こんにちは
以前のごみメールで、ぼくの思う「頭がよい」ということはどういう状態かを書きました。
頭のよい人と悪い人の違いは何か。
以前のごみメールで、ぼくの思う「頭がよい」ということはどういう状態かを書きました。
頭のよい人と悪い人の違いは何か。
まず気づくのは、頭のよい人は感情に振り回されない、ということがあります。
ある意味「クール」なんです。
でも「冷たい」わけじゃない。
燃えるときは燃えますしね。
頭のよい人にだって当然ながら感情はあります。
怒ることだってあるのは当然です。もちろん笑いますし、泣きもします。
でも自分の感情と異なる合理的な説明があり、自分もそれに納得できる場合、自分の感情を抑えることができる。
感情より合理を上位に置ける人が、頭のよい人だと思っています。
その合理というのは、自分や一部の人だけが得するのではなく、たとえ自分がちょびっと損をしても多くの人にとって有利になる、というものです。
つまり、「全体合理性」ですね。
逆にいくら合理的な説明をされても、自分の感情から離れられなず自説にこだわり続ける人が頭の悪い人。
なので合理を理解できず感情に振り回されるだけの人に、いくら説明しても絶対に納得はしてもらえないのです。
往々にして感情とは自己中心的であって、自分にとって不利な状況の時に興奮を引き起こし、激しくなりちなものです。
しかし自己中心的な感情に振り回されていると、全体合理性が失われ、長中期的に見ると自分自身にとっても不利となってしまうのです。
すなわち頭がよい人とは、
豊かな感情は保ちHotになりつつもそれに振り回されず、
合理も忘れずCoolな頭を保ち、
最終的には全体合理性に従って判断し行動できる人
です。
ですから、知識があるとか、いい学校を卒業しているとかは関係ありません。
もちろん、合理的判断をするためには知識や経験は不可欠ですから、常に勉強し続けている人である必要はあります。
もちろん経験もタダ時間を費やしたような経験ではなく、意図的に積んだ経験じゃないと意味がありません。
経験を裏打ちする知識を身に着け、経験を知識化する過程を経ることです。
また、しっかりとした学歴がある方が合理的な判断をするためにベースとなる知識も豊富であり、多様な思考法を身につける訓練もされているので、有利であることも確か。
つまり知識や経験や学歴だけではだめで、それをどう活かしていくのか、活かす技術も持っている必要がある。
当然、何かをやるには情熱も必要で、好奇心旺盛で感情豊かである必要もあります。
ところがよのなかの多くの人が「頭のいい人は冷たい」などと言いますし、そう思いこんでいます。
ぼくの勤務する会社は日本のトップクラスの頭脳を集めた頭のいい人ばかりの集団ですが、みんなアツイですよー。
もちろんちょびっとは学生時代お勉強ができただけみたいな、何の情熱も持っていないような人もいますけどね。
ぼくの観察では、頭のいい人は冷たい、なんてことはまるでないと思います。
ではなぜ、「頭のいい人は冷たい」なんて言われているのでしょうか。
養老孟司/内田樹『逆立ち日本論』新潮選書\1200-で、内田さんはこう言っています。
経験を裏打ちする知識を身に着け、経験を知識化する過程を経ることです。
また、しっかりとした学歴がある方が合理的な判断をするためにベースとなる知識も豊富であり、多様な思考法を身につける訓練もされているので、有利であることも確か。
つまり知識や経験や学歴だけではだめで、それをどう活かしていくのか、活かす技術も持っている必要がある。
当然、何かをやるには情熱も必要で、好奇心旺盛で感情豊かである必要もあります。
ところがよのなかの多くの人が「頭のいい人は冷たい」などと言いますし、そう思いこんでいます。
ぼくの勤務する会社は日本のトップクラスの頭脳を集めた頭のいい人ばかりの集団ですが、みんなアツイですよー。
もちろんちょびっとは学生時代お勉強ができただけみたいな、何の情熱も持っていないような人もいますけどね。
ぼくの観察では、頭のいい人は冷たい、なんてことはまるでないと思います。
ではなぜ、「頭のいい人は冷たい」なんて言われているのでしょうか。
養老孟司/内田樹『逆立ち日本論』新潮選書\1200-で、内田さんはこう言っています。
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「内田さんは、フランス語の会話はどのくらいできますか」とよく聞かれるのですけど、そういうときは「頭のいいフランス人とだったらけっこうしゃべれるけど、頭の悪いフランス人とはほとんどしゃべれません」と答えることにしています。
