こんにちは
宮本哲也さんの講演で聞いた話しをお裾分け。
大きな壺と、美しい珠が八つあった。
師が言う。
壺の中にこの大きな玉は入るか。
弟子
はい、入ると思います。
八つの珠は全て壺の中に入った。
八つ目の珠はちょうど壺の口ぴったりの位置に入った。
そこで師は聴く。
この壺にさらに入ると思うか
弟子
無理だと思います。
師は言います。
ここに砂利があるだろう。これを入れてみなさい。
珠の入った壺に砂利は入った。
しかもちょうど壺の口ぴったりの位置まで入った。
師は聴く。
この壺にさらに入ると思うか
弟子
別のものなら入るかもしれません
師は砂を取り出した。
珠と砂利の入った壺の中に砂は入った。
しかもちょうど壺の口ぴったりの位置まで入った。
師は聴く。
この壺にさらに入ると思うか
弟子
砂より細かなものなら入るかもしれません
師は水を汲んできた。
珠と砂利と砂の入った壺の中に水は入った。
しかもちょうど壺の口ぴったりの位置まではいった。
もうこれ以上何も入らない。
師は言う。
私の伝えたいことが分かるか
弟子
わかりません
師
人は壺のようなものだ
入るものには限りがある
だが、入れ方を工夫することによって多くのものを入れられるようになるのだ
最初に水や砂を入れてしまったらどうだろう
もうそれで壺はいっぱいになり、他の物を入れられなくなる
だから最初に入れるべきは珠なのだ
珠とは自分が大切にしたいと思う物だ
先に水や砂のようなくだらない物を入れてしまうと、もう珠は入らなくなってしまう
だからまず最初に珠を入れなさい
珠さえ入っていれば、そこに砂利や砂や水を入れるのは簡単だ
大切なものは確実に入れ、その隙間にくだらないものも入れることができる
人生は大切な物だけでは生きていけない
くだらないこともしなければならない時も多々ある
でもくだらないことだけで自分を満たしてはいけないのだ
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