2011年4月21日木曜日
ゴキゲンをキープする
こんにちは
昨日は、空調学会、冷凍学会、機械学会合同講演会で発表しました。
スパコンの冷却設備についてです。
top500、Green500、PUEをキーワードにして、楽しくて元気なプレゼンをしました。
ところが昨日はちょっとスベリましたよー。
実は空調や機械関係の学会で発表するのは初めて。
電気関係では慣れてましたが、やっぱり雰囲気が違うんです。
参加者は真面目な方が多く、他の皆さんの発表も真面目一直線。
ぼくは完全に浮いてしまいましたー。
あはははは。
ま、面白いことをやってる変な人がいるんだな、と皆さんに思ってもらえたなら大成功ですよ。
ぼくの発表後、名刺交換に来て下さった方もいましたしね。
来年はスパコン棟空調設備について、空調学会学会賞に応募しようと思っています。
学会発表を利用して、論文を書くことによってネタ集めをしていく。
それとともに学会内での認知度を高めていく。
そういう戦略なんです。
さて、ぼくはこの4月に「調査役(課長待遇)」ってものにしてもらいました。
嬉しいですねー。
何が嬉しいってお給料が上がること。
なんたってぼくはプラグマティスト(=実利主義者)ですからねー。
ここで注意が必要ですよ。
たいていの人は課長級に昇格すると、やる気がなくなるんです。
なぜなら管理職扱いになるので、超勤手当が付かなくなるからね。
管理職手当が増えても、超勤手当がなくなってしまう。
平社員の時に残業をたくさんやっていた人は、課長級に昇格すると実質的に減収になってしまうんです。
ごくごく普通の人は、収入が下がればモチベーションも下がってしまうのが当たり前なんです。
こんな先輩がいましたよ。
平社員の時は毎月数十時間残業していました。
当時我が社は完璧な年功序列でしたので、その先輩もある年齢が来たんで課長級に昇格したんです。
やっている仕事は平の時と変わらない。
なのに昇格したとたん、残業しないで定時に帰るようになった。
なんじゃそれー。
たぶんその先輩は、残業代もらえないなら残業なんかするか、という超合理的な考えだったんでしょうね。
それはとてもかっこ悪いことと思ったので、ぼくは真似しないぞーと思ったものです。
昇格する嬉しさを減収することが打ち消し、モチベーションを下げてしまう。
それはとても損なことだと思うのです。
モチベーションが下がってやる気がなくなれば、その時に得られるべき知識や技能を得るチャンスを失ってしまいます。
人はゴキゲンなときに一番パフォーマンスがよくなるんです。
よいパフォーマンスを出していれば、自然と知識も増え腕も上がるのです。
不機嫌だと才能は開花しないのです。
どんな会社でも課長止まりの人ってたくさんいるでしょ。
そういう人はたぶん、課長になったときに不機嫌になった人なんですよ。
不機嫌だからモチベーションも上がらず、業績も上がらない。
だからそれ以上のポジションを得ることもできなくなる。
ぼくもその先輩が昇格した年齢に近づいたとき、残業は極力しない、という方針にしました。
すこしばかりの残業代と引き替えに、不機嫌になるのは割に合わないことだからね。
それに、残業をしないようにして、限られた時間内に仕事を片づける方が腕が上がることも分かったから。
20代や30代はたくさん残業して、たくさん仕事をした方が能力が上がります。
でも40代は違う。
残業しない方が腕が上がるんです。
その方が長い目で見たら断然オトクなんですよ。
武田双雲『上機嫌のすすめ』平凡社新書¥700-から引用します。
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才能があるのかないのか、本人はもちろん、まわりの誰もわからない。才能なんて、じつに怪しげなものだと思います。
才能ということに関しても、僕は自分でひとつの結論を出しています。最終目的をどこに置いたのかで決まってくるだけの話だと考えているのです。
ビジョンといってもいいと思います。
このビジョンの大きさが才能だと僕は考えています。
ビジョンがある人はどんなことがあってもモチベーションを下げずに、大きな目的に向かって歩み続けられると思います。
そんなふうに、モチベーションを下げないことこそが才能にちがいありません。
そして、モチベーションが下がらない最大のコツが、上機嫌なのです。(32p)
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そうなんです。
上機嫌こそモチベーションを維持し、才能を開花させるもの。
では上機嫌でいるためにはどうしたらいいか。
成り行きにまかせてはダメですよ。
自分でコントロールしなくちゃ。
たとえば、課長級になる数年前から残業をしない。
残業代をもらわないようにしておく。
すると昇格したときに確実に収入は増えます。
ぼくだってごく普通の労働者ですから、給料が増えれば嬉しい。
家族にだって自慢できます。
だって昇格しても給料が下がっちゃったら、女房に「ふーん、偉くなったの。でもお給料は下がるの。ちっとも嬉しくないわねー。平でいればよかったのに」なんて言われちゃいますよ。
オトコよりオンナの方が実利主義だからねー。
女房からそんなことを言われたら、ますますやる気なくなりますよね。
なので40代半ば頃から、断固残業しないようにがんばってきたんです。
でもなかなか昇格しなかったんですがー。
あははははは。
写真は神戸研CDBに造った幹細胞研究棟。
ゴキゲンに出来上がりました。
引越をしている若い研究員たちがとても嬉しそうにしていました。
ゴキゲンな建物でゴキゲンな仕事をしてほしいですねー。
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