頭の悪い人って、まず言っていることがロジカルじゃないし、単語も外国人が知るはずもないような流行語やら固有名詞を平気で入れてくるし、しゃべるスピードもふだんのままでしょう。
でも、頭のいい人は、断片的に単語を並べても、「つまり、こういうことが言いたいわけですね」と意のあるところを汲んでくれるし、こっちが言葉に詰まっているときに、「こういう言葉が言いたいわけ?」と適切な単語を入れてくれる。
頭のいい人はこちらのレベルに合わせて会話のスピードも使用語彙も調整してくれますから、話がぴしぴしと噛み合う。(内田、187p)
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「内田さんは、フランス語の会話はどのくらいできますか」とよく聞かれるのですけど、そういうときは「頭のいいフランス人とだったらけっこうしゃべれるけど、頭の悪いフランス人とはほとんどしゃべれません」と答えることにしています。
頭の悪い人って、まず言っていることがロジカルじゃないし、単語も外国人が知るはずもないような流行語やら固有名詞を平気で入れてくるし、しゃべるスピードもふだんのままでしょう。
でも、頭のいい人は、断片的に単語を並べても、「つまり、こういうことが言いたいわけですね」と意のあるところを汲んでくれるし、こっちが言葉に詰まっているときに、「こういう言葉が言いたいわけ?」と適切な単語を入れてくれる。
頭のいい人はこちらのレベルに合わせて会話のスピードも使用語彙も調整してくれますから、話がぴしぴしと噛み合う。(内田、187p)
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外国語だけじゃないですよね。
同じ日本語を使いながら、まったくコミュニケーションがとれないってことも多々あります。
会話が成立しないんです。
時々、この人ホントに日本語で話してるのかな、と思ってしまうこともあります。
頭の悪い人の話は論理=ロジックがないのでなかなか話がかみ合いません。
そのうえ自己中心的であり、合理性がない。
自分に都合のいいことばかりまくしたてるので、辟易としてしまうのです。
それに対抗するにはどうするか。
相手が子どもだったら「そういうのはよくないよ。こうしたらどう?」とたしなめることでしょう。
子どもでなくても柔軟な思考の持ち主だったら、アドバイスしてあげれば自分の誤りに気づく。
子どもや柔軟な人は教育可能だからです。
ところが大人、それも頭の悪い人は柔軟性が全くない。
人の言うことに聞く耳を持たないんです。
いくら論理的に冷静に説明しても、理解しようとしない。
冷静に説明すればするほど、反って激憤してしまうのです。
こういうモンスターは放っておくしかない。
口に出しては言わないでしょうが「はいはい、どうぞご自由に」なんです。
そっとそばを離れ、被害が自分に及ばないようにするのが一番得策です。こういう人に振り回されて、自分の時間を取られるのは損です。
その時間をもっと有効に使うべきです。
人生は有限なんですから。
で、放っておかれたモンスターはどうなるのか。
「あいつは冷たい」と言うんですよ。
自分の言うとおりにしてくれない人を「冷たいなー」って言うわけです。
モンスターの最大の特徴は「他罰的」ですからね。
悪いのはあいつだ、なんです。
あいつが悪い、こいつが悪い、会社が悪い、女房が悪い・・・e.t.c.
自分にも少しは非があるなんて、ちっとも考えない。
周りの人みんな「冷たい人」だらけになってしまうのです。
きっと誰の心の中にも、もちろんぼくの中にもモンスターは潜んでいるんでしょう。
自分の中のモンスターを呼び起こさないようにしなくちゃいけない。
そのための一つのセンサーとして、誰かを冷たいと思うかどうかをチェックするのもいいですね。
もしかしたら自分が理不尽なことを言ったりやったりしているからかもしれない。
そういう留保を常にフィードバックする。
これも、自分の「馬鹿チェック」にするようにしています。
アメリカのNIHに新築中の研究棟を見学させてもらったときの写真です。
同じエンジニア同士、ぼくのカタコト英語でも話が通じましたよ。
それは相手が頭がよい人だったからですね。
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