2012年5月30日水曜日

世界最速のスパコン「京」の全貌がいまここに!

こんにちは

富士通の技術誌『Fujitsu』。
今号は「京」特集です。
http://jp.fujitsu.com/about/magazine/backnumber/vol63-3.html
世界最速のスパコン「京」のひみつが、い~っぱい書いてあります。
スパコンマニアなら、うはうはな内容ですよ~。

ぼくも寄稿してます!
http://jp.fujitsu.com/about/magazine/backnumber/vol63-3.html

見てね!

2012年5月29日火曜日

がんを防げ!

こんにちは

南雲吉則『50歳を超えても30代に見える生き方』を読みました
南雲先生みたいにかっこ良くなりたくて。
南雲先生も1日1食だそうです。
これはぼくと同じ。
でもその1食がしゅごい。
キティちゃんの絵柄のお茶碗にごはんと味噌汁、紅茶のソーサーにおかず1品。
たったこれだけ。
たくさん食べないように、幼児用のちっちゃい食器を使っているんです。
「腹6分目がよい」だそうです。
ちょっと真似できないなーと思いつつ、 理想の姿として、ぼくもアタマにインプット!

さて、今やがんは国民病。
日本人の半数ががんになり、その半数ががんを原因として死んでいます。
なぜがんは発生するのでしょうか。
がんの主原因はわかっていて、がんで死ぬ人の1/4は喫煙、1/4は食事。
タバコと食事だけで、がん死の半分の原因を占めているんです。
食事とは、暴飲暴食です。

南雲先生によると、がんの発生は生体を守るためだそう。
正常細胞の遺伝子にはテロメアという部分がついている。
これは分裂するたびに短くなり、テロメアがなくなるともう分裂できなくなるんです

で、タバコや不摂生で身体の細胞が死ぬ。
 死ぬとそこに穴があきますよね。
普通、その穴は死んだ細胞の周りの細胞が分裂して埋めるわけです。
  ところがタバコや不摂生で頻繁に細胞が死ぬと、正常細胞としてテロメアがなくなってしまい、細胞分裂して穴を埋められなくなる。 

その時、細胞はがん化する。
がん細胞は分裂回数の限界がないから、穴をいくらでも埋められるようになるわけです。
そう考えると、がんも生体防御システムの一部、最後の砦だと分かります。

南雲先生も昔からかっこよかったんじゃないそうです。
南雲先生のお父さんもおじいさんもお医者さん。
お父さんは日本で美容整形外科を始めたお一人です。
お名前はぼくも記憶していました。

で、南雲先生のお父さんもおじいさんも50代、60代で大病して、死んじゃったりお医者さんを続けられなくなった。
自分もそうなっては困る。
40代の時にそう思ったんだそうです。
タバコをやめ、暴飲暴食をやめた。
それがあのカッコよさにつながったんだそうです。

理想体重は、自分が二十の時の体重だそうです。
ぼくの場合75kgですな。
がんばろっと!

2012年5月24日木曜日

アトピーの頭皮にクエン酸リンスが効く!

こんにちは

ぼくの持病はアトピー性皮膚炎です。
これさえなかったらもっと活躍できたのに、って思ったり。

先週も悪化してしまいました。
体中が痒く、顔は真っ赤。
たぶん、空調学会全国大会の論文締め切りがあったので、ストレスフルだったんでしょう。
抗アレルギー薬をお医者さんでもらって飲みましたが、大して効果なし。
ステロイドの副作用が知られるようになってから、お医者さんもめったなことでステロイド内服薬は処方しなくなりましたね。
自分で何とかしなくちゃ。

先ずは絶食です。
絶食といっても完全絶食ではなく、なんちゃって絶食。
1日1食だけ、それもお豆腐とチーズだけにしました。
これで三日くらいで身体の痒みは収まりました。

安保徹さんの本に、免疫力=消化力、と書いてありました。
アレルギーも免疫力が下がった状態。
そういうときは、消化力も落ちている。
食べ物を消化するだけで、身体は疲れきってしまっている。
だから、ちょいと胃腸を休ませるために食べない。
そうすると、消化力の余力が免疫力へ回るんですね。

さて、ぼくは前々から頭皮にも悩んでいました。
常に頭皮がカサカサしており、フケがパラパラと落ちてくる。
体調の悪い時など、滝のように落ちてくるんです。
単身赴任の気楽さから、いろいろ試していました。

