2014年4月8日火曜日

寄せ書き

3/31、神戸での最終日でした。
計算機構では、退職する人、異動する人に寄せ書きを贈る習慣があります。
「京」の手ぬぐいに書いてね。
とてもありがたいことだと思います。

ぼくがいただいた寄せ書きを転記しますね。
運用技術部門のみなさんから。

・プロジェクトの初期から建物の設計、建設、運転と大変な仕事を良くやって頂きました。京が性能発揮できるのはインフラあっての事です。ご苦労様でした。

・京はいまも世界一の性能を持っていて、それを支える施設も世界一だと思っています。それを作り上げ、運用にもっていけたのは関口さん以外にはできなかったと思います。和光に戻られてもご活躍されることと思います。またいつか仕事できればうれしいです。

・京をだいじにかわいがってくれて、ありがとうございました。次も、と思っている矢先にとても残念です。これからもよろしくお願いすると同時に、ご活躍をお祈り申し上げます。

・長い間お疲れ様でした。お子さんが小さい中での単身赴任で大変だったと思いますが、京を支える施設の建設から運用の構築まで、全てをまとめ上げて頂き、有り難うございました。和光に戻られてからもご支援のほどよろしくお願いします。

・京プロジェクトでは、私よりも前から長きにわたり、施設を一手に引き受けてこられ、ほんとうに大変だったと思います。和光へ移られても、また良い仕事をされることと思います。長い間ありがとうございました。

・京の企画の頃から長い間お疲れ様でした。京が成果を出せているのも、しっかりした礎があったからだと思います。和光に戻られるとのこと、今後ともよろしくお願いします。

・いろいろとお世話になり、ありがとうございました。すばらしい京の施設ですごすことができて、心からありがたく思っています。今後もお体にはお気をつけください。

・ありがとうございました。エクサの時には必ず戻ってください。教えて頂いたことを実践いたします。

・すばらしい施設をつくって頂き有り難うございます。建物に恥じない成果を上げるべく、今後もがんばります。長い間ありがとうございました。

・いろいろとお世話になりました。aicsの建物は、関口さんの理研トリビアを読みながら学びました。先生のご経験もあるそうで、とても読みやすかったです。



2014年4月5日土曜日

初めての海釣り

単身赴任も終わって、ぼくも余裕ができると思うので、今年は子どもたちを釣りに連れて行こうと思っています。
月1度くらいは連れて行きたいですね。
海も川も釣り堀も、いろんな釣りを経験させたいです。
 
釣りは男の子の必須科目です。
忍耐も学べますからね。
行動経済学の研究では、ハッピーな人ほど我慢強い、のだそうです。
我慢強いとは、嫌なことをひたすら我慢するということではなく、よい成果を得るためなら我慢すべきを我慢する、ということです。
獲物を得るために、準備を念入りにしたり、じっと待ったり、あれこれ工夫したり。
そういう経験を釣りですることができるわけです。
 
先日3/29に初めての海釣り、船釣りに連れて行きましたよ。
金沢八景、キス狙いの船です。
おじいちゃんも一緒です。
釣り好きのおじいちゃんも孫と一緒に釣りをするのが夢だったそうです。
親孝行もできましたよ。
よかった、よかった。
 
はっちゃんととんたんの日記を以下に転記しますね。
 
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釣り本番
                             関口溌貴
 
今日は釣りの本番でした。
まず最初は父に少し手伝ってもらったりしましたが、
だんだん自分でやり始めてきて、調子が乗ってきたのですが、
序盤はまったく釣れなかったり、他の人の釣り竿に引っかかったりしました。
がんばったら1回目でイシモチという名の高級な魚が釣れました。
辛抱して途中でやめなかった甲斐がありました。
 
