2015年8月29日土曜日

誰とでも友だちになる能力

こんにちは

今年の夏休みは、けっこう忙しかったです。特にはっちゃん。
1泊二日で水力発電所ツアーに行ったり、またまた1泊二日で明治神宮にお泊まりしたり。

1泊すると、他の参加者との付き合いも長くなります。
自然と友だちになって、一緒に作業したり、休み時間に遊んだり、一緒に風呂に入ったり飯を食ったり、ということになります。
こういう時に、すっと仲間になれる能力はとても大切です。

人生を楽しく生き抜いていくためには、

 どこでも眠れる
  何でも喰える
   誰とでも友だちになれる

能力は強い武器になりますからね。

はっちゃんは人に対して猜疑心みたいものを持っていないし、もの怖じもしないので、比較的すぐに友だちになりますね。
他人に対する信頼感があるし、自分にも自信があるからでしょう。
誰とでも仲良く出来るって、誰かをバカにしたり、足を引っ張るような人間ではない、ということでもありますしね。
すばらしい事だと思います。

見ていて面白いなと思うのは、イベントが終われば友だちになった子とサヨナラしちゃうんですよね。
すごく仲良くしてて、楽しそうに過ごしていたのに、あっさりとお別れ。
住所を教え合って、後で手紙を書こう、なんて気がない。
その場限りの友だちなんです。

でもそれで正しいのかもしれません。
一番大事なのは、その時、なんですから。
その時に楽しくハッピーにやれれば、それで十分。
だから、住所なんか交換する必要なんかないのかもしれません。

友だちと言ったって、一生付き合うような友だちなんか、せいぜい数人でしょう。
その時々によってどんどんと友だちも代わっていきます。
もう二度と会えないかもしれない子と、今だけ、目の前の事だけに集中して楽しむ。
それが出来れば十分なんですね。

誰とでも友だちになれるし、けっこうどこででも眠れるはっちゃんなんですが、まだ「何でも喰える」はダメなんですよねえ。
食わず嫌いが多い。
水力発電見学ツアーでは、高級フランス料理も出たんですが、ほとんど喰わない。
岐阜地鶏のミソ焼きもダメ。
朝食ビュッフェもパンしか食わない。
10歳を過ぎてからだいぶん偏食もなくなってきたんですが、まだまだですねー。
成長はまだこれからですもんねー。

夏休み科学教室、大盛況!

こんにちは

8/22~23開催の関西での夏休み科学教室、無事終了。
二日間5つの図書館で6回授業というハードスケジュールでしたが、やり抜きました。
おれってスゲー!(笑)
各回とも満席。ドタキャン率も 少なし。

お子さんも楽しんでくれましたし、親御さんもすごく楽しそうでした。
あるお父さんは、開始前に「えー、おれも子供と一緒にいなくちゃいけないの? めんどくせー」とか言っていましたが、途中から夢中になってました(笑)。
ぼくの授業は、できれば子どもと一緒に親御さんにも参加してもらいたいんです。
子どもが楽しんで学ぶ姿を見ると、親も変わるんですよねー。
そして親が変われば子どもは変わりますから、好循環。 

今年のお題は「化学」。
スライムを作って、分子の網目の中に水が閉じ込められていることを説明し、高吸水性高分子へと話を持っていく。
 スライムづくりはいろんなところで実施されていますが、作って「あー面白かった」でお終いにしちゃっているのがほとんどじゃないでしょうか。
どうして固まるのか、それがどう役に立つのか。
おれはそういう所まで、一歩踏み込んだ話を伝えたいんだよね。

高 吸水性高分子について、実は奈良の小学校の先生である土作先生の小ネタ講座で教えてもらったんです。
教えてもらった瞬間、カチーンと音がして、頭の中でス ライムと結合したんです。
これは小ネタにしておくのはもったいない。
スライムと組み合わせれば、化学の入門授業ができるぞ!ってね。  
 
1gの高吸水性高分子 がどのくらいの水を吸うか実験し、びっくりさせる。
だから紙おむつに使われたりして、世の中を便利にしたんだ。
こんなに便利な物質、誰が発明したと思う? 
これ、日本の発明品なんだぞ、とつなげていく。
そして、野依先生の話を出し、ノーベル化学賞受賞者もたくさんいることを紹介し、日本の優れた化学力を伝え ていく。
よい流れの授業になったと自負しています!