まずシャンプー、石鹸の使用をやめて、お湯だけでアタマを洗う。
これはけっこう効きました。
アタマの痒みはほとんどなくなり、フケも小雪状態に。

次に、毎日アタマを洗うのをやめ、数日おきにしてみました。
これは失敗でしたね。
髪の毛がネバネバしてきて不快。
かゆみも増すようでした。

次にトライしたのは、頭皮にベビーオイルを塗りこむこと。
これもダメ。
めんどくさくて三日で止めました。
それにこれをやると、石鹸で髪を洗わないと気持ち悪い。

そして今週、こんなことを始めてみました。
アタマをお湯だけで洗ったあと、クエン酸を解いたお湯をかける。
これも夏井先生のHPに書いてあったやり方。
薬局でクエン酸(400円くらい)を買ってきて、手桶にパラパラとテキトーに入れ、お湯で溶かす。
それをアタマにかけつつ、頭皮にすり込むようにする。
このとき、クエン酸液が目に入ると非常に痛いので注意。

やってみてあら不思議。
アタマの痒みは皆無。
フケもまったく落ちてこなくなりました。

さらに嬉しいことに、身体の痒みもさらに改善です。
クエン酸液をアタマにかけると、身体にもかかりますよ、当然。
それがいいみたいなんですね。

クエン酸リンス、ちょいと続けてみようと思います。



2012年5月22日火曜日

大事なものから入れなさい

こんにちは

宮本哲也さんの講演で聞いた話しをお裾分け。

大きな壺と、美しい珠が八つあった。
師が言う。
 壺の中にこの大きな玉は入るか。

弟子
 はい、入ると思います。

八つの珠は全て壺の中に入った。
八つ目の珠はちょうど壺の口ぴったりの位置に入った。
そこで師は聴く。
 この壺にさらに入ると思うか

弟子
 無理だと思います。

師は言います。
 ここに砂利があるだろう。これを入れてみなさい。

珠の入った壺に砂利は入った。
しかもちょうど壺の口ぴったりの位置まで入った。
師は聴く。
 この壺にさらに入ると思うか

弟子
 別のものなら入るかもしれません

師は砂を取り出した。
珠と砂利の入った壺の中に砂は入った。
しかもちょうど壺の口ぴったりの位置まで入った。
師は聴く。
 この壺にさらに入ると思うか

弟子
 砂より細かなものなら入るかもしれません

師は水を汲んできた。
珠と砂利と砂の入った壺の中に水は入った。
しかもちょうど壺の口ぴったりの位置まではいった。
もうこれ以上何も入らない。

師は言う。
 私の伝えたいことが分かるか

弟子
 わかりません


 人は壺のようなものだ
 入るものには限りがある
 だが、入れ方を工夫することによって多くのものを入れられるようになるのだ
 最初に水や砂を入れてしまったらどうだろう
 もうそれで壺はいっぱいになり、他の物を入れられなくなる
 だから最初に入れるべきは珠なのだ
 珠とは自分が大切にしたいと思う物だ
 先に水や砂のようなくだらない物を入れてしまうと、もう珠は入らなくなってしまう
 だからまず最初に珠を入れなさい
 珠さえ入っていれば、そこに砂利や砂や水を入れるのは簡単だ
 大切なものは確実に入れ、その隙間にくだらないものも入れることができる
 人生は大切な物だけでは生きていけない
 くだらないこともしなければならない時も多々ある
 でもくだらないことだけで自分を満たしてはいけないのだ

冨田ラボ、最高!

こんにちは


ずっとお笑い芸人だとおもっていたキリンジ。
なかなかいいミュージシャンでした。
声は小田和正、サウンドはスティーリー・ダン。
ぼく好みです。
これまで聞いて来なかったのが残念なくらい。


で、キリンジつながりでそのアレンジやプロデュースしている冨田ラボにたどりつきました。
これがまためちゃくちゃいい。 
もうCD注文しまくりです。
もう今月のお小遣いは全部冨田ラボですよー。

坂本真綾のなんか、何回聞いても涙が出る。
http://t.co/ePjAitTM
冨田拡邦をフューチャしたこれも最高だね!
http://www.youtube.com/watch?v=Q6pWBzvmjws&feature=related

2012年5月17日木曜日

スーパームーンが分からない

こんにちは

半月ほど前、スーパームーンを見ることができた。
満月が大きく見える。最小のときと比べ、直径が14%、明るさは30%大きく見える。
月の公転軌道は楕円だから、地球に近いときと遠いときがあるのが原因だという。

直径が14%違うということは、楕円軌道の長径と短径も14%もちがうということだ。
それはいい。
だが、満月の時に、地球に近い時もあれば遠いときもあるということだ。
スーパームーンになったり、小さく見える月になったりする。
つまり、月の公転軌道も自転しているということだ。
どうして月の公転軌道は自転しているのだろうか。

