こんにちは
昨日は上智大学にて、やあまん先生の講座を受講。
お題は「このクラス大好き、と子どもが言う学級作り・授業作り」。
一度山田さんに会いたかったのです。
期待通りの素晴らしい人。
北海道教育委員会は、こういう人を校長に抜擢しなくちゃいけません。
教頭すっとばして校長に、ですよ!
さて、学級作りは,まずは「子どもが安心できる」ところから始める必要がある。
近頃の学校は、いじめ、学級崩壊など、子どもたちが安心できる場所ではなくなってきているんです。
だから、とにかく最初の教師の仕事は、子どもが安心できる場所に学級を組織することなんです。
安心できる学級とは、縦の関係がしっかりしている学級である、と山田先生は言います。
それには担任が「権威者」になる必要があるのです。
先生と生徒、主従の原則を教師も自覚しなければいけないし、子どもたちにも浸透させなくてはいけない。
縦の関係がしっかりしないうちは、横の関係を豊かにしていくことはデキナイし、時期尚早なのです。
確固たる縦の関係、すなわち権威ある教師であることは、学級のファシリティー、インフラストラクチャなんですね。
教師が権威を持つためには、「評価権を持つこと」が大切です。
評価される側より、評価する側が権威を握ってしまうものなのですよ、人間って。
だって、「評価は偉い人がするもの」だからね。
なので、しゃべりすぎる教師、説明しすぎる教師は、子どもに評価権を握られてしまう。
「あの先生、話しが長い」「あの先生の説明はわかりにくい」。これではダメだ。
一般的に、被評価者は何かをする人、評価者はそれを見る人、なんです。
だから、教師がしゃべればしゃべるほど、教師がなにかすればするほど、それを見る子どもの側が教師を評価し,査定するようになってしまうのです。
教師は子どもたちを評価しなくてはならない。
そのためには、子どもに何か行動させなくてはいけません。
そしてそれを的確に評価してやるのです。
ダメだったらダメ出しをし、やり直させる。
その指示に子どもを従わせるのです。
もちろん指示どおりにできたら褒める。
褒めることも,ダメ出しも権威者だからできるものです。
担任したばかりの1学期のの4月、最初の三日、1週間はこれをきっちりとやり、教師の権威を打ち立てなければいけません。
こうすると教師の指示が、きちんと子どもたちに通るようになるのです。
学級に秩序が生まれます。
このことで,すべての子が安心できる学級の下地ができあがるのです。
そして一斉授業。
学習のルールを子どもに身につけさせる。それも徹底的に。
よくある間違いは、最初から個別指導してしまうこと。
デキナイ子が目について、思わずその子に個別指導したくなることもあるでしょう。
でもまだやってはいけないのだ。
一斉授業がきちんとできるようになる前に、個別指導をやってしまうと学級は必ず崩壊します。
遅れている子の個別指導に集中できるためには、その他の子がその時間きっちりとやるべきことをやれるようにしなければいけません。
その他の子に「空白の時間」を与えてはいけないのです。
「教科書25ページの練習問題10問やりなさい」などと指示を与え、他の子がそれに集中している間に、個別指導する。
こういう指示が通るようになるまでは、絶対に個別指導はしてはいけないのです。
子ども同士が平等に自由にのびのびと学級内で生活できる。
逆説的ですが、そのために教師は確固たる「縦の関係」を築かねばならないのです。
自らを権威者に仕立てなければならないのです。
友達みたいな先生は、子どもたちから絶対に信頼されることはないからです。
さてさて、山田さんの講座でのぼくの発言。
教師は担任したばかりの時、「悪人」として登場しなければいけない、なんてことを言いました。
最初は子どもの言うことなんかまったく聞く必要はない。
オレのやり方でやるんだ。
お前らはそれに従え。
まるで暴君(笑)。
だが、この方が絶対にいいんですよ。
優しい先生として登場する。
「みんなの言うことをよく聞いて、話し合いながら一緒にいいクラスにしていきましょうねー」など。
多くの先生はこうしてしまう。
それは間違いなんです。
なぜなら,優しい先生は必ず近いうちに優しくできなくなるから。
子どもが言うことを聞かぬ時、怒り,叱る。
ルールを強制する。
そうしないと学級が混乱してしまうからなんだけどね。
先生としては致し方ないことではある。
だが、すると子どもは思う。
あ、この先生は嘘つきだ。ぼくらを裏切った。
そう思ってしまうのである。
そうなると、子どもたちは全く先生の言うことをきかなくなっちゃうんですよ。
教師はまず、悪人、暴君として子どもの前に立て。
きちんと縦の関係をつくれ。
そしてその後、ちょこっと優しいところを見せてやれ。
子どもはこう思うでしょう。
「お、この先生、なかなかいいじゃん!」
先生をいっぺんに好きになるんです。
ま、ぼくは今もぼくのスタッフたちに同じようにやってるんだけどねー。
あはははは。
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