2012年8月16日木曜日

自己教育力を上げよ!

こんにちは

はっちゃん小2の夏休みの宿題のひとつは「九九を全部唱えることができるようになる」です。
実を言うと、学校ではまだ九九は習っていないのです。
習っていないことを宿題に出す。
これってどういうこと??

公立小学校でこんな宿題を出したら、直ちにモンスターペアレンツが怒鳴り込んできそうですよ。
あはははは。

でもねー、ぼくが教師だったときも思っていたんですが、習っていないからできなくてもいい、という態度が嫌いなんです。
もちろんその通りですよ。習っていないんだからできなくてもいいのは確か。
でも、習っていないことだを拒否してしまうのもどうかと思うのです。
まだ習っていないことだからこそ、興味を持って欲しい。

社会人になってもそうなんです。
やったことのない仕事に対して拒否感の強い人がけっこういるんです。
ハナから、私にはできません、そんなこと、って言う。
でもそれってもったいない。
せっかくのチャンスを逃がしてしまうことになりますよ。
新しい仕事を覚えるチャンスなのに。
自分の技能が上がるチャンスなのに。

社会人の仕事能力はどうやって査定されるかご存じか。
もちろん、今現在の仕事力も大事です。
今現在の仕事力もないなら、今日の仕事も処理できなくなってしまいますからね。
そういう人は当然お払い箱です。

でもそれだけじゃないんだなあ。
「明日の仕事力」もちゃんと査定されているのです。
それはどこで見るか。
新たな仕事を割り振られたとき、面白そう、やってみたい、と思うかどうかなんですよ。
嫌々引き受けるような態度は、自らの能力評価を引き下げます。

もちろん、初めて取り組む仕事なんですから多少不備があっても仕方ない。
それは上司もお見通し。織り込み済みのはず。
不備があってもリカバーできるだけの余裕を持っているものなんです。持っていなかったら上司が無能なだけ。
ともかく、やったことのない仕事に対して、興味を持って取り組めるかどうかで、そしてその仕事をなんとかかんとかこなすことができるかどうかで、その人の仕事能力は測られるのです。

「能力」とはポテンシャルのことです。潜在能力ですね。
現に顕れた業務力のことを指しているのではなく、未だ顕れていない力を推定するものなんですから。

話を戻して、息子の夏休みの宿題。まだ学校で教えていない九九の練習をさせること。
このあたりに学校の見識を感じますね、ぼくは。
学校で習っていようが習っていまいが、必要なことは自分でやれ、という意志なんだと思うのです。
もちろん小2ですから、自分で、というより「家庭で」でしょう。
家庭の教育力を試しているんだとぼくは受け取りました。

これまた余談ですが、最近の日本人は悪者探しが好きです。
悪者を見つけて、そいつに責任を転嫁すれば、それでコトが終わったと誤解している人が多い。
それって間違いですよ。

たとえば、横断歩道で青信号で渡っているとき、信号無視してきた車に轢かれ怪我をした。
確かに車の運転手が悪い。この運転手の責任であることは間違いないです。
でもそこでお終いでしょうか。
いえいえ、こっちは怪我をしちゃったんです。
悪者が誰かはっきりしたからって、怪我が治るわけではありません。

確かに信号無視をしてきた運転手が悪いのですが、歩行者としてもそういうやつもたまにはいるかもしれないことを想定しておくことが必要。
だから、信号が変わって青になっても「右見て、左見て、もう一度右を見て」と子どもに教えるわけです。
車が横断歩道の前で停車しているかどうか、減速しないで突っ込んでくる車がいないかどうかを、必ず自分の目で確かめる必要があるのです。

学校の勉強だって同じなんですよ。
子どもの学力が低い。それは先生のせいだ。
その通りかもしれません。
でもそれが分かったからって、我が子の学力が上がるわけではありません。
先生がダメならダメでも、必要な勉強は自分でやらなくちゃいけないのです。だって、学力不足で将来損をするのは自分ですから。

かけざん九九をマスターすることは、学校で教えていようがいまいが、教え方が上手だろうが下手だろうが、担任の先生を子どもが好きだろうが嫌いだろうが、避けては通れない勉強なんです。
だから自分でしっかりやれ、家庭でしっかりやらせろ。
学校はそういうメッセージを伝えているんだとぼくは思ったんです。

さてさて、夏休みも前半が終わりました。
はっちゃんもほぼ九九全部をそらんじてしまいました。
これから、0~9までシーケンシャルの百マスに取り組ませようと思います。
九九の表をアタマにしっかり定着させるためです。
夏休み終了までに、100ます九九で5分を切るようにしたいですね。

で、10月頃までに2分を切る。
ランダム九九100ますで2分を切れれば、実用上まったく問題なしです。

そして子どもに自信を持たせるコツは「先取り学習」です。
つまり予習。
復習も大事ですが、復習だけでは子どもの性格は悪くなります。
予習をするから自信が持て、自信があるから性格もよくなるんです。
九九をマスターしたら、2年生のうちに3年生で習う桁数の多いかけ算、簡単な割り算まで教えてしまおうと思っています。

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