2011年5月30日月曜日

本を読もう、語彙を増やそう


こんにちは

我が家では夜寝るときに、必ず本を読んであげています。
だいたい、としきくんにはお母さんが、溌貴君にはぼくが読んであげる。
この頃は溌貴君も長いお話でも集中がとぎれないため、厚い本を読んでくれと言います。
ちとつらいねえ。
それでも「読んで」と言われれば、読んでやるのが親の役目です。
なぜなら、語彙を増やすには本を読むのが一番いいからです。
日常会話で使われる言葉は限られています。
特に、親子や兄弟など近しい人と話すだけでは、絶対語彙は増えないのです。
ではなぜ語彙を増やす必要があるのでしょうか。

三谷宏治『トップコンサルタントがPTA会長をやってみた』英治出版¥1200-にこうありました。

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十年先、二十年先を睨んだ時、子どもたちが今から身につけるべき「力」とは一 体何だろうか。
明らかに「コミュニケーション力」はその一つだ。
中学校レベルでは今これが、深刻な問題となっている。
語彙が少なすぎて相手に意図が伝わらない、言葉から類推して相手の心や状況を 想像できない。
そもそも伝わっていなくても気にしない、気にならない。
ハード なコミュニケーション(交渉とか)が出来ないので、無視か押し付けといった極端に走る・・・。
これらは明らかに学校の問題でなく、家庭の、親の問題だ。(54p)
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キレやすい子って、語彙が不足しているんですよね。
だから、自分の気持ちを言葉で伝えることが出来ない。
自分の気持ちを言葉にできないんですね。
それでキレるしかなくなるんです。

それは子どもだけじゃなくって大人でも同じです。
ぼくのような技術者でも、きちんと勉強をしてきた人とは、専門用語を使って深い議論が出来ます。
専門家同士の話だけじゃなく、きちんと勉強してきた人は専門外の人に対しても、専門的な事項を優しくかみ砕いて説明することもできます。
専門外の人の言うこともきちんと聞いて、専門の言葉に翻訳もできる。
コミュニケーションが成立するんです。
語彙が豊富であることは、大人になっても大切な道具なのです。

中途半端な専門家づらしている人が一番困ります。
専門用語を使うんですが、その定義があいまいのまま使っていたり、語感だけで印象的に使っていたりする。
ちっとも話が噛み合いません。
素人相手よりも話が通じないんです。
当然ながら、エセ専門家は素人相手にやみくもに専門用語を振り回す。
まあ、ケムに巻いているつもりなんでしょう。

語彙を増やすには、本を読むことが一番です。
子どもには本を読む習慣をつけなくちゃ。
10歳くらいまでは毎日毎日読み聞かせをして、本の面白さを伝える。
子どもはまだ読みの力が十分じゃありませんから、自分で読んで、自分で理解するという、二つのことを同時にやるのは困難。
読み聞かせをするなら、読む方は親まかせにできるので、理解に集中できる。
読み聞かせは理解力の訓練にもなるんですよ。

平行して、文字の読み書きの練習をしっかりやる。
自力で読める力も、段階的に養成する。
そして子どもが読みたいと言う本は、躊躇なく買ってやる。
読書だってモチベーションが一番大事。
読みたい本を読みたい時に読むのが、最も栄養になるんです。
もちろん家にはたくさん本があり、親もいつも読書する姿を見せている。

語彙を豊富に持って、言葉を使って世の中を動かしていく。
溌貴君にもとしきくんにも、そういう人になってもらいたいですねー。

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