 
初めての海釣り
                         せきぐちとしき
 
今日は海で釣りをしました。
ぼくはキスを3匹釣って、はっちゃんはイシモチを1匹釣って、
おじいちゃんもキスを4匹釣って、お父さんはキスとトラハゼを釣りました。
海だったのですごく風が吹いていて、すごく揺れました。
乗った船と写真を撮りました。
トラハゼはすごく模様がきれいです。
帰りは寝てしまいました。
うちに帰ったら、すごく楽しかったなーと言いました。
すごく楽しかったです。
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自分で釣った魚は美味いねー!
釣りは「食育」にもなりますねー。
 

ドリルは大事

小学校の教育課程、教科書は非常によく作られている。
その年令の一般的な発達段階にある子どもなら、十分習得可能なレベルに作られているのだ。
学習指導要領を作成するときは、実際に授業にかけて、大部分の子どもがついてこられることを確認するそうだ。
教科書のレベル設定としては、上位から3/4ないし4/5の子どもを標準にしているように思う。
であるから、学校と家庭での学習の連携を取り、セオリー通りに教えれば、8割の子どもは8割以上の習得率で、小学校教育を修了可能なはずなのである。
上級学校側の視点から言うなら、中学校教育に十分ついていくためには、小学校での習得率は8割以上としておかなければならない。
 
学校と家庭での連携を図る、とは要するに宿題である。
家庭での復習することなしに、中位以下の子どもに8割以上習得させることは無理である。
最低限学年☓10分間でこなせる程度の宿題を課し、復習を反復させねばならない。
 
上位の子にとっても宿題は大切だ。
上位の子は家で勉強することなしに、学校の授業だけで8割以上修得することが可能だろう。
地頭がよく、素のままでも十分よい成績が取れてしまうのだ。
だからといって家での勉強が不要なわけではない。
家庭学習の習慣は、小学校のうちに定着させるべきなのだ。
家庭学習の習慣が身につかなかった子は、たいてい中学3年か高校1年くらいで落ちこぼれてしまう。
その学年くらいになると、生まれつきの能力、頭の良さだけで通用しなくなるからだ。
学校外で、家で一定時間机の前に座って勉強する習慣を作るのは、小学校時代が最適なのだ。
 
少なくとも小学校教育では、教科によって得手不得手を作らないほうが良い。
得意科目を伸ばすことも大事だが、小学校では「穴を作らない」ことを優先すべきだ。
子どもの得意・不得意は、単なる好き嫌いだったり、面倒臭さが理由だったりする。
小学生の子どもは、漢字が不得意、計算が嫌いということが多々ある。
これは明らかに、面倒くさいことが嫌なだけである。
面倒なことでも必要であれば我慢して取り組むことは、人生で最も必要となることである。
だから、漢字の書き取り、計算ドリルは小学生の忍耐力を鍛えるためにも、嫌でもやらせるべきことなのだ。
 
ところでドリルって何だ?
壁や地面に穴を空ける機械もドリルって言うだろう。
ドリルの先には刃がついていて,それが回転する。
回転=同じことを繰り返すってことだ。
1回1回は弱い力でも,それを何回何回も反復すれば,鉄板でできた壁だって,岩盤の地面だって穴を空けることができるのだ。
計算ドリル,漢字ドリルも同じなんだ。
何回もシツコク繰り返すと、難しい問題も楽々解けるようになるんだよね。
 
上位の子にとって、学校で出される宿題は簡単すぎるかもしれない。
学年×10分間の量の宿題を、数分間で終わらせてしまうかもしれない。
でもそれでもいいのだ。
一定時間、とにかく毎日勉強するということが大切なのだから。
 
でもできれば上位の子には、発展的な学習を与えられるとよい。
難問奇問もよいが、それよりは今の学年より先の教材を用意してやるのがよい。
先取り学習である。
先取り学習は得意科目、好きな科目を伸ばすことにするとよい。
基礎は学校の授業と宿題とで満たしているわけだから、あとは子どもの個性に合わせてもよいのだ。
 
