2015年3月22日日曜日

成長を感じさせる仕組み

先週末で今年度の修了式.

子どもたちは元気に1年間登校し,ほとんどお休みすることはなかったので,皆勤賞または精勤賞をいただきました.
子どもたちへがんばったご褒美としてお小遣いをあげるよう,義兄にもお願いしました.
子どもたちには褒められるチャンスを,お義兄さんにはありがとうをもらえるチャンスを.
もちろんおじいちゃん、おばあちゃんにもお小遣いのお願い。
 
通信簿もよかったですよー。
とんたん、なんと全部の項目が「とてもよい」です!
え?体育も??
という気もしないではありませんが、できるできないより真面目に取り組む、頑張るってことを評価してくれたんでしょうねー。
ありがたいです。先生に感謝です。
 
はっちゃんももちろん全部「とてもよい」でした。
素晴らしいですねー。
はっちゃんも真面目で努力家ですから。
勤勉こそ最優先で育むべきことです。
 
通知表が大変よい成績だったので。今月のお小遣いから値上げ決定。
我が家の方針は「学年×1000円」ですから、はっちゃんは5年生5000円、とんたんは3年生3000円です。
お小遣いの金額でも自分の成長を感じられるように。
 
もちろん、お小遣いも増えますが、義務も増やします。
子どもの仕事は「勉強、お手伝い、遊び」ですから、この三つを発展していくように。
ここでも自分の成長を感じてもらうのです。
 
何をどれだけやればいいか、口頭で説明するだけじゃなく、ちゃんと紙に書いておきます。
その紙は、子どもも親も見やすい場所に貼っておく。
子どもより親が忘れちゃうからね(笑)。
きちんと約束したことが履行されたかチェックするのも親の役目。
そして、約束していないことについてつべこべ言わないため。
 
はっちゃんは今年度こんなふうにやります。
 
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溌貴君
 
子どもの仕事は、勉強とお手伝いと遊びです。みんなしっかりやりなさい。
 
勉強
5年生は毎日100分勉強しなくてはいけません。以下のようにやりなさい。
 
・学校のある日
朝40分;漢字の練習、言葉の練習、算数の勉強、英語の勉強
夕方60分;学校の宿題(日記は2ページ目標)、朝のやり残しと復習、理科か社会科の勉強
 
・学校が休みの日、夏冬春休み
朝50分;漢字の練習、言葉の練習、算数の勉強、英語の勉強
夕方50分;日記と音読、算数の勉強、国語の勉強、英語の勉強、理科か社会科の勉強
 
・お父さんが休みの日に図書館で勉強する日は、一緒に行って勉強したり本を読んだりし
なさい。
・お父さんから渡される本を、通学中やひまな時間に読むこと。
 
お手伝い
・洗濯物(溌貴、峻貴、お父さん)をタンスにしまうこと。お風呂掃除。
・週に一度、洗濯をする。洗濯機で洗濯、ベランダに干す、乾いたら取り込む、たたむ。上履きも自分で洗うこと。
・週に一度、料理をつくる。目標は、5年生が終わるまでにカレーライスを全部ひとりで作れるようになりなさい。
 
遊び
・3DS、iPad、iPod、パソコンでのゲームは休日だけ貸出。
ただし、勉強のために使う場合はその他の日も貸し出しますから、何に使うかお父さんかお母さんに言ってください。
 
お小遣い
勉強、お手伝い、遊びとも一生懸命できたら、毎月20日に5000円渡します。
・毎月最低2000円は貯金しておくこと。臨時お小遣いは絶対にあげません。
・その他は自分で自由に計画的に使いなさい。おやつも自分で買いなさい。
ゲームソフトなど値段の高いものを買いたいときは、お母さんと相談して貯金から出しなさい。
・マンガ等楽しみのための本や、おしゃれのために服は自分で買いなさい。
ボウズ刈り以外の髪型にしたければ、床屋代も自分で出しなさい(中学生までロンゲ禁止です)。
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そしてとんたんはこれ。
 
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峻貴君
 
子どもの仕事は、勉強とお手伝いと遊びです。みんなしっかりやりなさい。
 
勉強
3年生は毎日60分勉強しなくてはいけません。以下のようにやりなさい。
 
・学校のある日
朝30分;漢字の練習、言葉の勉強、計算練習
夕方30分;学校の宿題(日記は1ページ目標)、朝のやり残しと復習
 
・学校が休みの日、夏冬春休み
朝30分;漢字の練習、言葉の勉強、算数の勉強
夕方30分;日記と音読、算数か国語の勉強
 
・お父さんが休みの日に図書館で勉強する日は、一緒に行って勉強したり本を読んだりし
なさい。
 
お手伝い
・雨戸の開け閉め。
・玄関掃除、食事前と後のテーブル拭き。
・週に一度、床のモップがけ。
・週に一度、料理すること。焼き肉とご飯の炊き方を覚えなさい。
 
遊び
・3DS、iPad、iPod、パソコンでのゲームは休日だけ貸出。
ただし、勉強のために使う場合はその他の日も貸し出しますから、何に使うかお父さんかお母さんに言ってください。
 