地球と太陽との重力の関係で言えば、満月の時の月は地球から遠い場所を回っているべきだ。
だって、地球と太陽と両方の重力が同じ方向から働くから、地球から遠いところを回ることによって遠心力を大きくしないと、地球に落ちてきてしまうから。
逆に新月の時は、地球のそばを回るはずだ。地球と太陽の重力は逆方向から働く。
合成された重力は、弱くなる。地球のそばを回らないと、月は地球から離れていってしまう。
だから、満月は小さく、新月は大きく見えるのが当然のはず。
なのにスーパームーン現象が起こる。
それは月の公転軌道も地球に対して自転していることを示している。
なぜだ。

ところで、ぼくは今年はじめてスーパームーン現象というものを認識した。
けっこういろんなところで報道されたからね。
でもスーパームーン現象自体はそれほど珍しいものでもなく、1年に1回くらい起こっているらしい。
NASAのHPによると、前回は2011年3月19日に起こっている。
今年は5月5日。
なぜ今年はこんなに報道されたんだろうね。
それも不思議。

議論を楽しもう

こんにちは

議論は「勝ち負け」のためにするものではない。
確かに議論していて勝つこともあるし負けることもある。
だからといって、勝ち負けが目的ではない。
議論の目的は自分の考えをまとめること。
自分の考えの強みと弱みを明確にすることなんだ。
その目的が叶えられるのなら、たとえ負けたってそれは「勝ち」でもある。

自分一人で考えていたら、強味と弱味が明確にならない。
誰かと議論することによって、自らの考えを表出する。
すると相手は弱いところを突いてくるわけだ。
そこは論拠が不明確な部分かもしれない
十分言語化されていない部分かもしれない。
それが明確になる。
議論によって相手が明確にしてくれるのだ。

「カチンときたら成長のチャンス」という。
誰かと議論していてカチンと頭にくることもあるだろう。
実はそこが自分の弱点なのだ。
 自分でも深層心理では弱点だと分かっている。
だが表層心理ではそれを認めたくない。
そこを相手につつかれると、カチンと来るのである。

だからカチンと来ることは喜ばしいこと。
そこをなんとかする。
みを補強する、修正する。
それが自らを成長させるのだ。
弱みをズバリ指摘してくれた相手に感謝しなければならない。

カチンと来て頭に血が上り、そこで怒ってしまってはいけない。
や、怒ってもいいが、そこで議論を放棄してはいけない。
誰しも自分の弱点を認めるのは嫌なものだ。
怒りたくなるのは自然なこと。
 でも怒ってしまって議論を放棄してしまったら、そこで「負け」なのだ。
なぜなら、議論とは自らを成長させるためにするものだから

怒って議論から離脱してしまったら、そこに成長は望めない。
努めて冷静になって、議論の場に踏ん張らねばならない。
踏ん張るだけの気力と勇気がない人が、怒って議論を放棄してしまうのだ。
強いアタマを持たねばならない。
突かれた痛いところを何とかするまで、あれこれ考え、言葉にしていくのだ。

であるから、議論とはあえて相手の痛い部分、突かれて嫌な部分をズバリと指摘するのが作法なのだ。
カワイソウだからって相手が嫌がるところを言い当てるのを避けてしまうのは、議論ではないし、相手のためにもならない。
その意味で、議論とはSM合戦なのである。

養老孟司さんは言う。「成長とは変化」。
自らを変えていくことこそ、成長するということだ。
そして人間は成長することを常に望んでいる。
誰もが成長するために生きていると言っていい。
そのためには自分を変えていかないといけないのだ。
変わらない自分に成長はない

和田中校長だった藤原和博さんは、「生徒への最大の褒め言葉は<お前、成長したな!>である」と言った。
成長は喜びなのである。
 教師の仕事は、生徒を成長させること。
生徒に成長を実感させること。
そしてそれを認めてやること。
だから教師は優しいだけではいけない。
時に厳しく対処する必要もある。
生徒の成長を願ってだ。

だが厳しくすることは実は自分の弱みをも顕にすることになる。
生徒に厳しくするためには、教師だって自らを律していないとならないからだ。
「お前には言われたくないよ」と生徒に言われてしまっては、立つ瀬がない。

だから逆説出来であるが、誰かの成長を望むためには、自らも成長して行かないとならないのだ。
うまくいかないのだ。
それを生徒も分かっている。
だからのんべんだらりと毎年糞面白くない同じ授業を繰り返している教師を嫌う。
成長していない人間から何かを教わる気になれないのだ。

議論も同じである。
相手の弱みを突くためには、自分も同じ弱みを克服しなくてはならない。
「お前に言われたくないよ」だからである。
議論にはそういう機能があるのだ。
だから議論は面白い。

