ぼくの尊敬する小学校教師、野口芳宏さんはこう言う。
経験は意図的に積み上げねばならない。
ただ流されるままに生きてきた、年数だけの経験は本物の経験ではない。
昔からそれを「馬齢を重ねる」と言う。
楽なこと、容易なことをするだけでは経験値は上がらない。
ちょっとヒヤヒヤするような危ない目に合うようなことをやることで経験値は上がるのである。
経験を積むためには、困難なことに挑戦することが必要だ。
だが、闇雲に困難に挑んではいけない。
やる前から失敗が確実な、あまりにも高度で、自分の手に余るようなものには挑んではいけない。
大変そうだけど自分でもできそうなものに挑む。
それを選別することが、意図的な経験。
GW中も毎日一定時間(学年×20分)勉強させている。
長時間いっぺんにやるのはまだ集中力が続かないので、朝と夕方に分けてやっている。
集中しないまま長時間勉強しても、時間の浪費である。
それは意図的な経験にはならないのである。
まずは短時間でも集中する。
集中するとはどのような状態なのか、身をもって知る。
その後に、徐々に勉強時間も長くしていけばよいのだ。
我が子たちの学校は、小3までそろばんに正規授業の中で取り組ませている。
数の感覚を身につけるに、おはじき、数棒よりいいことだなあと思う。
そろばんも集中力の鍛錬によい。
学校では珠算検定にも挑戦させ、目標を明確にしているのもよろしい。
この年代の子に、これをやらせれば、より伸びる。
すなわち、意図的に経験させる。
それがよい学校である。
とんたん(小1)の勉強。
平仮名はほぼマスターしたので、カタカナ50音、ことわざ。
それから100マス用紙を使って、数字を書いていく練習。
一定時間集中して、速く書く練習。
子どもは勉強ばかりでもいけない。
勉強1時間やったら、外遊びはその2~3倍はやらないと。
子どもの重要な仕事は遊びだから。
誰かに喜んでもらえて初めて人間はハッピーになれる。
そこにいるだけで喜んでもらえるのは赤ちゃんだけだ。
誰かに喜んでもらえる人間になる努力。
自分のことだけでなく、他人のことまで考え、気を配ることができる。
そういう余裕を持てるだけの実力を身につけていく。
それが出来る人がハッピーになれる。
そのために、アタマとカラダと心を鍛える。
意図的な経験を積み重ねることによって、初めてそれができるのだ。
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