2011年11月27日日曜日

背筋を伸ばせ、頭を鍛えよ


こんにちは

昨日ははっちゃんの学校の参観日。
算数と生活科の授業を見てきました。
算数の授業の始めは、計算練習。
加減混合算5問でした。
1年生に加減混合算をやらせるのはすごいですね。
普通の1年生はやらないでしょう。

小学4年生までは、読み書き計算の技能が重要。
文章題は出来なくてもいいけど、計算はある程度速くできる方がいい。
参観日の授業では、子どもたちがどのくらい速く計算できるようになっているか、親も同じ問題を解かされました。
よーい、スタート。
はっちゃんはクラスで5,6番目くらいでしたね。
ぼくは15番目の子と同じくらいに解き終わりました。
はっちゃんの方が速かったですね。
スバラシイ!

そしてはっちゃんの計算速度も、クラスで1番じゃないのも嬉しかった。
人間はスパコンじゃないんだから、計算速度1番である必要はないんです。
ある程度速ければいい。計算が苦にならない程度にね。
速すぎるのもよろしくない。
速すぎる子は、演算しているのではなく記憶している場合が多いのです。
算数、数学はロジック、プロトコルを学ぶ教科です。
計算が速すぎる子は、ロジック、プロトコルをすっとばしてしまうんです。
なので、算数、数学が得意にならないし、面白くならない。
ぼくの教師としての経験でも、計算が速すぎる子、そろばんを習っている子は算数がそれほど得意にならないんです。
算数=計算になりすぎちゃって、算数=考えるという習慣が失われる。

もちろん計算は遅すぎてもダメです。
遅すぎると面倒くさくなるからです。
面倒くさいと計算しなくなります。
適度な速度で計算できるよう訓練しておくのは、小学4年生までの算数の要なんです。
この苦にならない程度に計算に習熟するって、大切なことなんですよ。
大人になって、社会人になって、気軽に四則計算をやれる人ってホント少ない。
ちょちょいと計算してみるだけで、世の中のことがよく分かるようになるのにね。
間違えること、騙されることもなくなるし。

岸本裕史さんが開発し、蔭山先生が広めた100ます計算でも、あんまり「もっと速く!」と子どもの尻を叩いてはいけないのです。
足し算、引き算なら3~4分程度、かけ算九九なら2分台でできるようになれば十分。
もちろんガンガン練習させれば1分を切る時間でできるようになりますよ。
でもそれは意味がないし、害もあるんです。
ある程度速く計算できるようになったら、そこで合格ってした方がいい。
100ます計算で失敗する先生は、速くばかりを求めちゃっているんですよ。

話を戻して。
我が家も、家でも計算練習させようかと思って、100ます計算用紙をエクセルで作りましたが、今のところ必要ありません。
学校で十分訓練されているからです。
繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある引き算も、ほぼマスターしているようです。
先生、ありがとうございます!

参観日でいいなーと思ったのは、クラスの子どもたちの姿勢がいいこと。
背筋をシャンと伸ばしている子がほとんどでした。
もちろんはっちゃんもシャンとしていましたよ。

外山滋比古『子どもを育てる絶対勉強力』幻冬舎文庫から引用します。

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先日、NHKテレビがおもしろい実験をしてみせた(1999年8月4日放送「ためしてガッテン」)。
姿勢によって頭がよくなったり、わるくなったりするというのである。
実験はこうだ。
ABCの三人にはよい姿勢をとらせ、DEFの三人にはネコ背になってもらう。
同じ本を引き写す作業を一斉にさせる。
十分間にどれだけ書けるかを調べた。
ABCはみんな原文の五ページ前後を写してたのに、姿勢のよくないDEFは三ページくらいしか写せない。
姿勢のよい方がよい結果をもたらす。
念のために、役割をひっくりかえし、ABCにネコ背になってもらい、DEFには背筋をのばして、同じ作業を同じ時間させる。
すると、さきには五ページ書き写したABCが、三ページちょっとになり、DEFが五ページ近く写していた。
こうなると、姿勢が決め手になっていることを認めないではいられない。(163-164p)
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物事に取り組む心構えも「姿勢」と言ったりします。
それは、真剣に取り組むためには身体だって姿勢をよくしないとダメだからです。
背筋を伸ばし、腰骨を立てると作業効率が上がるからです。
背中が曲がっていると内臓を圧迫し、神経の伝達が遅くなります。
姿勢は大事なんです。

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