得意科目、好きな科目を先へ先へと進めていくと、その科目だけでは前に進めないことが、子どもにも見えてくる。
上の学年になればなるほど、他の科目との関連が出てくるからだ。
すると、得意なこと、好きなことをやるためには、不得手なこと、嫌いなことも必要なのだとわかってくるのだ。

科学技術週間サイエンスカフェ 4/19大阪 4/20東京のお知らせ

今年も文部科学省主催の科学技術週間サイエンスカフェでお話をします。
4月19日(土)は大阪科学技術館で、4月20日(日)は東京科学技術館で開催です。


・4/19(土) 15:00~16:00 大阪科学技術館

電子工学入門
~ ス パ コ ン「 京 」か ら エ ク サ へ!
現代は便利な生活を支えるために、いろいろなところでコンピュータが働いています。複雑な計算をしているコンピュータも、単純な電子回路の組み合わせでできています。参加者に簡単な回路実
験をしてもらいながら、コンピュータ技術の面白さを体験してもらいます。併せて、スーパーコンピュータ「京」やこれから開発が始まるエクサマシンの紹介もしたいと思います。

申し込み 
大阪科学技術館の電子メール kan-info@ostec.or.jpもしくはFax 06-6443-5310 に、
参加希望日時、サイエンスカフェのタイトル、参加者全員の氏名(フリガナ)、職業(学年)、緊
急連絡先をご記入の上、4月18日(金)17時までにお申込ください。
なお、親子でご参加の場合は、保護者とお子様両方の氏名をご記入ください。また、当日は空
席がございましたらご参加頂けます。
※電子メールの件名は「科学技術週間サイエンスカフェ参加希望」とお書きください


・4/20(日) 13:30~14:30 東京科学技術館

形が変わると働きが変わる
~スパコンは技術のかたまり
同じ材質、同じ形のものでも、折ったり曲げたりするだけでその強さや働きをがらりと変えることがで
きます。技術はそうした工夫の積み重ねでできているのです。参加者に簡単な実験をしてもらいなが
ら、技術の面白さを体験してもらいます。併せて、スーパーコンピュータ「京」やこれから開発が始ま
るエクサマシンの 紹 介もしたいと思います 。
 
申し込み
東京会場予約方法
電子メール stw @ mext.go.jp 宛に参加希望日時、サイエンスカフェのタイトル、
氏名(フリガナ)、職業(学年)、緊急連絡先をご記入の上お送りください。
申し込み締め切り日時は4月18日(金)17:00まで。
なお、親子でご参加の場合は、保護者とお子様両方の氏名をご記入ください。
また、当日は空席がございましたらご参加頂けます。
※電子メールの件名は「科学技術週間サイエンスカフェ参加希望」とお書きください


 
対象は小学校3年生以上のお子さんを想定していますが、幼稚園年長さんから大人の方まで楽しめるような内容にしたいと思っています。
お子さまと一緒に、 お近くの方はぜひいらしてくださいね。

http://stw.mext.go.jp/common/pdf/cafe/140414.pdf


 

我が家の今年度の教育方針

はっちゃんととんたんは、今日が始業式。
はっちゃんは4年生、とんたんは2年生になりましたよ。
今朝、今年度の教育方針を子どもたちに伝えました。
 
まずはとんたんのはこうです。
 
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峻貴君
 
子どもの仕事は、勉強とお手伝いと遊びです。みんなしっかりやりなさい。
 
勉強
2年生は毎日40分勉強しなくてはいけません。以下のようにやりなさい。
 
・学校のある日
朝20分;漢字の練習
夕方20分;学校の宿題、朝のやり残し
 
・学校が休みの日、夏冬春休み
朝20分;漢字の練習、算数の勉強
夕方20分;日記と音読、算数か国語の勉強
 
お手伝い
・雨戸の開け閉め。
・玄関掃除。
・はっちゃんの料理の手伝い。
 
遊び
・iPad、iPod、パソコンでのゲームは土日だけ貸出。ただし、勉強のために使う場合はその他の日も貸し出しますから、何に使うかお父さんかお母さんに言ってください。
 
