2012年2月1日水曜日

世界一のスパコン「京」のすごさ その1


理化学研究所(理研)と富士通とで開発を進めてきたスーパーコンピュータ「京」が、昨年6月の世界スパコンランキングtop500で世界一を獲得した。
日本のスパコンが世界一になるのは7年ぶりの快挙であった。
「京」は同年11月のtop500においても、更に性能を上げ世界一を維持した。
「京」の計算速度は2位のスパコンの4倍以上であり、ぶっちぎりの世界一である。

「京」の名は、目標とする計算速度の<桁>に由来する。
京は兆の1万倍を表す単位である。
すなわち、1秒間に1京回=10^16回=10ペタフロップスの計算をこなす。
top500において、「京」は目標以上の10.51ペタフロップスの性能を発揮した。

このスパコンランキングtop500は共通のソフトウェアであるLINPACKベンチマーク試験にて競われる。
LINPACKはスパコンに多元連立一次方程式を解く計算を行わせるものだ。
LIPACKの性能は、解く問題のサイズが大きい方が演算あたりのメモリアクセス回数が減るので、高い性能を出しやすい。
「京」はなんと11,870,208元の連立一次方程式を解いたのだ。
1000万元以上の変数の問題を解いたのも世界初である。
これにより「京」は、時間あたりの速度が速いだけではなく、大規模な計算に耐えることも証明した。

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