2014年7月23日水曜日

夏休みもゴキゲンでいるための技術

夏休みになりましたねー。
我が家の今年の夏休みは、旅行など行かず,ひたすら家を満喫です。
ぼくも休みをぱらぱらと「おやじ取り」して、としまえんプールに子どもたちと行く。
そんなのんびりした夏休みにしたいと思っています。

でも、のんびり=ダラダラではありませんよ。
やるべきことはきっちりやる。
夏休みでも,子どもたちは勉強とお手伝いは毎日やります。
勉強メニューは以下のように決めました。

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溌貴
朝勉強 40分間
・算数4年応用編
・日本語プリント
・算数5年基礎編(お父さんと)
・夏休みの宿題
・パソコン タイピング、プログラミング(お父さんと)
夕勉強 40分間
・日記
・池上彰さんの本の音読
・論理エンジン(お父さんと)
・県名、県庁所在地

峻貴
朝勉強 20分間
・算数2年基礎編
・漢字練習
・九九(お父さんと)
・夏休みの宿題
夕勉強 20分間
・九九(お父さんと)
・論理エンジン(お父さんと)
・日記
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やっぱり学年×20分を朝夕に分けてやります。
各項目5分~10分。細かく刻んで,くり返す。
短時間のユニットで、集中力も付けます。

このメニューとお手伝いさえやれば、あとは自由。
好きなことを思いっきりやってくれ!です。
というより、毎日これだけ勉強し、きっちりお手伝いもやったなら、親としても文句の言いようがないでしょう。

よく、夏休みは子どもがだらけちゃって、とぼやく親御さんがいます。
確かに子どもはダラダラして、テレビを見たり、ゲーム機で遊んだり、漫画を読んだり。
ついイライラして、「少しは勉強しろ!」って怒鳴ったりね。
怒鳴られれば子どもだってイライラしますし、ノビノビできません。

でも、子どもがダラダラするのは「やることを決めていないから」なんですよ。
怒鳴られたって,子どもは何をやったらいいか分からないんです。
小学低学年、中学年のうちは、やることは親が決めてやる必要があります。
子ども自身ではまだ決められないでしょう。
小学生のうちに親の決めたメニューを実行する中で、自分でメニューを決める力も育っていくのだと思います。
中学生になる頃に,親の手が離れるように徐々にしていけばいいのです。

負担が大きすぎない範囲で、やることとやる時刻を決めておく。
それをきちんとやらせる。
そうすれば親もイライラしなくてすみますし、怒鳴る必要もなくなります。
子どもも思いっきり好きなことができるのです。
両者ともハッピーですよねー。

ハッピーであればゴキゲンになれます。
人はゴキゲンなときに最もパフォーマンスがよくなります。
だから不機嫌になってはいけないのです。
ハッピーに生きるには実力が要ります。
実力は常に向上させていけないと,継続的にハッピーでいられません。
実力を向上させていくための道具が,読み書き計算の確実な力だと思っています。
人生ずっとゴキゲンでいるためにも、勉強することは意義があるんだと思っています。
そしてハッピーになるには「仕組み」が必要だと思っています。
イライラせずゴキゲンで居続けるにも「仕組み」。
仕組みを作ってそれを着実に実行していく。
そういう「技」も子どもたちに伝授していきたいですね。

2014年7月22日火曜日

和泉市図書館で夏休み科学教室8/23開催!

大阪和泉図書館とシティプラザ図書館で、8月23日(土)に夏休み科学教室を開催!
お近くの方はぜひ!
http://www.library.izumi.osaka.jp/event/kagaku/140823.1.html


2014年7月16日水曜日

桑名サイエンスカフェ 7/27

今年もお呼ばれされまして、7/27(日)に三重県桑名でサイエンスカフェをやりまーす。
今年で3回目になります。
夕べ、この授業プランがほぼできました。
なかなか楽しい授業になりそうですよー。

そういえば去年は台風で大変だったなあ。
名古屋から桑名に向かう電車が止まっちゃったんだよね。
「ホントにやるの?」ってメールしたら、「みんな集まってます!早く来てください!」って。
嬉しかったなー。

さて、今年のお題は「解剖」です。
エンジニアのぼくがなぜ解剖?
いやいや、現在の医学だって生物学研究だって、それを支えているのは技術者なんですよ。
たとえばiPS細胞の発見だって、工学部出身の高橋さんの力が大きい。
山中先生だけでは成し遂げられなかったと思うのです。

7/27は今年も午前、午後のダブルヘッダーです。
大勢の子どもたちと大人の方たちに楽しんでもらおうと思います!