2012年5月10日木曜日

基準点

こんにちは

今月の人事発令を見る。
おっ、ぼくの元部下が昇進してるぞ。
しかもぼくより格上だ(笑)。
よかったねー。
さっそく、昇格祝いのメールを送る。

すぐ返事が来た。
返事が早いのは有能な証拠。
だってぼくがそう教えたんだからね。あはははは。

###
課長・・・
入所当初は何が何だか分からず、
関口さんには、「もう別の仕事を探しなさい」とまで言われましたよね・・・
今もって、自分がここにいて良いのか、甚だ疑問です・・・
関口さんに教わったことで、役立っていることがたくさんあります
いろいろありましたが、今は感謝もしています。
関口さんの部下だったことに恥じないよう、頑張りたいです・・・
 ###

「もう別の仕事を探しなさい」だって?
そんなひどいこと言ったかなー。あはははは。
思ったことをすぐ口にしちゃうのがぼくのいいところであり、悪いところであり。
でも正しいことしか言ってないつもり。
彼もエンジニアとしてはちょっとね、って感じだったから

でも、役立ってることがたくさんある、なんて言ってくれて嬉しいね。
それはぼくの口の悪さを受け入れる度量が彼にはあったってことだ。
カチンと来ることもあったと思うけど、受け入れられるものは受け入れ、自分の血肉にしてきた。
偉いね。

ぼくのような偏屈な上司の元で仕事を続けた。その忍耐力も素晴らしいよね。
彼は性格もよくて、下の人間、特に派遣で来てくれている人や任期制スタッフの面倒見もいい。
上の人に対しても柔らかい。
連絡調整も怠らない。
そういうところも評価されたんでしょうね。

エンジニアとしてはちょっと?だったかもしれないけど(笑)、管理職としては有能になれると思っています。
活躍してさらにもう一段上に昇って欲しいですね。
それだけのポテンシャルはあると思いますよ

大所帯で苦労も多い部署の長ですが、彼ならやり遂げられると思います。
楽しくがんばってね。
ぼくも彼に恥じないような仕事を続けていきたいと思います。
もちろん、管理職になるつもりはなくてエンジニアとしてフロントに立ち続けたい。
そのために、「創造的無能」であり続ける。

たぶんそれが、彼にとっての「元上司」であり続ける道でもあると思っています。
管理職になれば、日々雑多なこと、理屈に合わないことも降り注いでくるものです。
それに流されてはいけない。
妥協はしても、理想は失わないことが大切。
その時、自分の原点はどこにあったのか、確認するための基準点が必要。
ぼくはその基準点であり続けたい。
そう思っているんです。



資格論

こんにちは

昨夜、フェイスブックで友人にキツーイことを書いてしまいました。
友人が図書館司書の資格をとりたい、その資格を使って図書館ボランティアをして、図書館をよくしたい、赤木かん子さんや武雄市の樋渡市長のように図書館改革をしたい
そう言ったからね。
おいおい、資格ってそういうものじゃないだろう、ってことで。

以下、転載します。

###
水を指すようだが、図書館司書はヒマと金さえあれば努力なしに取れる資格だ。
赤木さん、樋渡さんは司書資格を持っているのだろうかあ。司書だからあのような仕事ができるのだろうか。
図書館司書の資格をとるための勉強は、君にとってワクワク心躍るものだろうか。
そして、資格をとったあと、もっとワクワクするものが待っているのだろうか。

ボランティアで図書館司書資格が必要なことは全くない。
資格を持っていると、一目置かれるとか、自分の意見が通りやすいとか、威張れると勘違いするな。
本当に実力が備わっていないと、化けの皮はすぐ剥がれる
化けの皮が剥がれると、資格を持っていることが返ってより低い評価につながってしまうのだ。
偉そうな資格を持っているくせに、あの程度かよ。   
資格を持つということは、それだけ厳しい評価にさらされるということだ。

もっと戦略的に生きよ。
人生は有限だ。 
無駄な努力も、無駄のうち。
努力することは無条件によいことではないのだ。
  
常にモニターすること。
自分が努力することで、何かが変わり、何かが善くなったかどうか、常にモニターする。
変わらないなあ、とか、善くならないなあ、というときは、その努力の方向は間違っているということだ。
それを、自分は間違っていない、変わらないのはあいつが悪いからだ、善くならないのは社会が悪いからだ、と他に責任を求めてしまう人を傲慢と呼ぶ。

努力して資格を取っても、それが報われないのはその資格に値するだけの実力がないからだ。
いや、その資格を取ることは実力が身につくことにつながらないものだったのだ。
なぜなら、楽に取れる、誰にでも取れる資格だからだ。  
そういう資格に意味はない。

さらに図書館司書資格はやっかいなことに、お金と時間は使う。
これを「苦労」と認識しがちだ。
苦労が報われない時、人はしばしば他人や社会のせいにするのだ。
傲慢な人間へまっしぐらだぜ。

2012年5月9日水曜日

お金の使い方は技術である

こんにちは

ひところ、ネット難民の問題が世間で騒がれましたね。
覚えていますか。
貧しくて、アパートを借りることもできず、ネットカフェに寝泊まりしている若者たち。

え?貧しい?ネットカフェに寝泊まりできるんでしょ?
それだけのお金、持ってるじゃん!

