こんにちは
今日は職場で「電気取り扱い安全講習会」があり、講師を務めます。
去年までは電機メーカーさんから借りた社内教育用DVDを使って講習を進め、ぼくは1時間くらい話をするだけでしたが、今年から我が社のスタッフで全部の講習をやろうということになりました。
ぼくの分担も3時間になりました。
準備もしっかりしなくちゃと思い、スライドを作りました。
人に説明するためには、自分も理解しなくちゃいけません。
いや、人に説明するから自分の理解も広く深くなるんです。
だからこういう講師をやらせてもらえるというのも、勉強するためにとてもいい機会なんです。
修業になります。
で、スライドを作っていてはっきり分かったことがありました。
電気を使うときには、必ずアースを取りなさい、ということになっています。
ぼくは子どもの頃からハテナ君なので、何でも「どうしてなの?」と疑問を持ってしまいます。
アースも本当に意味があるのかどうか、ずっと疑問に思い続けてきたのです。
なんか意味ないじゃないかなーと思いつつ、アース線をつないできたんです。
10年以上ね^^;)。
アースを取ると感電防止になる。
それは感電電流がアースへ分流し、人体に流れる電流が減るからだ。
一般的にそう言われています。
前段はある条件下では正しいのですが、違う条件下では必ずしも正しくない。
後段はまったくの間違いです。
これがはっきりと分かったんです。
というわけで講習の準備をしたおかげで、アースが有効な条件は何か、意味のあるアースと意味のないアースの区別がつくようになりました。
嬉しい!
ちょっと興奮しましたよ、こんなことくらいでも。
あはははは。
野口芳宏さんは「頭の良さとは記憶力である」と言っています。
なぜなら記憶していないと積み上がっていかないからです。
分からないことを記憶しているから、分かろうとする気持ちが続いていく。
だからいつかは分かるようになるんです。
分かる分からないだけじゃない、できるできないにしても、人間の成長に必要なあらゆることが記憶と結びついています。
覚えていないと、せっかくチャンスが来てもそれを見逃してしまいます。
覚えているから、チャンスをさっと掴むこともできるんです。
最近の学校教育では記憶することが軽視されています。
ただ暗記したって無駄だって。
確かに調べればすぐ分かるようなことをただ暗記しても無駄ですよね。
今はすぐインターネットで検索できたりするんですから。
でも検索するにもキーワードをきちんと記憶していないと検索できないわけです。
キーワードをすぐ思い出せるということは、基礎的なことをきちんと記憶しているからなんです。
検索したものから必要な事項を選び出すためにも、基礎的なことを記憶していないとダメです。
記憶していることを核にして、周辺事項を調べ、またそれを記憶していく。
そうすれば雪だるま式に知識は増え、その知識を使って人生は豊かになっていくんです。
学校で暗記させるのは、このための訓練なんです。
記憶するためには脳に記憶する回路が作られる必要がある。
記憶するための回路が脳に刻まれると、いろいろなことが必要なときに楽に記憶できるようになるんです。
NHK『仕事学のすすめ2010年6-7月』NHK出版¥690-にワタミの会長渡邉美樹さんのインタビューが載っていました。
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居酒屋チェーンのフランチャイズ・オーナーとして創業したとき、そのお店は決して業績が良いお店ではありませんでした。
そこで、私がやったことの一つは、毎日、閉店後に伝票を1枚1枚見て、来店したお客様のことを思い出し、満足された方には○、少しでも不満があったような方は×をつけて反省することでした。
そして、「どこをどう改善すれば×のお客様が丸になるか」「何をすればお客様のためになるのか」を考え、その具体的な方策をノートに書き、実行しました。
その結果、数カ月で売上が2倍に増えました。
反省することは夢を実現させるために不可欠の習慣です。(「夢を実現するマネジメント」44p)
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居酒屋チェーンのフランチャイズ・オーナーとして創業したとき、そのお店は決して業績が良いお店ではありませんでした。
そこで、私がやったことの一つは、毎日、閉店後に伝票を1枚1枚見て、来店したお客様のことを思い出し、満足された方には○、少しでも不満があったような方は×をつけて反省することでした。
そして、「どこをどう改善すれば×のお客様が丸になるか」「何をすればお客様のためになるのか」を考え、その具体的な方策をノートに書き、実行しました。
その結果、数カ月で売上が2倍に増えました。
反省することは夢を実現させるために不可欠の習慣です。(「夢を実現するマネジメント」44p)
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ぼくは、修業とは記憶回路を自分の脳に作り上げることだと思っています。
そのためには、思い出すという作業が必須だと思います。
渡辺さんのやったように、ひとつひとつお客さんのことを思い出す。
具体的に思い出していく。
高名な小学校教師であった向山洋一さんも、若い頃同様な修業をしたそうです。
子どもが帰った教室で、一人一人の子どもの座席を身ながら今日あった出来事を思い出す。
その子と交わした言葉を思い出す。
それを毎日毎日繰り返したんだそうです。
そういう思い出すという修業をすれば、当然記憶にも刻まれます。
次にお客さんが来店したときにどう接客すべきかも分かります。
明日教室に子どもが登校してきたとき、どう声をかければいいか分かります。
つまり、仕事が積み上がっていくわけです。
売り上げが倍増するのは当然でしょう。
学級経営が上手く行くようになるのは当然でしょう。
反省とは、思い出し、それを記憶し、明日の行動を変えていくことなんです。
決して懺悔することじゃないんです。
さて、今日の講習会も楽しくがんばりますー。
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