お小遣い
勉強、お手伝い、遊びとも一生懸命できたら、毎月20日に2000円渡します。
・今年からおやつは自分のお小遣いで買いなさい。
・その他は自分で自由に計画的に使いなさい。
・旅行の時は臨時お小遣いをあげます。
・週に1冊、好きな本を買ってあげます。マンガでもいいです。
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次ははっちゃん。
 
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溌貴君
 
子どもの仕事は、勉強とお手伝いと遊びです。みんなしっかりやりなさい。
 
勉強
4年生は毎日80分勉強しなくてはいけません。以下のようにやりなさい。
 
・学校のある日
朝30分;漢字の練習、言葉の練習、計算練習
夕方50分;学校の宿題、朝のやり残し、理科と社会科の本を2ページずつ読む
 
・学校が休みの日、夏冬春休み
朝40分;漢字の練習、言葉の練習、算数の勉強
夕方40分;日記と音読、算数の勉強、国語の勉強、理科か社会科の勉強
 
お手伝い
・洗濯物(溌貴、峻貴、お父さん)をタンスにしまうこと。
・お風呂掃除。
・週に一度、料理をつくる。メニュー選び、買い物、料理、後片付けまで。
 
遊び
・iPad、iPod、パソコンでのゲームは土日だけ貸出。ただし、勉強のために使う場合はその他の日も貸し出しますから、何に使うかお父さんかお母さんに言ってください。
 
お小遣い
勉強、お手伝い、遊びとも一生懸命できたら、毎月20日に4000円渡します。
・毎月最低1000円は貯金しておくこと。旅行の時の臨時お小遣いはあげません。
・その他は自分で自由に計画的に使いなさい。おやつも自分で買いなさい。
・今年からマンガ等楽しみのための本は自分で買いなさい。その代わり、週に1冊お父さんから渡される本を読むこと。
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我が家は、
 
  勉強;学年×20分間
  お小遣い;学年×1000円
 
としています。
お小遣い額は小学生にしては多いと思いますが、年齢に応じて徐々に自分でコントロールする範囲を広くしていきたい、という意図です。
いずれは服なども自分のお小遣いで買うようにしたいわけです。
お金のコントロールも社会人になったときに必須の技術だと思っています。
コントロールする技術も一朝一夕には身につかない。
子どもの頃から徐々に身につけていくものだと思います。
そのためにはある程度の金額を、子どもに任せることが必要。
その目安を、学年×1000円としたのです。
中3で9000円、高3で12000円です。
高3でこの程度のお金をコントロールできないと、大学生になってバイトしたりで数万円を扱うことになり、社会人になれば二十万円以上のお金をやりくりすることはできないだろうと思う次第。
 
そしてそのお小遣いは「仕事」とリンクさせる。
子どもの仕事は、まずは勉強です。
勉強は子ども時代に一番重要な子どもの仕事であることを、しっかり認識させる。
勉強時間、勉強量も増えるから、お小遣いも増える。
お小遣いが増える代わりに、勉強時間、勉強量も増えていくんだ。
そういうあたりまえの認識を持ってもらいたいんです。
仕事もせずにお金だけくれ、という大人になってほしくないですからね。
 
もちろん、勉強だけやっていればよいとも思わないので、家事分担もさせます。
その家事分担も、子どもたちが将来ひとり暮らしをするときのスキルとなるようなものにしていく。
料理を作り、洗濯をし、掃除をする。
生活のベースとなるスキルを育てるのも親の務めでしょう。
 
ところで、はっちゃんに強制的に読ませる本として、星新一『気まぐれロボット』を渡しました。
学校の行き帰りに少しずつ読んでくれればいいなあと思っています。
気に入ってくれたら、今年は星新一漬けにしようかと。