2012年8月20日月曜日

好きなことだけやればよい

こんにちは

先週末、加古川ウェルネスパーク図書館に呼ばれて、サイエンスカフェをやってきました。
事前受付はしないで、当日受付。
お盆休みにみなさん集まってくれるかどうか、ドキドキでした。
親子20組合計40人の予定でしたが、ちょいとオーバーしてもいいように、座席は48席用意。
お客さんの入りが悪いようだったら、館内放送もしてもらう予定でした。
ところが、開場前に行列ができ、開演10分前にはほぼ満席。
結局、用意した座席数を超える50人もの親子さんが集まってくれましたよ。
館内放送の必要もありませんでした。
嬉しー。

ぼくのサイエンスカフェでのメッセージはただひとつ。
「好きなことをとことんやろう!」です。
好きなことなら、どんどんやりたくなります。
別に努力する必要なんかない。
知らず知らずのうちに大量に勉強してしまうのです。
最も効率的な勉強ができるのです。

そして、好きなことをやっていれば心も満足します。
心が満足している人は、他人の足を引っぱったり、邪魔したり、いじめたりすることはない。
その必要がないんです。
性格もよくなり、人格も磨かれていきます。

さらに、好きで身に着けてきた技、芸は必ずや誰かの役に立ちます。
誰かを楽しませることができるんです。
自分でも楽しみ、他人も楽しませることができる。
嫌いなことをやっていたら、そんな状態には絶対になりませんよ。

好きなことをやり、誰かも喜んでくれる。
当然、味方も増えていきます。
こんなハッピーな人生はないですよね。
たとえ困難に出会っても、好きなことなら乗り越えていけるし、味方になってくれる人、助けてくれる人が必ずいます。
だから恐れることがない。
どんどんとチャレンジしていけるんです。

いわゆる「セキュアベース」ですね。
戦争では兵士たちが安心できる安全な<基地>があると、戦いは果敢に進められます。
危なくなったらそこへ戻ればいいから。
人生も同じです。
自分の「セキュアベース」をしっかりと持つこと。
そのためには、好きなことをとことんやって、誰にも負けない得意技を持ち、味方を増やしておくことです。

ぼくは「50歳を過ぎたら好きなことだけやる」と決めて40代を精進してきました。
これはまずまず実現しつつあります。
サイエンスカフェなども、ちゃんと出張扱いで会社から行かせてもらえる。
ありがたいことです。
でもね、もっと早くから好きなことに邁進してもよかったんじゃないかとも思うのです。

人生嫌いなこと、嫌なこともやらなくちゃいけない。
それは確かです。
でも、そう思い込みすぎるのも危険。
嫌い、嫌だと感じるのは、きっと「それはやっちゃいけないよ」と身体や心が言っているからなんですよ。
きっと、嫌いなこと、嫌なことの中にはたくさんの「やってはいけないこと」「やらなくてもいいこと」が含まれているんです。

だから嫌いなこと、嫌なことを優先しない方がいい。
あくまで好きなこと、やりたいことを優先する。
その中で、好きなことをやるために必要なこと、やりたいことを達成するためにやらざるを得ないことが出てきたら、それに対応すればいい。
そうすれば、必要最小限で嫌なことをやっつけられる。
無駄なことはしなくてもよくなるんです。

そして、好きなことをやる過程で乗り越えた、嫌いなこと、嫌なことは、自分の身になります。
それだけ自分の腕、技も高めることができるのです。
これはかなり美味しいことです。
だからぼくはカフェの中で、「好きなことをとことんやると、不思議なことに嫌いなことが減っていきます」と子どもたちに伝えるんです。

深く掘るためには広く掘れ、ですね。
好きなことをつきつめていくと、その周りの知識、知恵も身につけざるを得ない。
それが人間の幅を広げてくれ、さらに好きなことをやり続ける原資になるわけです。
逆に言えば、嫌いなことばっかりやっていると、好きなことはまるで増えないし、いつしか元々自分がやりたかったこと、夢もしぼんでいってしまうのです。

好きなことならどんな人でも自分の実力以上のことができます。
実力以上のことをやるから、実力は伸びるのです。
不得意なことを無理してやっても、せいぜい人並みになれるかどうかです。
人並みってことは、誰でもできる、他の人に代替え可能ってことですから、自分の存在理由は薄くなってしまい、自信にもつながりません。

そして嫌いなことばかりをやっている人は、味方より敵を増やします。
なぜなら、こういう人は常に「なんでおればっかりこんな嫌なことを!」と思っているからです。
そう思っていれば常に不機嫌になるのは当然でしょう。
不機嫌な人に寄りつく人はいませんよ。

さらに不機嫌な人は、それを他の人にまで伝染させてしまうのです。
「おればっかり嫌なことをしているのはズルイ!なぜおまえもやらないのだ!」って。
そうして自分の嫌なことを誰かに押しつけようとするんです。
無理矢理やらせようとするんです。強制的にやらせるんです。
それでも必要があってそれを強制するのならまだマシですが、必要もないことをただただ他人にも嫌なことをやらせようと押しつけてくる。
これで誰が味方になってくれますか?

好きなことをやっている人は、誰かにそれを強制することはありません。
夢中になっているので、他の人のことなんかあまり気にしないわけです。
楽しそうにやっていれば、必ず人が集まってきます。
誰かが「やりたい」と言ってきたら、どうぞどうぞとオススメする。
やり方も教えてあげる。
強制するなんてコトはないわけです。
楽しいことを教えてくれて、それをやらせてくれ、教えてくれる。
味方になってくれるのは当然ですよねー。

成毛眞『勉強上手』幻冬舎\952-にこうありました。

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好きなことにのめり込んでいれば、他人はどうでもよくなる。
揺るがない自分の軸ができるのだ。
精神を健全に保ち、バランスよく生きる究極の健康法と言えるかもしれない。
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