図書館のスタッフの方が、参加の皆さんのアンケートを送ってくれました。
嬉しいですねー。

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お子さん(全員が「たのしかった」と評価してくれました!)


・みずがスライムになってびっくりしました(1年生)
・おもしろかった(1年生)
・べんきょうになった(1年生)
・びっくりしてたのしかったです(1年生)
・スライムをつくれてよかった(2年生)
・スライムがとてもきもちわるかったです(2年生)
・こなに水をいれたら一しゅんでこおった。たのしかった(2年生)
・とてもたのしかったし、またいえでやりたいです(2年生)
・じっけんがたのしかったです。なぜかというと水のじっけんだからです(2年生)
・すごくおもしろくて、かがくってすごいなと思いました。(ぼくは3年生だけど10こかけてとてもうれしかったです)(3年生)
・ふしぎなぶっしつがしれてよかった。むずかしい話もおぼえれた。またこんなじっけんがしたいなとおもった(3年生)
・すらいむをつくるには、たくさんのざいりょうがいるんだなあと思いました。(3年生)
・ねばねばしてておもしろかった。(3年生)
・オムツのきゅうしゅうするりょうが、300kするなんてしらなかった。スライムをつくるのがたのしかった。
・わたしはスライムができてうれしかったです(3年生)
・いろいろなかがくやじっけんで、よくまなべました(3年生)
・おもしろかったし、すごいじっけんになったよ。すごくべんきょうになりました
(3年生)
・いろいろなことをしれてよかったです。べんきょうにもなったし、かえったらおかあさんにいいたいと思います(4年生)
・関口さんがおしえてくれた、PVAと水をあわせて「プニプニ」のがつくれてよかったです(4年生)
・どうなるんだろうと思いとてもわくわくしました。またやりたいです(4年生)
・スライムはつくるところを見たことはあったけど、スライムをつくれてたのしかった
(4年生)
・関口おじさんの話でせんたくのり(PVA)と水をまぜると、「プニプニ」のものができてびっくりしました。ほかにもどんなはたらきがあるか知りたいです(4年生)
・水はすごいやくにたつし、水に何かまぜるとすごい物にかわるのがすごいとおもった
(4年生)
・いろいろなこと、とくにこうきゅうすいせいこう分子のことがたのしかったです。まさか水1ぱいふつうにすいこむとは思いませんでした(5年生)
・今日はみなさんといっしょにやっておもしろかった(5年生)
・おむつはすごく水をすいとることがわかった。しょうらい科学者になってもいいかもネ!(5年生)
・水の実験でおどろいたのは、おむつに水が入っていたということです。びっくりしました(5年生)
・スライム作りや高きゅう水せいのじっけんのたのしいことがもりだくさんで、来年もさんかしたいです(5年生)
・ぼくは理科が大好きなので、このような勉強ができてよかったです(5年生)
・おもしろくってワクワクした。国語だったらじゅくで1位か2位だから国語をどんどんやっていきたい(6年生)
・水と何かをまぜるとこんなにいろいろなものができるんだ!と思った。高吸水分子はすごいなと思った(6年生)
・スライム作りが楽しかった。家でもできることがあればやってみたい。これから気になることがあればやりたい(6年生)
・スライムを作るのとか話を聞くのがきょうみぶかかったので、聞いてても楽しかったです。(6年生)
 

親御さん(こちらも全員が「楽しかった」と!)


・水について考えることがなかったので、改めて考えてみて水ってすごいと思いました。スライム作り、童心に戻れて楽しかったです
・子供が科学に興味をもってくれればうれしい。楽しく話してくれているので子供もあきない
・自由研究どうしよう!と思っていたので楽しみながら勉強もできたし、役立てたいと思います!何度もオムツをせんたくきに入れて困ってしまい、触った瞬間、あっ!これだったのか…と分かりました
・普段、化学に関わる事が少ないと思っていましたが、身近に感じられよかったです。もっと色んな事を知りたいと思いました
・高吸収性分子(?)は、おむつなどに使っているなど、知っていたが、目で見たのは初めてで、子供と楽しく実験ができて楽しかった。家では、なかなかできないので…
・子供たちが目を輝かせて楽しんでいる様子を見て、親もとても楽しめました。次回も参加したいと思います
・学生時代苦手だったけど、今日はすごく面白かったです。子ども達が化学っておもしろい、たくさん知りたいと思えるようにサポートしたいと思いました。
・身近に使われているものの実験だったので
・化学を知る良い機会になりました!また参加させたいです!
・子供が楽しそうで
・今回で2度目の参加になりますが、いつも子どもがワクワクする授業で有難いです。何より、私達保護者は、努力、勉強が大事と言っていただけるので、子どもにも良い刺激になります。次回も楽しみにさせていただきます。