ぼくも出張の時など、ネットカフェを利用します。
以前は公衆無線LANが充実していなかったので、街なかでインターネットにつなぐには、ネットカフェを利用するしかなかったからね。
なので、ネットカフェのだいたいの料金は知っています。

夜間、ひと晩ネットカフェを利用する。
寝るために、リクライニングシートやお座敷みたいに身体を横たえることができるブース。
料金は1500円するんですよ。
毎日ネットカフェに泊まったら、月に45000円にもなります。

あ、これ今ぼくが神戸で住んでるアパートの家賃と同額だ。
敷金礼金のないアパートだってありますよ。
45000円あれば、即入居できるじゃないですか。
ワンルームだけど、お風呂だって着いてますよ。

45000円だって、贅沢です。
古くてもいいなら、風呂付き30000円の部屋だってある。
なぜアパートを借りることができないんでしょうか。
不思議ですよ。

もっと安くアパートを借りることだってできます。
友だちとシェアすればいい。
6畳のワンルームだったら4人でも暮らせます。
30000円を4人でシェアすれば、一人毎月7500円で済みます。
これならアルバイト収入だけでも、いいもの食えるぜー。

ネット難民の青年たちも、アルバイト程度の仕事もしている。
だから食事もし、ネットカフェに泊まることができるんです。
無一文じゃないんです。
つまり、お金の使い方が下手なんです。

多分彼らは、毎日のバイト代を、その日のうちに使いきってしまうんでしょう。
アパートの家賃は、毎月一度支払う必要があります。
毎日、その日に得たお金をその日のうちに使いきってしまうような生活をしていれば、たとえ30000円でもアパート代を支払うことができない。
なので、ネットカフェ1500円に泊まらざるを得なくなるんでしょう。

時給800円のバイトだって、1日8時間働けば6400円になります。
すぐにアパートを借りるのは無理かもしれません。
ネットカフェに泊まる必要もあるでしょう。
でも、1日1000円か2000円、使わないで残しておく。
毎日、1000円か2000円残していけば、1か月後にはアパートを借りることができるんです。

そういう「節約」ができないから、ネット難民になってしまうんですね。
お金の使い方が下手なだけなんですよ。
自分の将来、未来のために、ちょっと節約する。
それができれば、ネット難民になんかならないんです。

ああ、もちろん、多分彼らはネット難民でいるのが好きなのかもしれませんがね。

2012年5月7日月曜日

我が家のお小遣い戦略


こんにちは

 我が家のお小遣いの金額のルールは、

  学年×1000円 

にしています。

お小遣いの支給日は、ぼくの給料日。
今月もがんばったからお父さんもお給料がもらえた。
だから君にもお小遣いをあげることができる。
君も1ヶ月がんばれたかな。 

はっちゃんは2年生になったので、2000円です。
4/20の給料日に、初めて2000円を支給。
1年生の時は1000円でしたから、倍になって嬉しそうでした。
さて、1ヶ月2000円をうまくコントロールできるかな。 

学年×1000円だと、6年生で6000円です。
中3で9000円、高3で12000円。
成長にあわせてだんだんと自分の意志で使える金額が増えていきます。
お金の使い方も多様になるし、ある程度まとまったお金を自分の裁量で使えるようになるのは、自らの成長も感じられるんじゃないかと思うわけです。 

もう一つ、我が家のお小遣いルールは、あげたお小遣いの使い方について親は文句は言わないこと。
何を買ってもいい。
くだらない使い方をしても意見しない。
たとえエロ本を買ってもです。
犯罪、法に触れること以外ならok。
って、未成年者はエロ本買えないんだっけ?

