先週末は、四谷に仮説実験授業を受講しに行きました。 四谷の駅のそばの路上、炎天下の中ホームレスのおじさんが座っていいました。 おじさんの前には空き缶がありました。 ぼくも少々恵みました。100円だけどね。 子どもたちにも10円ずつ恵ませました。 会場に向かう道すがら、「お父さんって優しいね-」とはっちゃんが言うので、こう言って聞かせました。 誰かに親切にするためには、親切にできる自分じゃなくちゃならないよ。 誰でも親切にできるわけじゃないんだよ。 親切にできる人間じゃないと誰かに親切にできないんだ。 自分で働いて、お金を稼いで、家族を養って、その上で余裕があったら,不幸な人に少し分け与える。 君たちもそういう人にならなくちゃいけないよ。 仕事もなくて、自分が食べるだけでやっとの人が、誰かを助けることなんかできない。 お金だけじゃないよ。 自分の仕事をするだけで精一杯で、へとへとに疲れちゃったら、困っている誰かがいても手伝う気力も残っていない。 だから賢い人にならなくちゃダメなんだよ。 自分の仕事を楽々と、しかもきちんと早く終わる。 そうすれば困っている人の手伝いもできるんだ。 お昼休み、さっきのホームレスのおじさんはいなくなっていた。 でもその近くで、もうちょっとこぎれいなホームレスのおじさんが、「ビッグイシュー」という雑誌を売っていた。 300円ね。 これも購入して、子どもたちに説明。 少しでも働く意欲がある人は、自分でできる仕事から始めているんだ。 それを買ってあげるのも人を助けることになる。 あのおじさんも、ただ恵んでもらうより雑誌を買ってもらった方が自分に誇りが持てるだろう。 たくさん売ることができて、ある程度お金も貯まれば、アパートを借りて、ちゃんとした仕事に就けるかもしれないよ。 僕たちも自分のできる範囲で,協力してあげないとね。 ところで「ビッグイシュー」って雑誌、300円の価値はあるよ。 なかなか面白い。 ぼくも月に一度、売っているホームレスさんがいたら買います。 我が子たちもその程度のゆとりを持てる大人になって欲しいですね。 昨日の晩のこと。 帰りがちょっと遅くなっちゃったので、晩ご飯はミスドで汁そばドーナツセット。 とても要領の悪い店員さん(中年男性)でイライラしちゃいました。 セットのオレンジジュースは氷なしで、と頼んだのに氷入りのを作って持ってくる。 汁そばには、本来冷やし汁そばにかけるべき白ごまがかけられていて、我が子はごまが食べられないので、作り直してもらう。 こういう仕事ぶりでは,賃金以上の利益を上げることができず、早晩解雇されてしまうだろうなあ。 注文を受けたら必ず復唱するとか、レシピマニュアルを再確認するとか、最低限の仕事力が備わっていないんです。 つまり、賢くない。 賢くない人は損、ということを図らずも実例として我が子たちに示すことになってしまいました。
2013年8月14日水曜日
ホームレスを見て
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