2012年1月27日金曜日

心は顔に顕れる

川又一英『麻布中学と江原素六』新潮新書\680-

麻布中学の出身者で母校で教鞭をとった岩本堅一はこんな体験を語っている。
岩本が品行の悪い生徒に愛想をつかして、とても見込みがないことを告げると、江原はもう少し面倒を見てやれというのが常だった。
顔を見ただけでも駄目ですというと、「いや、精神が癒されれば顔もよくなる」と、いう。
校長は妙なことを言うと半信半疑だった岩本は、生徒の品行が直ってくると本当に容貌が江原の告げたとおりになったのを見て、深く反省したことを語っている。(136p)

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