2010年10月28日木曜日

本当の個性を身に着けよ!


こんにちは

昨日は工場検査立ち会いに山形へ出張でした。
筑波に建設中の新しい研究棟用の高圧盤と動力制御盤を造ってもらったんです。
これがなかなかいい出来。
特に動力制御盤は素晴らしい。
シンプルで使いやすいデザインにできました。
これまでいろいろ試行錯誤してきて、ようやくスタンダードとも言えるデザインにできた。
ぼくの自信作の一つになりますよー。
ぼくのワガママを聞いてくれたメーカーさんに感謝です。

今の若いヤツは、なんて言うとぼくもおっさんていうことですが。
個性、個性と言われ続けて教育されてきちゃったためなんでしょうが、基本を伴わない人が多くなってしまったように思います。
何か失敗することがあっても、それも自分の個性なんだから、で済ませてしまう。
反省して自分の足りないところを補う。そして次は同じような失敗を避ける。
そういうことがない。

失敗したのは運が悪かっただけ、あるいは、上司がちゃんと指導してくれなかったから。
そういうのがなければ失敗なんかしなかったはず。
だから今の自分は正しいのだ。今のままでいいんだ。
そういう論理なんでしょうか。
現実を見てません。

よく「今のままの君でいいんだよ」なんてTVのドラマの一シーンでありますよね。
人の悪いぼくなど、そんなのを見ると虫酸が走ります。
そのままでいいわけないじゃん、って思います。
今のままだからうまく行かないんだよ、って思います。
今のままの君でいいんだよ、なんて甘い言葉はスケコマシしか言わないぜ、って思います。
百歩譲っても、心が壊れそうな人にならそう言ってもいい、くらいでしょうか。

今のままでいい、なんていうのはウソだと思います。
人間って変わっていくものだし、変わっていかなくちゃ面白くないもんだと、ぼくは思います。
失敗したらその理由を追及して、自分の不足しているものを補う。
そうすると、いい方向に自分が変わっていくのが分かりますよ。
上手く行ってもその理由を追及して、その本質をつかんでおく。
すると次も上手く行くようになる。
そういうことを積み重ねていくのが人間的成長だし、楽しい人生なんじゃないかって思うわけです。

運任せ、他人任せにしない。
もちろん、人生は自分のコントロールの及ばないことも多々あって、運や他人に左右されるのも事実。
でも、それでも自分でコントロールする部分は必ずあり、なんとかできることもたくさんあるわけです。
そのチャンスは逃さないでおきたい。
人事を尽くして天命を待つ、ということです。

講談社のPR誌『本』'05.09号に載っていた植島啓司「性愛の術へ」からの孫引きですが、倉田真由美「だめんず・うぉーかー」に元カリスマホスト城咲仁氏へのインタビューが載っていたそうです。
どんな仕事でも一角のことをする人は違いますね。

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モテなくて努力もしないヤツらって「技術なんてオレには必要ねーよ」「素のオレを好きになってくれる女を待ってるから」なんて言うけど、なんにも持ってないヤツのは「素」じゃなくて「無」だから。
「素」っていうのはいろんなモノを持ってる才能のある人が、力を抜いた状態のことだから。
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基本を伴わない「個性」は個性なんかじゃない。
岸本裕史さんは、「それは<こせー>じゃなく、<くせー(癖)>だ」なんて言います。
きっちりと身に着けるものは身に着ける努力をする。
基礎基本を身につけ、技術を高めていく。
その上で力を抜くと、良い味が出てくるんだと思うんですよ、人間は。
それが本当の意味での個性なんだと思います。


写真はその動力制御盤。
いいでしょ~。

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