2014年7月8日火曜日

電気設備学会賞 今年も受賞!

今年も電気設備学会賞技術奨励賞をいただきました!
今年は和光に建設した「脳科学総合研究センター神経回路遺伝学研究棟」での受賞。
設計の山下設計さんと、施工の弘電社さんとの共同受賞です。
今回の施設は「協同受賞」と言っていいほど、三者がそれぞれの役割を十二分に発揮したものだと思います。


電気設備学会賞は4年連続4回目の受賞となりますが、今回の受賞が一番嬉しいですねー。
結構大変な工事だったんですが、とても楽しい仕事でした。
がんばったことを「カタチ」として残したい。
いい施設を作ったことをきちんと「公的」にも認めたい。
なので、学会賞へ応募したわけです。

2014年7月2日水曜日

スパコン「京」は実用機!

我がスパコン「京」がまたも世界一を取りました!
今度はグラフ500でのランキングです。
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140624_1/

大規模グラフ解析の性能は、大規模かつ複雑なデータ処理が求められるビッグデータの解析において重要となるもので、今回のランキング結果は、「京」がビッグデータ解析に関する高い能力を有することを実証するものだそうです。
ますます「使える」スパコンであることが実証されましたね-。
しかもこれは「京」の8割程度を使っての性能です。
まだまだ伸びる可能性を持っています。

一般的なスパコンランキングであるTOP500では世界4位をキープ。
http://www.top500.org/lists/2014/06/
開発に1000億円、運用にも毎年何十億円もかかってるのに、4位かよーって言う人もいますが、違うんですよ。
スパコンは「使えてナンボ」のものだからね。
実際の科学技術計算で効率的に使えることと、長い時間使えることが大切。

TOP500はリンパックという問題で競われています。
リンパックは、密行列連立一次方程式を解く問題です。
密行列とは、行列の各要素に全部数字が入っているもの。
でも実際の科学技術計算で、密行列の問題はほとんどまったくないのです。

つまり、リンパック=TOP500は実用性よりハードウェアの性能を確認するためだけの指標と言ってもいい。
実用のための指標はTOP500ではないのです。
 これまでのスパコン性能指標ではハードウェアの性能が第一でした。
だからリンパックで競っていたわけです。
行列の各要素にゼロがたくさん含まれているものを粗行列と言います。
実際の科学技術計算では粗行列問題ばっかりなのです。
そこで、リンパックの生みの親ドンガラ博士は「HPCG」というベンチマークテストを考案しました。
これは粗行列の問題を解くスピードで競われます。

今年初めて「HPCG」のランキングが発表されました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140626/567041/

ここでも「京」は2位、しかも1位に肉薄する性能を発揮できました。
1位はTOP500でも1位の中国の天河2号。
TOP500では天河2号は「京」の3倍以上の性能ですが、「HPCG」ではほぼ同等なんです。

グラフ500でも「HPCG」でも、ハードウェアの性能とともにソフトウェアの出来不出来が大きく効いています。
コンピュータは,ハード+ソフトで動いています。
ハードウェアが<固すぎる>とソフトウェアでの性能向上がしにくい。
その意味で「京」は 柔軟なマシンだと言えると思います。

以上のことから、「京」はまだ全然陳腐化していないと言えます。
まだ数年は世界のトップマシンとして活躍できる状況にあるでしょう。

「京」は壊れにくくめったに止まらないマシンでもあります。
壊れないから長時間使える、止まらないから安心して使えるのです。
その安定運用は神戸の設備スタッフが支えてくれています。
ありがたいことだと思っています。

2014年7月1日火曜日

なぜ勉強するのか、それは好きなことをとことんやるためさ!