ともかく、枠内は子どもの裁量に任せるんです。
たぶん、小学校低学年のうちは1ヶ月の間にバランスよく使うことができず、もらったらすぐビデオゲームなど無駄遣いをして使っちゃったりするかもしれません。
それで、次のお小遣いの日まで、長い間お金がなくてがまんしなくちゃならないかもしれない。
それもいい経験ですよね。
お金はないなりに、別の楽しみがあるってことも分かるかもしれないしね。 

高学年になってお小遣いの額も増え、自制心も強くなってくれば、お小遣いの一部を貯金するようになるかもしれません。
何ヶ月か貯金して、かなり高額な欲しいものを買う。
そういう経験もしてもらいたい。
中高生になれば、ささやかにデートでもしていただきましょう。
そのくらいのお小遣い額は必要ですよね。
お小遣いの使い方を、その年齢に見合った額の範囲は自分で決める。
そのことが、お金をコントロールすることの練習になると思っているんです。 

そしてできれば、お小遣いの一部を恵まれない人に寄付するようにもなってくれればなーと思います。
寄付するためには、心とフトコロに余裕がないとね。
中学、高校になってお小遣い額も増えて、自分の欲しいものを買っても少し余ったら寄付をする。
そういうこともしてほしいなーって思ってます。

2012年5月6日日曜日

読み書き計算だけできればそれでよし

こんにちは
 文字は学問をするための道具にて、
 譬えば家を建つるに槌鋸の入り用なるが如し。
 槌鋸は普請に欠くべからざる道具なれども、
 その道具の名を知るのみにて家を建つることを知らざる者は、
 これを大工と言うべからず。
 正しくこの訳にて、文字を読むことのみを知って物事の道理を弁えざる者は、
 これを学者と言うべからず。
 いわゆる論語よみの論語しらずとは即ちこれなり。(福沢諭吉「学問のすすめ」19-30ページ)

昔、ぼくが教師だった頃、小学校で習う物事のうち、将来、中高生になって役立つものは何だろうと思って、調べたことがあります。
国語の読み取り?いやいや、学校で習わなくたって成長するに応じて、主人公の気持ちも作者の意図も読み取れるようになるものです。
算数の文章題?いやいやこれも、学年が上がれば下の学年での問題ならすらすら解けるようになっちゃう。自然にね。
鉄棒、逆上がり?跳び箱?別にできなくたってたいして困らないなあ。
理科、社会?これなんか、ほとんど同じことを中学、高校でも習います。

結局残るは「読み書き計算」だけになっちゃった。
これは、中高生になっても、大学生になっても、社会人になっても役に立つ。
もちろん、小学校で身に付かなかったとしても、中学、高校で身に着けることもできる。
でも、中高で身に着けようと思うと、相当な努力が必要になってしまう。
「読み書き計算」は、小学生の年代に身に着けた方が、楽に身に付くものだと思いました。

中学、高校だと手遅れ。
手遅れ、ということは、「読み書き計算」が身に付いていないと、中高生あるいはその後の人生においてかなり不利益となるということです。
だから、小学校の勉強は「読み書き計算」をコアにしないといけないと思いました。
ここはしっかりと、ビシバシ鍛えないといけない。

でも、人間って鍛えるだけだと育たない。
いくら鍛えても、イヤになっちゃったら身に付かないんです。
ああそうか、読み書き計算以外の時間は子どもを楽しませるためにあるんだ。
楽しい時間もあるから、きびしい時間にも耐えられる。

できるできないをきびしく査定されることは、子どもだろうと、大人だろうと非常なるストレスになります。
だから100%できるできないを査定される世界に漬け込んではいけないのです。
そのやり方は、人を脱落させたいときだけ使う方法です。
育てたいなら、メリハリをつけた方がいい。

だから、小学校では「読み書き計算」は100%を目指してビシバシ鍛え、その他のことはできるに越したことはないけど、できなくてもそんなに気にしない。
できる子にはもちろん応援し、自由に伸び伸び学ばせる。
少なくとも邪魔はしない。

でも、できない子は無理に鍛えなくてよろしい。
人には向き不向きがあって当たり前。
不向きなことを無理矢理やらせると、心が曲がります。
あるいは、まだそれをやるに精神的、肉体的レディネスができていないだけかもしれません。
気長に気楽に待てばいい。

漢字の書き取り練習は、小学校の要


こんにちは

はっちゃんの学校では、漢字も毎日2文字ずつ習っています。
一週間に10文字です。
この調子でいけば、2年生で習得すべき漢字160文字も4ヶ月程度、10月頃には習いきってしまう勘定です。
かなりのハイペース。
なので、学校で習う前に家で予習することも始めました。
もちろん、学校で習った後の復習もドリルしていますよ。

この調子なら、10月末実施の今年度2回目の漢字検定を受検できるかも。
勉強は「着いていく」より「迎え撃つ」の方が断然楽しい。
ちょいと先行く勉強法がいいんです。

ところで、最近の学習指導要領では「読み優先」になっているらしい。
そうご近所の公立小学校に通うお友だちから聞きました。
先に漢字の読みを教えられて、しばらくしてから書きの練習をするんだそうです。

