こんにちは
先ずはテレビ放映のお知らせです。
> テレビ東京の『空から日本を見てみよう』という番組でRIBF が取材を受けま
> した。6月3日(木)の放映で理研加速器が紹介されます。
> http://www.tv-tokyo.co.jp/sorakara/index.html
> 取材対応は櫻井主任が担当されました。番組は19:58からです。お楽しみに。
> テレビ東京の『空から日本を見てみよう』という番組でRIBF が取材を受けま
> した。6月3日(木)の放映で理研加速器が紹介されます。
> http://www.tv-tokyo.co.jp/sorakara/index.html
> 取材対応は櫻井主任が担当されました。番組は19:58からです。お楽しみに。
この日の『空から日本を見てみよう』は東武東上線沿線の紹介だそうです。
和光市駅近くで上空から見ると、何やらハンバーグのようなものが見える。
そこは理研和光、ハンバーグはリングサイクロトロンだったってわけ。
ぜひご覧ください!
理研和光のRIBF施設(http://www.rarf.riken.jp/)もぼくにとって思い出深い施設です。
超伝導リングサイクロトロンSRCなど新たな加速器装置を収納する建屋の電気設備を担当しました。
加速器は膨大な電力を使いますから、新たに第2特高変電所を建設しましたし、コジェネ発電設備も建設しました。
当時ぼくは和光研の電気主任技術者でもあったので、一生懸命この仕事に取り組みました。
ぼくの所属する部署は建物の建設が主務であり、加速器などマシンの建設は研究室で行うのが通例です。
でも一生懸命ぶりを認めてもらえたんでしょうか、加速器用交流電源の建設に誘ってもらえたんです。
こちらも楽しみながら一生懸命やりました。
RIBF施設が完成してからほぼ5年経過しましたが、電源系に関してヒューマンエラーを除き無事故です。
ぼくにとって大きな自信になっています。
この経験が活きましたよ。
その後のXFELプロジェクトでも、プロトタイプ機の建設時から主任研究員から誘われて、交流電源を担当しました。
プロトタイプ機が上手くいったので、8GeV実機建設ではマシン冷却水設備まで手を広げました。
8GeV実機は10月頃から試運転開始、来年3月までにファーストビームの予定です。
ぼくが担当して造った施設がきちんと作動するかどうか、とても楽しみです。
そして次世代スパコンプロジェクトも計画段階から誘ってもらい、立地選定に関わらせてもらったり、マシン概念設計にもインフラ設備担当として参加させてもらいました。
もちろんスパコンを収容する建屋の設計から工事までずーっと総括的な立場で担当させてもらい、先月建物の完成までこぎ着けることができました。
またまたXFELでの経験を活かして、CPU水冷システムを造り上げることができました。
スパコンプロジェクトに参加してからまる4年です。
こちらもこれからマシンのインストールが始まります。
全部のマシンが据え付け完了するまで、さらに1年間です。
再来年の春には性能試験(ベンチマークテスト)を行い、世界へ挑戦です。
次世代スパコンは、電源系、空調冷却系とマシン系を一体的に運転しないと、安定で効率的に稼働させることが出来ません。
そのための組織が立ち上がりました。
その組織のグループディレクターは「これは世界初のスパコンプラントである」という壮大な概念を提示しています。
ぼくもグループの末席に加えてもらう内示が出ました。
ワクワクしますねー。
こんな風に次々と面白い仕事を経験させてもらっています。
ありがたいことだと感謝しています。
時々、関口は楽しい仕事ばっかりやっている、と言われちゃうこともあります。
ぼくだってそれなりに、つまらない仕事もしてるんですがねー。
確かに、楽しい仕事をやらせてもらってハッピーですよ。
でもそれは、ぼくを必要としてくれる人がいるからこそだと思っています。
仕事とは「依頼と納品」です。
先ずは依頼ありき、なのです。
依頼があって初めて、仕事はスタートするんです。
クライアントがいるってことですね。
依頼もないのに勝手に仕事をしても、誰も喜んではくれませんよ。
好き勝手に自分のやりたい仕事をしても、迷惑なだけです。
だから、誰かに依頼してもらわなくちゃ、仕事は始まらないのです。
そこを間違えている人って、けっこういますよ。
もちろん、依頼がなくても自ら提案していくってこともアリ。
建築家の安藤忠雄さんなど、誰にも頼まれていないのに都市計画や建物のプレゼンをしたりする。
でもそれにしたって、それを見て「やってみよう」と言う人がいなくちゃダメなんです。
なにそれ?と言われてしまったら、そこでお終いで、次に進めないのです。
結局のところ、依頼者の存在抜きに仕事は成立しないのです。
依頼してもらうためには、あいつが必要だ、あいつに頼むと上手くいきそうだ、あいつなら出来そうだ、あいつと一緒だと面白い、と思ってもらう必要があります。
そう思ってもらえるだけのモノを持っているかどうかです。
RIBFの交流電源建設に誘ってもらえたのは、ぼくが電線の選定やら端子接続の確認やらをねちねちとマメにやっていることを認めてもらったからだと思います。
XFELプロジェクトに誘ってもらえたのは、主任研究員と話をしているときにぼくが電気関連の法令について詳しく説明したからだと思います。
スパコンプロジェクトに誘ってもらえたのも、和光研にあるスパコンの電力需要率についてきちんと調べて報告したことがあったからだと思っています。
佐々木常夫『そうか、君は課長になったのか。』WAVE出版¥1400-にこうありました。
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人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされることの4つです。
人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされることの4つです。
働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのです。(28p)
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ぼくはいつもハッピーでいたいと思っています。
ゴキゲンに生きていきたい。
そのためにはこの4つが必要ですね。
仕事を通じて、人の役に立つことをし、ほめてもらい、さらに必要としてもらうこと。
そのことが自信になり、家でもゴキゲンでいられる。
それが家族を愛し、家族から愛される源になる。
家族からの愛があれば、仕事ももっと頑張れる。
しかも楽しく愉快にね。
写真は播磨研一般公開の様子。
今年はライデン瓶の工作教室と、科学のお話教室をやりました。
子どもはもちろん、お父さんたちが楽しんでくれたのが嬉しいですねー。
こういうイベントに誘ってもらえるのも自慢ですー。
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