6/1に受検した四谷大塚の模擬テストの結果が届きました。
なかなかの高得点です!
偏差値も60を超えました-。
これなら塾に通わなくても家庭学習だけで大丈夫そうですね。
すでに塾に通っている子も多いですし、塾では対策授業もやったそうです。
平均点くらいは取れるだろうとは思っていましたが、期待以上の出来。
やはり基礎基本は大切なんです。
 
休日の時間に余裕があるときに、できなかった問題のうち正答率30%以上のものを復習しておきたいと思います。
偏差値=100-正答率、という経験則があります。
正答率30%の問題までマスターできれば、偏差値は70になるってことです。
難問奇問までデキル必要はないのです。
できてもいいんだけど、無理してまで勉強することはない。
でも正答率の高い問題、多くの子ができる問題は、できるようにしておくのがいいのです。
 
算数は問題量が多く、最後の立体図形の問題まで到達できなかったようです。
計算など基礎的な技能は完璧ですね。
これから応用力=思考力を鍛えていけばいいでしょう。
 
四谷大塚の模擬テストの正答率表を見る限り、それほど突飛な奇問は出題されていないことが分かります。
算数の最後の立体図形の正答率が低いのは、多くの子が時間切れでそこまで到達できなかったから。
要するに、基礎基本を穴なく勉強することと、スピードが大切ということです。
誰もが解ける問題はチャチャっとやっつけて、考える時間をたっぷり確保するの重要。
それって人生ずっと必要な技能だね。
 
国語はどの分野もまんべんなくできています。
物語文が弱いようですが、男の子ですからねー。
理科社会は家庭学習ゼロ、学校の授業だけという状態ですが、善戦したと思います。
まだまだ知識不足かな。
まあ、理科社会は、算数国語がしっかりしていれば、あっという間に詰め込めますから、焦らなくていいでしょう。
休日にあちこち行ったり、理科、社会の読書も徐々にですかね。
まだそういう時期だと思います。
夏休みも塾には行かず、博物館など体験型でのんびり行きたいと思います。
その方が後々の理科社会のためにはいいと思います。
 
今回の模試で分かったのは、日々の積み重ね,それも低学年からの積み重ねが結果に効いてくるということ.
日々一定の努力は,才能,素質を凌駕する!
 
偏差値70は上位2%程度.このくらいを目指したいですね.
大人になって,最終的にはトップ1%に入って欲しいな.
おれも100人に一人の逸材だと自分で思ってますからー.
偏差値、順位が重要なのではありません。
このくらいの偏差値になるくらい勉強すると、小学校の勉強を「穴なく」修得できる、ということです。
 
子どもには、好きなことをとことんやれる時間の確保が重要です。
勉強よりプライオリティが高い。
集中力を付け,やるべきことをチャチャっと短時間で片付け,何の気兼ねなく好きなことに没頭する.そういう人間におれもなりたいし、我が子たちも育てていきたいのです.
 
だから、「何のために勉強するのか?」と言えば、「より自由を得るため」だと思うのです。
 
所詮、学校で習う勉強も受験のための勉強も「やらされる勉強」に過ぎません。
やらされる勉強では100人にひとり、千人にひとりの逸材にはなれません。
「やらされる勉強」でなれるのは、せいぜい偏差値70=百人で2番目なんです。
自らやる勉強、好きな勉強でしか,トップにはなれないと思うのです。
トップになるためには,好きなことに熱中することが必要です。
何かに熱中するためには時間と心と体力に余裕がないと。
 
その余裕を生み出すために「やらされる勉強」は合理的に修得した方がいいのです。
だから「やらされる勉強」に全精力を使ってはいけない。
自分の時間の全てを「やらされる勉強」に投入してはいけないのです。
つまり逆に言えば、「やらされる勉強」ではぜいぜい偏差値70くらいまでで十分なのです。
ちゃちゃちゃっと合理的にこなして、暇な時間を作るのです。
 
でも「やらされる勉強」はしっかりとやるべきです。
その方が自由度が上がります。
大人になっても、基礎基本が身についていない人ほど不自由です。
やらされる仕事にばかり時間を取られ、好きな仕事をやることができない。
そうなると「凡人」で終わってしまいます。
 
偏差値70程度の学力があれば、たいていの学校に合格することができます。
いや不合格になることもあるでしょう。
でもそれは運にすぎません。
そのくらいの基礎学力があれば、どの学校に行っても大差ありません。
入学後もしっかり学び続ければ、好きなことに熱中できれば未来は拓くのだと思います。。
 
どんな学校でもトップクラスの生徒はすばらしいです。
逆に、たとえ一流校であっても最下位層の生徒はクズ。
難関を越えて入学したのにクズになってしまうのです。
その違いは、入学後も学び続けるかどうかで生まれる。
熱中できるものを見つけ、とことんやれたかどうかなんです。