2011年11月13日日曜日

裏文化が子どもを育てる


こんにちは

今週末は、はっちゃんの学校の学園祭でした。
面白かったですよー。
校舎内に学習展示もありますが、たぶんこれはエクスキューズにすぎないでしょう。
校庭ではお父さん、お母さんたちの出店する模擬店がたくさん。
カレーライス、豚汁、たこ焼きなどジャンクフード食べ放題。
そしてお父さん主催のゲームコーナー。
スーパーボールすくいやコリントゲーム、モグラたたきなどに子どもたちが群がります。
ゲームで高得点を取ると、おもちゃやお菓子がもらえます。
要するに昔のお祭りの縁日が学校内に再現されているわけです。

もちろんお金がかかります。
子どもたちは自分のお小遣いを使って、食べたいものを食べたり、やりたいゲームに熱中する。
みんな1回100円程度ですから、1000円かせいぜい1500円そこいらでしょうが、子どもたちはここぞとばかり散財するわけですよ。
学校が子どもに無駄遣いさせちゃうわけです。
こりゃー、ぼくとしてはたまらんですね。

そして学園祭の〆はビンゴゲーム。
全校生徒が体育館に集合して大ビンゴ大会が開催されるのです。
この景品がすごいんです。
ディズニーランドのチケットやら、iPodやら、人生ゲームやら、旅行券やら。
1万円を超えるような景品もずらり。
子どもだけじゃなく、一緒にいる親も興奮してしまいます。
もちろん当たらなかった子どもにも参加賞はありますがね。
こんな感じで、もう最初から最後までめちゃくちゃ楽しい学園祭なんですよ。

たぶん、こんなことは公立学校ではできないでしょう。
「学校でお菓子など食べさせて食中毒になったらどうするのでしょうか」とか「学校でお金を使うなんて、家庭が貧しい子がかわいそうです」とか「クジに当たったこと当たらなかった子が不平等です」なんて言って反対するオバハン先生が必ずいる。
確かに正論を言ったらその通りですよ。
でもね、学校は正論=表文化だけじゃダメなんですよ。
子どもには裏文化も必要なんだと、ぼくは思うんです。

裏文化とは、ちょっといかがわしい経験です。
身体に悪いものかもしれないけど、食べちゃう。
無駄遣いはいけないことかもしれないけど、使っちゃう。
たまにはそういうこともやらないと、人間って成長しないものなんです。

そして、裏文化が豊かになると、表文化も育ってくるのです。
あんまり正論で、ぎちぎちしていると、人間はしなやかさが失われていく。
正しいことばかりやっていると、小さなつまらない人間にしかなれない。
時々は羽目を外すから、普段はちゃんとやるってもんです。
時々は下らんことをするから、普段上品にもなるんです。

「食中毒になったらどうする」とか「不公平になる」とか言う輩は、裏文化の価値がわかっちゃいないんです。
はっちゃんの学校は、先生も親もそれがわかっているんですね。
スバラシイ!

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