でもそれって不合理なやり方だと思います。
その学年に習う漢字は、読みも書きも同時に学習するほうがいいとぼくは思います。
だって、漢字は書ければ読めるようになるのです。
なんでこんな変なやり方になっちゃったんでしょうか。

確かに、檸檬だとかカタカナで書いてもいい漢字は、書ける必要はありません。
読めればいい。
でもこういう画数が多くて書きにくい漢字は、小学校では習いません。
中学校あるいは高校で覚えればいい漢字です。
そういうものと、小学校で習う基礎的な漢字を同列に扱っちゃいけないと思います。

ぼくの尊敬する国語教師、野口芳宏さんは「漢字は読み先行で」と言っています。
でもそれは、漢字の熟語を書くときなど、まだ習っていないからと言って仮名と漢字と交ぜて書くのはおかしいって言ってるんです。
習っていない漢字、上の学年で習う漢字もちゃんと熟語2文字は漢字で書く。
そうすると子どもはすぐ読めるようになる。
そういうやり方ならいいと思うんです。

1文字漢字で1文字ひらがなみたいなへんてこな仮名交じりで書くより、ちゃんと漢字で書いてふりがなを付けてやる。
そうやって上の学年の漢字を、期待はしないが、ちょっとずつ読めるようになればいい。
そういう教え方なら正しいと思います。
でも、その学年で習う漢字も読み優先で教えて、書きは後回しでよいとは思えません。
書ければ読めるんですよ。

お友だちのお話を聞く限り、学校での書き取り練習も少ないようです。
なんか、読めるようになったなら書けなくてもいい、というような感じがします。
先生も子どもも、そんな意識になっちゃっているような。
ある意味、甘えじゃないでしょうか。

小学校で習う漢字くらい、しっかり書き取り練習をすればどの子も書きも読みもできるようになるんです。
学校でしっかり練習し、家で定着させる。
その繰り返しさえ続ければ、誰でもできるようになるものです。
できない子がいるからって、それにおもねってはいけません。
できないのは、やり方が悪いからなんですから。
時間をたっぷり確保して、何度も練習させるだけなんですよ。

小学校の国語は、極端に言えば漢字の書き取り練習だけやっていてもいいくらいです。
少なくとも国語の授業の半分くらいは、漢字の書き取り練習でいいんです。
小学校で習う1000文字の漢字がしっかり身に付いていれば、新聞も読めれば、大人向けの本も読める。
自分の意見を文章で書けるようになる。
そのくらい役に立つし、逆に言えば身に着けなかったらその後の人生で損をしちゃうんですよ。

2012年5月4日金曜日

計算は速くなくていい

こんにちは

はっちゃんの学校では、定期的に「計算コンテスト」を実施しています。
今は二ケタの足し算と引き算を筆算で20問。
これを3分間でやるんです。
小2の一学期としてはヘヴィでしょ。
鍛えてくれますね~。

はっちゃんは最初、出来がよくなかった。
学校から悪い点数のプリントを持ち帰ってきて、お母さんはびっくり、おろおろ。
一年生のときはあんなに出来ていたのに、って。
だから、二年生になると一年生と比べたらグンと勉強量が増えるんだって。
次の計算コンテストまであと3日。
じゃ、ぼくがちょいと教えましょうか。

計算プリントは宿題にもしてくれて、家でも練習するようにしてくれています。
宿題をやっているはっちゃんの様子を見ると、なぜ良い点数を取れないのか原因が分かりました。
速く計算しようとして、焦ってやってるんです。
それで、足し算と引き算を取り違えていたり、ケアレスミスが多かったり。

原因がわかれば対策は簡単。
計算練習をはじめる前、はっちゃんにこう言いました。

「計算で一番大切なことは何だか分かる?
  1.速くやること
  2.正確にやること
  3.ふざけてやること」

はっちゃんは「2だね。正確にやることでしょ」と答えました。
「そうそう、分かってるじゃん。スバラシイねー。
速い計算はスパコンにやらせればいいんだよ。
だからそんなに速く計算する必要はないんだ。
人間は正確に計算することが大切。」

計算は速くなくてもいいと言っても、遅すぎてもいけない。
学校の計算コンテストは三分以内ですから、その程度に速くできないといけません。
速さでクラストップになる必要はありませんが、間違いなくかつ三分以内にできるようにならないとね。

ともかく、宿題プリントをやらせました。
もちろんキッチンタイマーで計りながら。
やっぱりはっちゃんは今までの癖で、速くやろうとする。
それで、足し算と引き算を取り違えたりしています。

