2010年9月2日木曜日

エンカレッジ&エナジャイズ!

こんにちは

チームで仕事をするときのアウトプットは、メンバー全員のかけ算だと書きました。
たとえ10%でも20%でもメンバー各人が燃えると、チームの成果はグンと上がります。
このことは、なぜセクハラ、パワハラがダメなのかの答えにもなっています。
セクハラ、パワハラは直接の被害者だけでなく、チームメンバー全員のやる気を奪うからです。

セクハラ、パワハラを行うようなオヤジは、自信満々だったりします。
ちょっとばかり人より仕事ができたりするのも事実。
仕事ができるから、管理職などリーダーにもなり、権力も持つようになれたんでしょう。

ところで、本来のセクハラ、パワハラは権力関係があることを前提にした行為です。
上司など権力のある側が、その権力を悪用して部下に性的な関係を迫ったり、部下を不当に貶めたりする行為なんです。
だから権力関係にないところにセクハラ、パワハラは存在しません。
職場でちょいとエッチなジョークを言って、「あ、それセクハラですよ!」なんて言われるのは、少なくとも正確な意味でのセクハラではありません。
部下が上司に反抗的な言動をしたとき、最近はパワハラと捉えている人が多いんですが、これも違います。
上司は権力者ですから、反抗的な部下の査定を下げたり、左遷したり、ひどい場合は解雇したりできます。
それによって反抗的な部下に報復したり、消し去ることができる。
でも部下は権力がありませんから、パワハラをされてもそれに耐えるか、自ら退職するしかできません。
職を失うのは困りますから、限度までは耐え続けるしかないわけです。

話を戻して、セクハラ、パワハラオヤジは仕事もできる。
妙に自信を持っちゃってるので、少しくらいセクハラ、パワハラしたって平気。
会社は仕事ができる俺を切り捨てることはないはずだ、って思っちゃってるんですね。
「オレ様化」してるんです。
でもこれは間違いです。
だってチームの仕事はメンバーのかけ算だからです。

たとえばこのオヤジの仕事力は普通の人の2倍あるとしましょう。
それに自負を持っているのは悪くないことです。
でもリーダーの評価は、その人個人の成果でされるわけではなく、そのリーダーが率いるチーム全体の成果で計られるわけです。
おっさん、自慢している場合じゃないんですけどー。

セクハラ、パワハラをすると、被害者である部下の成果は当然ダウンします。
本来出せるべき成果の半分になるとしましょうか。
それだけでもチームの成果は、2×0.5=1にまで減ってしまいます。
その他のメンバーはどうなるでしょうか。
身近でセクハラ、パワハラが行われていると、自分が直接の被害者じゃなくてもとても嫌な気持ちになります。
気が散ってしまい、仕事に集中できなくなるわけです。
本来の能力の8割くらいしか成果が出せなくなったりするんです。
リーダーを含めメンバーの人数が5人とすれば、チーム全体の成果は

 2×0.5×0.8×0.8×0.8=0.51

に下がってしまうわけです。

こうなるから、会社はセクハラ、パワハラを止めさせなくちゃならないんです。
こうなるから、会社はセクハラ、パワハラオヤジを辞めさせなくちゃならないんです。
それは会社の利益に反する行為だから。
いくら個人的には仕事ができる人であっても、チームとして、会社としての成果を下げることをしているからです。
こういうオヤジは切るのが最善手なんです。

ではリーダーの条件はなにか。
自分自身の能力が高く、成果も上げられることも大事ですが、それよりもチーム全体の成果を上げることができること。
チームメンバーにゴキゲンに仕事をしてもらうこと。
10%でも20%でも燃えてもらうこと。
そしてチームのかけ算を大きくしていくことなんです。

昨日、若い同僚(いつも自信満々慶応卒^o^)からこういうメールをもらいました。

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月・火と神戸播磨に行ってきました。
神戸研究所によった流れで、無理やり機構の建物に入れていただいてしまいました!(内田女史に感謝です。)
すごいですね!地下の免震3兄弟(勝手に命名)!
空調の設計の仕方、ご本尊の入るエリア(ガラス越しに)も見せていただきました。
はやく見学者(学生なども)に見せたいですね。
っで、どんどん説明したい!あんなに夢のある現場は、興奮します!
あの現場を見たら、研究者の心は震えるはずです!
あの現場を見たら、事務の心は震えるはずです!
あの現場を見たら、「1番じゃなきゃダメですか?」なんて、言わせない!
みんなの気持ちが詰まっているので、魂の入った仏はすごいんだ!って断言できます!
あ、、、魂の入った仏なんで、3階に入る機器は「ご本尊」なんですね。。。なるほど。
相変わらずとりとめない文章ですが、関口さん、Good jobです!(生意気ですみません。)
あれを、がんがん活かしてもらえる理研でありたいです!
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このメールを読んで、ぼくも元気が出ました。
その時、来週職場で行われる電気安全講習会のスライドを作っていたんですが、このメールを読んだとたん仕事に加速がついて、ガンガン進みましたよー。
単純だね、こりゃ。あははははは。

世の中で一番尊い人は、誰かをエンカレッジ(勇気づける)してエナジャイズ(元気づける)できる人だと思います。
ぼくもそうありたいと常々思い、そして実践しているつもり。
自分が他人より優位に立ちたいために、他人を卑下し、バカにし、過剰にその失敗をあげつらい、やる気を奪い、元気を無くさせる人も多い。
みんなの心に火を灯し、元気にする。
それが世の中を過ごしやすく楽しい場所にしていくことだと思っています。

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