かわいい子には旅をさせよ

こんにちは
 
少々雨模様の天気予報でしたが、子どもたちは予定通り秩父旅に行ってきました。
幸いなんとか天気は保ったようで、ほぼ計画通りに行ってこられたようです。
予定通りに行かなかったのは、朝わらじカツ丼が買えなかった事くらいでしょうか(笑)。
そういうトラブルにも臨機応変に対応するって事も、大切な経験ですよね。
 
子どもだけの旅、自分たちで計画し、自分のお小遣いを貯め、切符も自分で買い、全部丸ごと自分たちでやってみる。
すごく心を成長させてくれますね。
かわいい子には旅をさせよ、は本当なんです。
今回は日帰りでしたが、来年の夏休みには1泊旅行をさせてみたいなと思っています。
そして中学生になったら、ひとり旅もいいですね。
 
以下、はっちゃんの日記。

 
 
「秩父の旅」              8/27 溌貴
 
今日ついに夢に見ていた秩父旅が実現しました。
絶対に読んでほしいので、濃い字にしています。
 
まずレッドアローに乗り、西武秩父まで行きました。
そこで、
「わらじカツ弁当を買うぞ-!」
と思ったのですが、売り始めが11時だったので、先にライン下りに行きました。
 
ライン下りでは、今日の朝雨がふったらしく、川の水が増していて、かなりの量になり、お客さん全員にものすごい量の水がかかりました。
みんなビニールシートで守りつつ、川下りをしましたが、やはりとてもおもしろかったです。
急なAコース、大波Bコース、そして二つの全コースがあるので、ぜひ先生も行ってみて下さい。
 
次は宝登山に登りに行きました。
ビンをあけたらこおるサイダーも買いました。
ロープウェイから小動物公園に行きました。
その宝登山ロープウェイにはぼくも乗った事があり、とてももり上がりました。
 
小動物公園では、モルモットやサルを見たり、ウサギにエサのニンジンをあげたりしました。
由馬も、
「かわいー、いやされる~」
と言ってハマっていました。
ですが、それよりもハマっていたのが弟で、ニンジンを買いすぎて、
「もうお金が無い!」
となっていました。
 
そこらでアイスを三人で食べながら、次に朝買えなかったわらじカツ丼を買いに行きました。
買った後は、温泉に入りに行きました。
 
温泉はぶこう温泉に行きました。
ゲームコーナーにはリズム天国などがありました。
トミカをそうさするゲームでは、なぜかイナズマイレブンのカードが出てきました。
温泉は炭酸泉があり、ビリビリしてよかったです。
 
終わったら電車で帰りました。
とても楽しい三人旅になりました。
今度は青森などにも行きたいです。

2015年8月2日日曜日

初めてのこと、やったことのないことをやる価値

こんにちは
 
とんたんの今年の夏休みの自由研究は、「千川上水」です。
千川の最上流から最下流まで、自転車で行ってみることにしました。
現地を自分の目で見て、その上で本などを読んで調べる。
それをレポートにまとめる、という算段にしました。
ぼくも千川の取水口や末端は見たことがありません。
ワクワクしますねー。
 
我が家は千川上水のちょうど真ん中あたりにあります。
千川の総延長は22kmだそうです。
行って帰ってくる重複距離まで含めると、50kmくらいになるでしょうか。
かなりヘヴィですね。
1日では無理そうなので、7/28と8/1、二日間で行くことにしました。
 
初日は取水口まで行ってみました。
取水口から数kmは、川の流れが復元されており、たどりやすい。
川が目に見えるから、どっちに進めば取水口に行けるか分かりますからね。
ところが上石神井あたりから下流は暗渠化されて、川の流れが目で見られなくなります。
それでも暗渠化された上部の道路には「千川通り」という名が付けられており、通りに沿っていけば千川をたどることができます。
 
