2010年9月22日水曜日

子どもを勉強好きにする


こんにちは

親なら誰もが我が子が少しでも勉強してくれることを願っているでしょう。
子どもが小学校高学年にもなれば「勉強しろ」「勉強しろ」と言うようになる。
でもたいてい子どもは勉強するようにならないんですよね(笑)。
だって勉強はめんどくさいんだもん。
それに親は「勉強しろ」と言うだけで、それ以上のことをしてくれない。
まあ、勉強するようにはなりませんわな。

『たのしい授業10.09』仮説社¥740-に掲載されていた、板倉聖宣「世の中、悪くするのは<善意の人>なんです」にこうありました。

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お母さんたちは知っているはずです。
自分たちの勉強してきたことがほとんど役立ってないと。
しかもイヤイヤやってきたことを。
なのに自分の子どもにはそれを強制する。
おいしいものを「食べろ!」と言うのはいいよ。
自分では「おいしくなかった、栄養にもならなかった」と思っているものをなぜ食べさせようとするのか。それは非人間的なことだと思いませんか?
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自分たちの勉強してきたことがほとんど役立っていない。
なのに親たちはなぜ子どもに「勉強しろ」と言ってしまうのでしょうか。
役立っていないのは、親自身にとって、なんです。
世の中を見回してみると、勉強を役立てている人がいる。
そういう人は収入が高かったり、地位があったり、社会的信用も高かったり、何より生き生きしている。
だから勉強した方がいいことは分かるんです。
たとえ自分が勉強しなかったとしてもね。
だから我が子には「勉強しろ」と言ってしまうんです。
でも、勉強が楽しい、役に立つという実感がないし、勉強のやり方も知らない。
なのでかけ声だけに終わってしまうんです。
子どもも親の腰のひけた言動が見えてしまうので、ちっとも勉強するようにならないわけです。
板倉さんはこうも言います。

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学問というやつは、本当は、少し深くやると、とても面白くなるんですよ。
だから、自分が勉強したいこと、勉強して楽しかったことについては、子どもにそれを勉強するよう期待してもいいと思います。
子どもの尻をひっぱたいてもよろしい。
自分の好きなものを押し付けるなら、相手もなぜ押し付けられるかわかりますからね。
一方、自分が嫌いな勉強なら「その勉強を押し付けるな」と言いたい。
「自分は勉強したかったのに機会がなくてできなかった」というのなら、子どもと一緒に勉強しなさい。
第一級の科学や文化というものは、本格的に勉強したら、すごく楽しいものになるはずです。
もし、少しでも余裕があったら、人間的に豊かになるために学びなおしたらどうでしょうか。
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勉強も学校の勉強だけをターゲットにするとあまり面白くない。
学校で教える勉強は「浅い」ですから。
学問的に浅いので、それ自身面白いものではないから、子どもは「できる」ことに楽しみを見いだします。
それも、他の子よりできるってことに。
他の子よりできるようになった子が優等生。
でも優等生君は勉強の面白さまで到達していないことが多いんです。

勉強の面白さが分かるには「マニア」にならなくちゃ。
学校で習う範囲を逸脱することが大切です。
好きなこととことん、ですね。
算数、数学が好きなら上の学年の教科書へどんどん読み進めていく。
社会科が好きなら、図書館でいろんな本を読んだり、行きたい場所へどんどん行ってみる。
理科が好きなら、自分で実験してみたり、博物館へ行ってみる。
マニアにならなくちゃ勉強の面白みもわかりませんから、勉強するようにならないんです。

その点、我が家は既にアドバンテージがあります。
ぼく自身が勉強マニアだからです(笑)。
勉強の面白さを知っていますし、役立つことも知っている。
子どもに「勉強しろ!」というときの迫力が違いますよー。
あはははは。
それに、勉強の仕方も知っているので、子どもにアドバイスもできます。
断然有利です。
たとえ我が子が理数系以外、文系の学問に興味を持ったとしても、ぼくは好奇心旺盛なので一緒に楽しむこともできると思うのです。
だから我が子たちは勉強好きになるに決まっているのです!

ま、ぼくもフツーの親です。
子どもには勉強好きになってもらいたいですねー。

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