2011年1月2日日曜日

予習が大事


こんにちは

復習が大事、とよく言われます。
学校の先生はよくそう言いますよね。
確かに復習も大事です。
でも復習ばかりではいけないんです。
復習は授業でできなかったところ、分からなかったところを再度勉強するわけです。
授業でわからなかったところが1割2割、少しならいいですよ。
でもできなったところが半分以上、いや分からないところだらけだったらどうでしょう。
やる気になれって方が無茶でしょう。

復習は子どもを卑屈にしちゃいます。
だって、できないことを何度もやらせるんだから。
復習ばかりやらせると、人格がゆがみますよ。
できない、できないと、できない体験ばかりしていれば、誰だって卑屈になりますよ。
錯覚でもいいから、自分はできる、と思う方がいい。
野口悠紀雄さんの本にもそう書いてありました。
だから復習も大事だけど、予習の方が大切なんです。
予習しておくと授業がよく分かり、発言もできたり、他の子よりよくできるよう
になれば、アドバンテージを持て、勉強が楽しくなり、自信もつきます。
自信がつけば、心に余裕もでき、心優しい子どもになります。

授業前にテキストを一度音読しておくといい。
できれば三度音読しておく。
国語だけじゃなく、算数だって理科、社会だってそれだけでokなんです。
そうすると授業自体が復習の場になる。
一度読んでいることを授業で聞くと、理解も深くなります。
予習してから授業に参加すれば、なにもしないで授業に望んだときより、格段に分かる、できるようになります。
そうなってこそ、復習もする気になれるんです。
ここまでできたんだからもう一歩がんばってみるかってね。

我が子たちは男の子ですので、中学受験はさせないつもりです。
小学生の間は塾通いはさせず、学校の勉強だけを予習重視でやらせていこうと思っています。
具体的には学校の授業進度より先まで教科書を音読させていく。
1年生の間は学校の授業より1ヶ月先行、2年生で2ヶ月、とやっていって、6年生では1学年上、中学1年生の半分くらいまで先に行く。

分からない部分もちょっと先まで勉強すると分かるってことが多いんです。
学校の授業よりちょっと先を行く。
そうすれば授業自体が復習の場になります。
予習をしてあるので、自分の分からない部分が自分が分かっています。
授業で先生がその部分を説明し始めたら、集中して聞く、質問する。
受け身じゃなくて能動的な授業態度になりますから、授業の活用度も上がります。

中2までには中3レベルまで先行しておいて、高校受験に集中させてやる。
目指すは都立旧ナンバースクールなんです。
私立中から都立高校だと、内申点はアテにできません。
試験でいい点数を取るしかない。
近年、都立高校も内申点はちっとも考慮せず、試験の点数だけで合格させる枠があるんです。
ハードルは高い。
でもそれが15歳の頭と心を育てると思っています。
推薦や内申で高校に入っても、次につながりませんからね。

こんな風に書くと、勉強、勉強と、勉強ばっかりやらせようと思っていると感じるかもしれません。
でも違いますよ。
予習をきちんとやると、総学習時間は反って少なくてすみます。
時間に余裕ができるので、好きなことにも打ち込める。
いや、まったく勉強しなければもっと時間に余裕ができるじゃないか、という反論もあるかも。
でもそれ、人生全体を考えたらどうなんでしょうか。
長い人生を見たら、20歳くらいまでの期間はしっかりとやるべき勉強をやっておいた方がいいんです。
その方が人生全体で見たときの余裕が大きくなる。
時間的にも経済的にも精神的にもね。

実を言うと予習中心の勉強法は大人になっても役に立ちます。
資格を取るときはもちろん、日常の仕事でも予習をしっかりやるといい。
上司やお客さんの前でオロオロしなくてすみますからね。
事前に予習して理解が進んでいれば、たとえ完全じゃなくてもハッタリも利きます。
ちょっとやばい場面でも堂々としていられる。
堂々としている人に対して、相手もなかなかツッコミは入れにくいもんですからね。
わはははは。
逆に言えば、予習によってやばい部分を1~2割にしておくから、堂々としていられるんです。
それに完全な予習なんかできないですよ、どんなことが起こるかわからないですから。
それでも考えつく限りの範囲だけでも予習しておくと、ホント心に余裕が生まれます。

なんだかんだ言っても日本の教育課程(学習指導要領)はよくできていて、きちんと積み上げるのにふさわしい内容と順序を持っているんです。
予習中心に、教科書にある内容をしっかりと身に着けていく。
これを活用しないと損ですよ。

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