お小遣い
勉強、お手伝い、遊びとも一生懸命できたら、毎月20日に3000円渡します。
・毎月最低1000円は貯金しておくこと。臨時お小遣いは絶対にあげません。
・おやつは自分のお小遣いで買いなさい。
・その他は自分で自由に計画的に使いなさい。
ゲームソフトなど値段の高いものを買いたいときは、お母さんと相談して貯金から出しなさい。
・週に1冊、好きな本を買ってあげます。マンガでもいいです。
 

2015年3月15日日曜日

健全なる精神に健全なる肉体が宿る

昨年脳梗塞を患った女房のお兄さん(独身、ひとり暮らし)を、春になって暖かくなるまで我が家で預かっています。
病院から退院してすぐ、岩手で独身で一人暮らしは無理だろうと思ったので。
再発などして何度も女房が行ったり来たりすることになっても大変だしね。
子どもたちにとっても病人と暮らすことは貴重な経験になるだろうと考えました。
独身、ひとり暮らしは気楽かもしれないけど、リスクである、ということも伝えておきたいし(笑)。

義兄の我が家での療養も今月でまる3ヶ月が経ちました。
養生の甲斐あってすごくよくなりましたよ。
歩くにはまったく支障が無く、話すことにもそれほど違和感なくなりました。
そろそろ復職に向けて行動開始です。
ひとりであちこち出かけたりして、行動半径を広げていって、体力、耐力も回復させていきたい。

まず我が家での家事分担をお願いしました。
食事後のお茶碗洗い。
義兄はひとり暮らしでしたから、茶碗洗いの技能はありますから、無理矢理やらせているという感じにはならないだろうと思いました。
子どもたちにも、「おじさんがお茶碗を洗ってくれたんだよ。お礼を言いなさい」と指示。
毎日、ありがとう、と言われる機会を増やしました。

義兄の現在休職中の職業は、タクシー運転手。
病気が病気ですから、またタクシー運転手に復職するのは難しいかもしれません。
復職できるとしても、お客さんを乗せて安全に運転できる自信が持てるまでにかなりの時間がかかるでしょう。
なので、別の道への可能性も持っておいてもらいたいと思いました。
盛岡でまたひとり暮らしをするのも少々不安です。
病後にすぐ仕事を始め、ひとり暮らしで家事のあれこれもやるのは、心身への負担も大きいでしょう。
きちんと病院に行ってるか、お薬を飲み続けているかなど、晶ちゃんも心配しなくてはならないでしょう。
とりあえず東京で就職し、仕事に慣れるまで我が家でご飯を食べたり、お風呂に入ったりしながら、義兄の様子を見ながらの方が安心かなと。
それに東京の方がいろいろな仕事があり、就職もしやすですしね。

身体の負担が少ない仕事として、ボイラー技士はどうだろうか、と思いました。
今のボイラーは石油炊き、都市ガス炊きですから、昔のボイラーと違って石炭をくべたり、肉体労働ではありません。
監視業務が主ですし、操作も難しくありません。
また、ボイラー技士の免許があるだけで、求人もかなりあります。
義兄はもともと高専に通っていたので理系です。
ボイラー技士国家試験くらい、楽々合格できるだろうと思いました。

というわけで、義兄にボイラー技士取得をオススメしてみました。
義兄もその気になってくれ、ご自身で実技講習の申し込みや、国家試験受験申請をしました。
今週、実技講習です。
三日間びっしりの受講。
場所は新橋なので、都心の雰囲気を味わうのもいいでしょうしね。
ボイラー技士国家試験は4/20です。
一発合格を狙って、勉強するために毎日図書館に出かけるようにもなりました。
試験会場は千葉の五井ですが、一度下見に行ってみたい、なんて言っています。
それもいいことだと思います。

ぼくが図書館に行ったとき、東京仕事センターの講習の案内のチラシをもらってきました。
中高年のための警備員講習。
この講習を受講完了すると、仕事センターで就職の斡旋までしてくれるそうです。
これにも申し込んでもらいました。
先週、講習の説明会が飯田橋仕事センターであり、参加。
説明会後、1次面接があったそうです。
昨日、1次面接合格の連絡があり、今週2次面接に呼ばれました。
義兄も面接合格は嬉しい様子です。
やる気が増幅している感じがします。

