こんにちは
昨日の夜9:05に千葉で震度5強の地震がありました。
千葉の方、大丈夫でしたか。
その震源の深さは10kmとのこと。
ずいぶん浅い場所が震源ですね。
ぼくはツイッターで地震情報 @earthquake_jp という気象庁防災科学技術研究所の発信するツイートをフォローしています。
毎日たくさんの地震が各地で起こっているのがわかります。
これによると震源の深さは10km未満から300km以上まで、いろんな深さで地震が発生しているんです。
10kmなら地殻内部ですし、300kmならマントル内部でしょう。
とにかくいろんな場所、深さで地震は起こっているのです。
地震エネルギーの発生原因は、プレートの運動だとしばしば説明されます。
たとえば日本の東北地方は、太平洋岸で太平洋プレートと北アメリカプレートが衝突している。
重い太平洋プレートが軽い北アメリカプレートの下に潜り込んでいっているんです。
その時の摩擦で地震が起こる。
ということは、地震は二つのプレートの境界面で発生することになります。
たしかに、甚大な被害をもたらした3.11東北地方太平洋沖地震はまさにプレート境界で発生した地震であり、発生場所は三陸沖北緯38度東経142度、震源の深さは 24kmだったそうです。
ところでこの震源の深さってどう定義されているんでしょうか。
震源真上の地表面or海水面からの深さなのでしょうか、それとも平均海水面(ジオイド)からの深さなのでしょうか。
どなたか定義を教えて下さい。
話を戻して、東北地方太平洋沖地震では、三陸沖での震源すなわちプレート境界面の深さは24kmですから、日本の陸地の下部でのプレート境界面はもっと深い位置にあるはずです。
だとすると、昨夜の千葉での震度5強、震源深さ10kmの地震のエネルギー源はプレート同士の摩擦が原因ではないことになります。
最近、首都直下型地震の危険性がしばしば報道されています。
首都直下型地震の震源も東京直下にあるプレート境界面であるとされています。
南関東では、太平洋プレートだけじゃなくフィリピン海プレートも沈み込んでいるのでやっかいです。
では、首都直下型地震が発生する深さはどの程度なのでしょうか。
地震のエネルギーはマグニチュードで表されます。
でも地震の被害はマグニチュードに比例するわけではありません。
被害はその場所での「震度」によります。
たとえマグニチュードが大きくても、震源からの距離が離れていれば、震度は小さくなり、被害も小さくなるのです。
逆に、マグニチュードが小さくても震源に近い場所での被害は大きくなるでしょう。
だから、たとえ地震がいつ起こるかは分からなくても、震源までの距離をきちんと知ることができるなら、防災対策にとても役立つはずです。
では、首都直下型地震の震源深さ、すなわちプレート境界深さはどの程度なのでしょうか。Wikiで調べてみたら、首都直下型地震は、
1.陸のプレート(北アメリカプレート)とフィリピン海プレートとの境界で起こる「プレート間地震」、深さ30 - 60km付近。
2.フィリピン海プレート内部で起こる「沈み込んだ海洋プレート内地震」、深さ30 - 60km付近。
3.フィリピン海プレートと太平洋プレートとの境界で起こる「プレート間地震」、深さ60 - 80km付近。
4.太平洋プレート内部で起こる「沈み込んだ海洋プレート内地震」、深さ60 - 80km付近。
5.陸のプレート(北アメリカプレート)内部で起こる「内陸地殻内地震」、地表付近 - 深さ50km程度。大きなものは主に活断層で発生する。
の5つの可能性があると書かれていました。
ある場所での震度は、震源のマグニチュードと、震源位置とその場所との距離が分かればほぼ正確に推定できます。
ところがWikiで見る通り震源位置=震源深さの幅は広く、すなわち可能性のある震度の幅も広くなってしまうのです。
これでは、地震がいつ起こるかもわからず、どのくらいの震度になるかも分かりません。
何もわからない状況で、適切な対策なんかできようがありませんよ。
現状ではなにもかも推定不能、と言ってもいいでしょう。
さて、上で見たとおり地震の発生原因はプレート境界での摩擦だけではないようです。
地震はプレート境界面だけでなく、マントル内だろうと、プレート内だろうとどこでも起こるのです。
昨夜の千葉の地震はプレート内で起こったタイプであり、「内陸地殻内地震」のようです。
では、これらプレート内地震のエネルギー源は何なのでしょうか。
’95に発生した阪神淡路大震災、兵庫県南部地震も内陸地殻内地震でした。
震源は兵庫県 北淡町北緯34度東経135度、震源の深さ16kmです。非常に浅い場所です。
マグニチュードは7.3と中規模な地震でしたが、震源との距離が近いため被害が大きくなったのです。
阪神淡路大震災が起こった時、それまでプレート、プレートと騒いでいた地震学者もマスコミも、手のひらを返すように「活断層が動いた」と言い出しました。
活断層も日本中いたるところにあります。
動く可能性があるから、活断層と呼んでいるのでしょう。
では、活断層は何をエネルギーにして動くのでしょうか。
何かが動くためには必ずその駆動源があるはずです。
それはいったい何なのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