富士見台あたりからは、歩道に桜並木も続きます。
千川沿いに植えられていた桜ですね。
とんたんに「桜の根はガッシリしているから、川の縁に植えておくと堤が壊れにくくなるんだ」なんて話もしました。
初日は江古田あたりまでたどって、疲れたのでそこまでにしました。
ここまでで約30kmのサイクリング。
夏の暑さで、結構疲れました。
 
二日目は千川の末端まで行く。
ぼくも東長崎から先には行ったことがありません。
10年ほど前武蔵高校の生徒が千川を調べた資料をNetで見つけました。
http://www.geocities.jp/sirakigi/senkawa1.html
ここに載っていた地図を頼りに、千川の末端まで行ってみようと思いました。
とんたんと二人で出発です。
 
東長崎を過ぎたあたりから千川通りの名前が消えます。
地図を頼りに進んでいくと古い桜の並木を発見。
こっちが千川だな、とわかりました。
 
ところが、大山あたりからはその桜並木もなくなります。
地図だけが頼りですが、本当に千川沿いなのかどうかはっきりわからなくなってしまいました。
地図も10年ほど前のものなので、結構現状と違うんです。
迷ってしまいました。
 
交番で聞いてもはっきり分かりません。
おまわりさんだって地元の人でもないし、昔のことなんか知らなくて当然ですよね。
板橋を過ぎ、小滝橋の公民館の警備をしていた地元の人らしいおじいさんに聞いても、はっきりしませんでした。
資料によると、千川は小滝橋で石神井川に接続、放流されているとありましたから、ここで末端まで来たことにする。
まあまあのところで妥協ですね。
 
夏の炎天下の中、あちこち迷いながら来たので、とんたんは不機嫌。
「ちゃんと調べてから来ればいいのに。。。迷ったのはお父さんのせいだ」
なんてぶつぶつ言っている。
ぼくは気にせず、帰り道に向かいました。
 
帰り道の途中、江古田でお昼ご飯を食べることにしました。
機嫌を直そうと思って(笑)とんたんの大好きなステーキ。
美味しいものを食べて機嫌が直ってきたところで、こんな話をしました。
 
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とんたん、初めて行く場所で大変だったね。
よくがんばりました。
何でも初めてやるって大変なんだよね。
迷ったり、失敗したり。
よく調べて準備していても、失敗することが多いんだよ。
 
でも初めてのこと、まだやったことのないことに挑戦することは大切なんだ。
初めてのこと、まだやったことのないことは難しいことだからね。
難しいことができたら、すげーじゃん。
大変だから価値があるんだ。
 
とんたんが将来、社長さんになったときのことを想像してみてよ。
社長さんは、社員に働いてもらってお給料を渡すんだよね。
難しい仕事があったとするでしょ。
それをある社員にやってもらおうと思う。
その時その社員が「嫌だなあ。こんなことやったことないよ。無理、無理。もっと簡単で楽な仕事にしてください」なんて言ったら、社長はどう思う?
社長としてこういう社員に高い給料を払うだろうか。
払いたくないよね。
お給料を払うどころか、こんな奴辞めて欲しい、って思っちゃうでしょ。
 
別の社員は「やってみます。がんばってみましょう!」と言う。
社長は嬉しいよね。
こいつは役に立つ人間だなあ、って思うでしょ。
よし、この仕事がうまくいったらこの社員の給料を上げてやろう、って。
 
逆に、とんたんが将来、会社の社員になったときのことも想像してみよう。
社長さんが、ラクで簡単な仕事ばっかり取ってくる。
「我が社は難しいことはやりません」ってね。
そんな会社、儲かると思う?
儲からなければ社員のお給料も少ないのは当たり前。
もっといい会社に転職した方がいいかもね。
社長さんが「この仕事は大変です。でもやってみましょう。完成すればたくさん儲かります。みなさんのお給料もアップします!」って言ったら、社員だってがんばろう!って気になるよねー。
 
夏休みの自由研究も初めてやることで、大変だし難しい。
ラクじゃない。
それを子どもにやらせるのはなぜだろう。
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ステーキを焼きながら、喰いながらなんで、ちゃんと伝わったかどうか分かりません。
いっぺんに理解することは無理だし、理解できなくてもいい。
大事なことは、チャンスを捉えて何度でもシツコクくり返さないとね。