「健全なる肉体に健全なる精神が宿る」と言います。
でもこれは逆ではないかと思っています。
健全なる精神に健全なる肉体が宿る。
人は心が健全じゃないと、身体も健康でいられないのだと思うのです。
心を健全に保つには、自分の存在価値が自分で感じることが大事。
誰かから「ありがとう」と言われるってこともそのひとつ。
試験に合格するってこともそのひとつ。
仕事があり、自分を受け入れてくれる場所があるってこともそのひとつ。
お給料がいただけるってことは、自分に価値があるってことの証拠。
これらが満たされると、身体も元気になっていくんじゃないかなーと思っています。
義兄にも、あせらなくてもいいから、少しずつ元気な心と身体を取り戻してもらいたいと願っています。

仕事をして、お給料をもらい、自分自身を養うだけでなく、少し余裕を持てるといいですね。
その余裕で、我が子たちにお年玉でもあげられるように(笑)。
子どもたちから「ありがとう」をたくさん言ってもらえるように。
そしてまた、心と身体がより元気になるように。

2015年3月8日日曜日

めしの食える大人に育て!

はっちゃんが先週受験した公立中高一貫校模試の結果を受け取ってきました。
練馬の栄光ゼミナールです。
ついでに塾の先生の面談も。
ナント、塾の先生から「とてもよくできてますよ!」と褒められちゃいました-。
偏差値も61です。
嬉しいですねー。
 
公立中高一貫校を受験するかどうか、現時点では決めていません。
でも公立中高一貫校の入学検定問題は、ほぼ記述問題なんです。
記述問題に慣れてもらいたい、というのがこの模試を受験させた意図。
無料ですしねー(もちろん、データ提供という塾側のメリットもあるわけです)。
 
はっちゃん、記述式のテストでも実力発揮でしたねー。
というより記述式の方が得意みたいだね。
毎日日記を書く、論理エンジンをやっている成果でしょう。
すばらしい!
 
塾の先生から、「このままでも大丈夫ですが、できれば算数だけでも通塾して応用力を身につけた方がいいですよ」とアドバイス。
もちろん塾への勧誘ですねえ。
その手にゃ乗らんぞ-(笑)。
通学時間からして、塾通いは難しいこと。
夜遅くまで通塾して、睡眠時間を削るのはまだ無理なこと。
それに、まだ基礎固めの時期ですから、塾で応用力を付けてもらうにも時期尚早だと思います。
基礎固めなら自宅学習で十分可能ですしね。
 
「時間的に通塾が難しいなら、個別指導もありますよ」と言われましたが、スルー(笑)。
もちろん塾は使い方さえ間違えなければすばらしい場所だと思います。
子どもの好奇心を満たし、ずば抜けた同年齢の子と一緒に学ぶことができる。
でも塾通いは、基礎固めが出来て体力もついた6年生になってからで十分だと思っています。
受験勉強のようなものは、やるにしても短期決戦でやるべきだと思っています。
半年、せいぜい1年でしょう。
そのくらいの期間なら、集中かつ無理も利くものです。
 
ところで「権力欲一定の法則」を知っていますか。
養老孟司さんの本に書いてあったことです。
人は、特にオトコは、どんな人であっても一定の権力欲を持っているのだそうです。
その欲望を本来権力を持つべき場所で満たせないと、別の場所で満たそうとしてしまう。
仕事で権力欲を満たせないオトコは、たとえばそれを家庭で満たそうとする。
そういうオトコがDV=家庭内暴力へと至る。
 
また、そういうオトコは家庭を持てない場合も多いんですよ。
甲斐性がないからね。
ではそういうオトコはどこでそれを満たそうとするのか。
ボランティアの場だったりするのだ。
助けてもらいたい人、弱い立場の人に対してむやみに威張るのです。
 
だから、特にオトコは注意しなくてはいけないのです。
そして努力せねばならないのです。
まっとうな場所で権力欲を満たせるように。
人は、オトコはある程度「出世」する必要があるのです。
 
男の子を育てるときも、権力欲一定の法則に注意しながら育てるのが大事。
花まる学習会の高濱先生も「めしの食える大人にしよう」とおっしゃっています。
めしが食える=お金が稼げる=役に立つってことです。
めしが食えて初めて人は心も安定するのだと思います。
衣食足りて礼節を知る、ですね。
めしの食えないオトコは、心もすさんじゃうのです。
めしも食えず、心も荒れたオトコに、誰が嫁に来てくれますか!
 
いつも叱られるばかりでは、ココロが満たされない。
いつも教えられるばかり、いつも助けられるばかりでは、ココロは育たないのです。
褒められること、誰かに教える機会、誰かの役に立つ経験をさせねばならないのです。
そのために第一番にやるべきことは、やはりしっかりとした学力を身につけさせることだ、とぼくは思うわけ。
褒め言葉のシャワーで有名な菊池省三先生もこう言っています。
 
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学力が低い子どもは、荒れる傾向があります。
授業がわからず自分が認められていないと感じている子にとって、教室は安心できる場所ではないからです。
荒れた学校を立て直すためには、学力向上が絶対条件です。
特に、基礎学力をつけることが重要です。
『菊池省三流奇跡の学級づくり』より
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