2011年5月14日土曜日
大きく産んで、大きく育て!
こんにちは
溌貴君も、としきくんも産まれたときは大きめでした。
溌貴君 3570g
としきくん 3800g
大きめだったんで、晶ちゃんもさぞや産みの苦しみも大きかったでしょうね。
ありがとうございました!
近頃お医者さんや助産師さんは、「小さく産んで、大きく育てる」ということで、お産を軽くするために、妊婦が太りすぎないよう指導するようです。
たしかに、赤ちゃんがバカでかくなりすぎると、難産になりやすいでしょうね。
それに、お母さんが肥満だと産道が十分開かなくなるのも医学的事実のようです。
でも極端に食事制限をして、赤ちゃんの体重を抑えてしまうのもよくないことが、最近の研究で分かってきたんだそうです。
正常分娩期間に出生児体重2500g未満だと、産まれるときは楽かもしれませんが、生涯を通じて考えるとデメリットが多いんです。
お母さんが低栄養の場合、胎児の体重は増えません。
体重が増えないだけじゃなく、赤ちゃんの「体質」も低栄養に備えるように造られてしまうのです。
お母さんが低栄養->お母さんは十分に食事をとれていない->これから産まれる世の中にはあまり食料がない、と胎児の体は判断してしまう。
低栄養でも生きながらえるように、自分の体をそれにfitするように造ってしまうのです。
すなわち、脂肪を蓄積しやすい体質で産まれてくる。
ところが産まれてみたら、飽食日本ってわけです。
意外や意外、小さく産まれてきた子の方が、脂肪が蓄積されやすく、肥満になりやすく、高血圧などのメタボリック症候群になりやすいんです。
いわゆる成人病という病気になりやすいのです。
健康な一生を送れる確率が下がってしまいます。
経済学の研究で、健康度は収入と大きく相関があることが知られています。
別に経済学で研究してもらわなくても、健康ならガンガン働いて稼げるってことぐらい分かりますよ。
不健康だと無理できないから、ガシガシ働けませんしね。
食料が少ない世界に住む人間は、早く成熟し、早く世代交代した方が有利です。
限られた食料を奪い合いながら、次の世代へと自分の遺伝子を伝えなければならないからです。
食料がたっぷりある世界に住む人間はゆっくり成長すればいいんです。
ですから、低栄養に備えた体で産まれてくる低体重児は、骨端線が閉じる時期が早く、身長も低めになってしまいます。
同じく経済学の研究で、身長の高さも収入とかなりの相関があることが分かっています。
以前、三高(高学歴、高収入、高身長)のオトコが女性にモテましたが、ちゃんと理由があるんですね。
これも背が高いってことは、骨端線が閉じる時期が遅い、すなわち成熟するまでの期間が長いってことです。
人は子ども時代にたっぷり学習ができます。
大人になると、なかなか子どもの頃みたいにたくさん勉強できませんよ。
だから子どもである期間が長い方が、知識、技能を得るためには有利なんですね。
そうなれば、当然のように学歴が着いてきてしまいます。
我が社の理事長野依先生も、戦中戦後の食料不足の時代に産まれ育ったのに、けっこう高身長ですしね。
大竹文雄『競争と公平感』中公新書\780-にはこんなことも書いてありましたよ。
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胎児期の栄養状態が、生まれてからの健康状態に大きな影響を与えるのが本当だとすれば、大人になってからの経済状態にも影響を与える可能性があるかもしれない。
健康は、経済状態を大きく左右するからだ。
実際、出生児の体重とその後の社会経済状況との関係が、最近多くの経済学者によって研究され始めている。
なかでもコロンビア大学のカリー教授の展望論文は、衝撃的な内容である。
この論文によれば、出生児体重が低いことと、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の発生率の高さ、教育水準の低さ等との間に相関関係があることが多くの研究で明らかにされてきているという。(85p)
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だから、何事も過ぎたるは及ばざるがごとしですが、大きく産んで大きく育つのがいいんです!
溌貴君もとしきくんも、健康かつ身長180cmくらいにはなりそうですよー。
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