2012年4月13日金曜日

正文集を作れ その1

こんにちは

和田秀樹『受験本番に強くなる本』PHP文庫\533-から引用。

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ヤマカンを鍛錬するには、”正文集”をうまく使うことだ。
過去問の選択肢などの正解文ばかりを集めた正文集は、医師国家試験の受験生の間でも使われているくらいで、私もずいぶんお世話になった。
これを自分でつくって読んでいると、いくつかある選択肢から正しい答えをかぎわける一種の鑑定家の眼力が養われ、選択に迷った時の奥の手となる。(205p)
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時々、若い技術者君たちに資格試験の勉強を教えることがあります。
技術者の実力=知識×経験^2ですから、知識なしにいくら経験を積んでも腕は上がらないからね。
しっかりした知識があるから、経験も活きてくるし、それも二乗で効いてくるんです。

しっかりとした知識を得るために資格試験を「利用」するのはいいことです。
ミニマムエッセンスを得ることができるから。
ここでも目的と手段を間違えてはいけませんよ。
資格取得は「目的」じゃないんです。
確固たる知識を得るための「手段」。
あくまでいい仕事をするため、仕事を楽にスムーズに進められるようにするためなんです。
そこは間違えないでね。

もう一つ。
資格試験に挑戦すると、学び方の技術が身につくんですよ。
段取りもよくなります。
知識だけじゃないんです。
というか、知識を得るための合理的な「やり方」もわかってくる。
だから、合格がゴールじゃない。
合格したあとも、コツコツと自らを鍛えていかなくちゃいけないんです。
そのためには新たな知識を得ていく必要がある。
その時役に立つスキルも身に付けられるんですな。

若い技術者君たち、あんまり学生時代に勉強して来なかった奴が多い。
学び方を学んでないんですよ。
ポテンシャルはけっこう高いのに、学び方を知らないためになかなか試験に合格しない。
あるいは、学び方を知らないからどこから手をつけていいのか分からず、挑戦をあきらめてしまっている。
そして、学び方を知らないがゆえに、今現在やっている仕事にも不合理をきたして損している。
だからぼくは、学び方もしっかりと教えます。

そのひとつの技が「正文集を作れ」です。

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