取り違えたときはその場で「+と-、間違えているよ」と指摘してあげる。
はっちゃんは「ああ、そうか」と言って、消しゴムで消して計算しなおし。
それで時間もかかっちゃう。
勉強も仕事も「手戻り」が最大の敵ですからね。

結局、20問解き終わったときは3分を40秒ほど過ぎてしまいました。
ぼくは言いました。
「+と-を間違えなければ、3分以内にはできたはずだよ。
そこを気をつければ大丈夫!」。
はっちゃんも「なるほど」という明るい表情をしました。

さあ、もう1回だけやってみよう。
はっちゃんも集中します。
1問ごとに「あってるよ、いいねー」と声をかけます。
「できた!」。
3分以内、全問正解です。

すごいねー、できちゃったねー。
スバラシイ!
今日はこれでおしまい。
明日も練習するんだよ。

学校の計算コンテスト本番も、無事全問正解、3分以内で合格でした!

2012年5月1日火曜日

SPring8一般公開、すんごく楽しい!


こんにちは

昨日はSPring8の一般公開。
ぼくも、例年通り理科工作教室と科学のお話会で参加です。

今年の理科工作教室のネタは「吹きごま」。プラ板で作ります。
理科工作ネタはもちろんぼくのオリジナルではなくて、本やネットから探して選びます。
ネタ自身はオリジナルじゃなくても、それを選ぶセンスはぼくじゃなきゃ。
危険が少なく、小学1,2年生でも作れて、幅広い年齢の子が楽しめるもの。
しかも工作時間は10分間程度。
さらに、準備がそれほど大変じゃないもの。
なかなかきびしい境界条件でしょ。

これまではSPring8の研究と関連のあるものを見つけてきたんですが、今年はちょいと関連性なしかも。
ま、楽しければいいや、ってことでー。
で、この吹きごま、幼児から小学生くらいの子どもたちにバカうけでしたよ!
朝一番からずっと満席状態でした。

一人に4つ作れるだけの材料をあげました。
ぼくの目論見では、理研で一つ作って、残りの3つは家で作ってもらおうと思っていました。
それなら一人10分もあればできる。
が、楽しくて4つとも理研で作る子も続出。
順番待ちの子も出ちゃいました。
「これ、めちゃ面白い!」って言ってくれる子もいて、ハッピーですなー。

この吹きごま、うまくやると回るだけじゃなくて飛び上がるんです。
ぼくも含め、大人は全然飛び上がらせることができないのに、子どもはものすごい集中力で息を吹き付け、びゅんびゅん飛び上がらせちゃうんです。
びっくり!
子どもってスゴイねー。

ぼくの科学のお話会も盛況で、全6回やりましたが毎回満席、立ち見も出るほど。
嬉しいですねー。
例年お客さんの出足が遅いから、1回目は10:30から開始 のつもりでした。
ところが9:45頃からお客さんがたくさん来場し始めました。
その中のある親子連れの方から、「去年もこのお話会が楽しかったので、また来ました。何時から始まりますか?」と言われ、急遽 10:00から開演に変更。

お話会の内容は「世界一のX線レーザー施設SACLA」のお話。
毎年ほぼ同じなんですが、SACLAの発展に伴って少しずつ内容を変えています。
今年はス パコン「京」とSACLAの関係をお話ししました。
なので、一回聞いたらもういいや、ではなく、何回聞いても新しい知識が得られて面白い、にしたい。
お話 もSACLAの成長と共に発展させていけたらいいなーと思っています。
そしてそれが来場者にも伝わって、毎年聞きに行きたいね、って思ってくれたら最高です。

お話会の最後は、10円玉と1円玉を積み上げて電池を作り、それでLEDを光らせる実験をしてもらいます。
これも毎回大好評です。
自分のお子さんが光を出 すことに成功すると、親御さんは必ずと言っていいほどその姿を写真を撮っていきます。
お子さんも誇らしげな顔をするんですよ。
いいですよねー。

お話会は40分間くらいの内容。
これを1時間に1回演じるわけです。
けっこう忙しい。
お話会が終わっても、ネオジム磁石を触ってみたい子どもや、圧電素子で感電してみたい 子どもがたくさん居残ります。
子どもたち、理科的体験を欲しているんでしょうね。
そんなことやっているうちに、次の開演時間が近づいてきちゃいます。
なので、休憩時間がありませんよ。
ま、それも嬉しいことです!

山奥の研究所にも拘わらず、おかげさまで過去最高6000人近い方に来ていただきました!
嬉しいですねー。
今年いらっしゃれなかった方、来年はぜひ。
楽しいですよー。