2012年10月14日日曜日

準兄弟、準いとこの薦め

こんにちは
 
はっちゃんのマブダチまことくんが、金曜日から二泊三日で我が家に泊まりに来ました。
我が子たちと同年代の男の子3人で、大騒ぎで楽しんでいきましたよ。
 
なぜお泊まりに来たかというと、まことくんのお母さんはお医者さんで、土日に宿直勤務が入っちゃったから子どもだけで家に置いておくのは不安だから、というのが第一の理由。
でもぼくはもっと積極的に、お友だちを泊まりに来させたり、逆に我が子たちをお友だちの家に泊まりに行かせたりしたいと考えているんです。
 
以前、TBSラジオ「サイエンスサイトーク」の収録で、ゲストの岸本裕史さんに聞いた話を紹介しましょう。
(この話は、日垣隆『頭は必ず良くなる』 (ワックBUNKO)に収録されています)。
岸本さんは<準兄弟、準いとこのススメ>を話してくれました。
 
現在は核家族、小子化で、同年代の子ども同士のふれあい、葛藤というものが少ないですね。
昔の家族のように、子ども同士の関係が子ども自身を育てていったというメリットがなくなってしまっています。
そこで、同年代の子を持つ親同士が時々、自分の子を相手の家にあずけたり、相手の子をあずかったりするのもいいのではないでしょうか。
このような関係を、岸本さんは「準兄弟、準いとこ」と呼んでいます。
 
子ども同士の関係が出来るだけでなく、以下のような「効用」もあります。
 
友だちの家に泊まってきた子どもは、年少な子どもなら特にでしょうが、自分の家に帰ってきて友だちの家のことを話します。
ご飯の時子どもがお手伝いをしていたとか、自分の皿は自分で洗っていたとか。
お風呂の時、ちゃんと体を洗ってから湯船に入っていたとかね。
いいことだけじゃなく、友だちのお父さんはパンツ一丁でTVを見ながらビール飲んでた、とかも。
いろんな話を子どもはしてくれるはずです。
 
反対に、自分の家に泊まっていった友だちも、家に帰ればお父さんお母さんに話をするでしょう。
そう考えると、あんまりみっともないことをしにくくなりますよねえ。
 
こうして、友だちの家の「文化」を子どもが運んできてくれるんです。
友だちの家のいい文化は自分の家にも取り入れてもいいでしょうし、しょうもないものは反面教師にすればいい。
 
宿題も持ってくれば、友だちの学校ではどんな勉強をしているのか知ることができます。
一緒に勉強すると、我が子たちに足りないところはどこかもはっきり見えてくる。
子どもに勉強を教えるときも、自分の子どもだけだと「どうして分からないの!」なんて、つい熱くなって怒ってしまいがちです。
他人の子もいっしょに教えるなら、冷静さも保てます。
 
さらに、子どもをあずけることによって夫婦だけの時間を持つことが出来ます。
普段は子ども中心に家庭が回っているために、夫婦だけの会話など満足に出来ていないのではないでしょうか。
時々、夫婦だけの時間を過ごすことによって夫婦関係も深まって、老後の「濡れ落ち葉」や「定年離婚」の帽子にもなるかもしれません。
 
子どもをあずけたりあずかったりするには、親同士が仲のよい絆を持っていなければならないのはもちろんです。
気心の知れた家族同士で、準兄弟、準いとこという実践を、年に数回くらいやってみるもの面白いと思っているんです。
 

0 件のコメント: