2013年7月7日日曜日

味方を増やす方法

こんにちは

はっちゃんの先生が、日記にこんなコメントを書いてくださいました。

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はつき君へ
きのう島田先生がとってもよろこんで私のところに来ました。
「今まで落とし物をたくさん拾ったけれど”ありがとう”って言いに来てくれたのは溌貴君だけだ。だから嬉しかった。これからもたくさん応援します」って。
いいことをしたね!見つかったらそれでお終いの人が多いのに”ありがとう”って言えるって素晴らしいこと。その気持ちを忘れないこと。そしてあなたに応援する人がまた一人増えたこと。それでまたばんばれるね。
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嬉しいですねー。
良い人生を送るためには、応援してくれる人を増やすこと。
そのためには感謝の気持ちを忘れないこと。
気持ちだけじゃダメで、ちゃんと口にすること。
ぼくもそうありたいと思いました。
Thank you、はっちゃん&先生!

2013年7月6日土曜日

夏休みの自由研究ネタにも最適!

宮内さんら理科教師仲間でつくった本が出版されました。
下巻は、理科教材、実験、ものづくりが具体的に取り上げられています。
学校の先生だけじゃなく、子どもの夏休みの自由研究ネタに困っているお父さんにも最適です!
http://www.amazon.co.jp/dp/4892945188/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1373100016&sr=8-2&keywords=%E7%90%86%E7%A7%91%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%94%E3%81%A8%E3%81%B0

2013年7月4日木曜日

書くことが頭を鍛える

出前授業に行ったとき、各クラスの授業もちょっと見せてもらった。
若い先生のクラス、きちんと整理された板書。
しっかりと準備して授業してるんだなーと思った。

ところが、子どもは机上に教科書が置いてあるだけ。
ノートを出していない。
1時間の授業中、一度もノートに書くという活動がなされていないのだ。
せっかくきれいな板書をしたんだから、そのすべてとは言わないが、ポイントとなる部分を写させるなどした方がいいんじゃないか。

毎時の授業の中に必ず「書く」活動を入れるべきだと思う。
そうじゃないと子どもたちに学力が付かないよ。
先生ばっかりが書いていたんじゃ、先生の学力は付くかもしれないけどねー。
だからこの若い先生も、努力の方向が違う。
授業は子どもの学力をつけるために存在するんだから。

先日の大学での講演のときも感じた。
学生さんたちの書く力が弱い。
学問とは読むことではない。
経験、体験することでもない。
書くことだ。
書かねばならん、しかも大量に。
書くためには広く読まねばならん。
書くためには深く考えねばならん。
書くためには意識をクリアにして経験、体験を積まねばならん。
書かぬ者に学問は身につかないのだ。

大学の先生に、不躾にもこんなメールを送った。

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印象なのですが,学生さんたちにもっと強制的に「書く訓練」を課してもらいたいなーと思いました.
学生さんの感想を読んで,ちょっとそれが不足しているように思いました.
学問とは書くことだと思います.
書くことで思考が鍛えられます.
それに書くことは,社会に出て教師になったり,会社や役所でリーダーとなるために必須の技能です.
10分くらいの時間で,400字程度なら楽々書き飛ばせる.
ぜひそういう鍛錬をしてあげてください.

今の若者たちは,スマホなどでけっこうたくさん文章を書いています.
でもスマホだとショートメールになりがちで,ある程度まとまった文章を書く機会があまりないようです.
ある程度まとまった長い文章を書かないと,学力は深まらないのです.
ショートメール、短文では文と文とのつながりがありません。
文と文とのつがなり、すなわち論理です。

論文など1パラグラフは400文字~600文字です.
このくらいの文章量でようやく一つのことを説明できる.
先生のクラスのカードは,感想を書く欄が小さすぎるって思いました.
400文字くらい書ける欄を設けるといいと思いました.
枠を決めることによって育つこともあるからね.

体験,経験も大事ですが,それを文字として書き留めるからこそ,経験を知識化でき,学力として定着させることができるんだと思います.
経験だけではだめなんです.
積み上がっていかない.
後々役に立たせるには,知識化する作業が欠かせません.
そのためには,書くこと,大量に書くことです.
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小学校でも学力の高いクラスをつくっている先生は、とにかく子どもたちにやたら書かせる。
45分授業のうち、少なくとも1/3、15分間は書く作業をさせているのだ。
4年生以上だったら、ノート見開き2ページくらい、毎時書かせている。
文字数にして400文字から800文字程度。
授業の中にこまめにノートに書く活動を取り入れ、結果的にノート2ページくらいを書かせてしまう。
これで力が付く。

我が子小3の長男は、毎日日記の宿題が出る。
土日祝日も必ず書かせている。
お出かけなどして書けなかった日は、翌日に二日分書く。
書くことがあろうがなかろうが、とにかくコンスタントに書く。

しかも短時間に書く。
今は日記帳1ページ200文字を毎日書いている。
これを「5分でやっつけなさい」と言って書かせているのだ。
文章もだらだらと時間をかけて書いてはいけない。
だらだらした活動は脳を育てない。
とにかく短時間に速く書く。

実は、書く作業は実際に書いている5分間ではない。
その準備段階も必要だ。
毎日書く、と決めちゃうと、書くネタを探しておかないといけない。
書くネタを探すということは、普段から意識的、意図的に生活することになる。
5分で書くとなれば、あらかじめ頭の中で構成を考えておく必要が出る。
これがアタマを鍛えるのだ。

教師力を高める の感想文

先日のぼくの鳥取環境大での講演の感想が、学生さんたちから届く。
嬉しいなー。
届けてくださった先生方にも感謝。
って「教師力を高める」ってタイトルだったのか!
知らなかったー。

特別講義 『教師力を高める』関口芳弘先生 感想  プロ研①③(川口担当)

・コンピューターなどに興味のない自分でも楽しく話が聞けた。それに技術があるのだと思って楽しみにしていたが嘘だったので、少ししょんぼり(笑)。自分も将来、勉強に興味のない生徒たちに話を聞いてもらえるような教師になりたいと改めて思った。

・関口さんの立ち振る舞いを見て、見習うべき点が多かったと思う。私の中では、特に、姿に一番のポイントがあると考えている。スーツ等の堅い姿で堅い授業を長々とされるよりも、笑いがあり、誰にでも親しみの持てるような姿で、楽しく一体(生徒、学生と先生が)になってする授業は印象的にも記憶的にも強く残るし、飽きのこないものだと思った。正しい知識を身につけ、堂々と母校の教壇に立てるように頑張りたいと思った。人間味のある方でした

・技術者の目線からの教育のやり方にとても興味を持ちました。授業を技術として見て、教授の授業の進め方の良い点や悪い点などを探ってみると、少しでも授業が楽しくなりました。普段見ていた形が強くなるためや飛ぶためなどのしっかりとした目的を持って、その形を成していると知って、とても興味を持ちました。

・私は今、若葉台のくもんで指導員のバイトをしています。そのバイトのおかげで、バイトを始める前よりも子どもに対しての接し方が分かるようになりました。ほめることの大切さや指示するのではなく、子どもたち本人に「どうすればいいと思う?」などと問うことが大切であると知りました。今日この講義を受けて、くもんの教育法以外の教育法を知ることができました。くもんのバイトでは、多人数の子どもたちの前で話をするとか授業をするなどはないけれど、前に出て話をする時、どのように話せば注目し、生徒が考え、分かりやすく知ってもらえるかなど、知れてよかったです。ありがとうございます。

・科学者の仕事のイメージは、堅苦しくて頭が良いイメージでした。科学者にも技術者と研究者の2種類があって、夢を見つけたり、実現したりできる素敵な仕事だと思いました。関口さんの話は、興味や関心を引くような授業で、魅力的だったと思います。目の前で実験をして、分かりやすい解説と例を挙げて、教師になるための参考になりました。

・今回の講義を通して、教育技術がどのようなものなのか、どんな役割があるのか、ということが分かりました。また、教育とはどのようにあるべきなのかということも分かりました。現在の学校教育がどうあるべきなのかを考えさせられたお話でした。教育する側もされる側も楽しく学んでいくことができる教育が必要だと思いました。

・教育の話にどうつなげていくのか、疑問に思いましたが、最後に質問を投げかけられてとても考えさせられました。

・最初の話を聞いていると、教育には関係がないのではないだろうかと思っていました。しかし、最後になると、理化学研究所についての説明が教育にかかわっていることだと気づかされました。確かに、先生の話を聞く限りでは、子どもに教育をしていると感じることができました。例えば、設問に対して、すぐに答えを提示しなく、我々に聞いて、答えを導く方式を取っていたところや我々に興味を持たせるために実験をしたりするところが教育だと思いました。またこれらが教育の発問技術であることが知ることができました。さらに、教師は子どもに夢を与えるものであると言っていて、最も印象に残りました。

・今日の講義は、とても興味を持つことができ、おもしろかった。前半では、科学や技術についての話を聞き、スパコンのすごさ、またそれを開発する研究者と技術者のすごさが分かった。後半では、“教育技術”の話を聞くことができた。私は最近、ふと、自分が教員になった時、生徒にしっかり教えることができるのかと考えたことがありました。しかし、今日の話を聞き、大学でやるべきことをしっかりやって、基礎知識、教養を身につけていきたいと思った。また、専門の学問を見つけ、それにしっかり取り組み、自信を持って生徒に教えることができるようになりたい。

・講義が始まった最初から、教室内の雰囲気がとても良いと感じた。そして、話が始まってからもっと楽しい雰囲気になった。たぶん、人柄とかも関係してくるのかもしれないが、興味を持たせるような話し方や目の前でやる実験、生徒に考えさせるなど、あっという間に時間が過ぎてしまった。これは教育技術というものが使われているということを知った。正直、大学の講義でここまで話に引き込まれていったのは初めてだったので、これも技術の1つなのかと思った。そして、何か1つでも専門的なことを学んだり、勉強していきたいと思った。あと、ユーモアのある人になりたいと思いました

・今日のお話を聞いて、考えたり確かめたりすることはとても重要なことであると分かりました。科学者あるいは研究者の人たちは、常にこういった行動を起こして、日々活動しておられるのだと思いました。普段、何げなく見ている建物の構造には、形を変えることで様々な可能性を持った部品や技術が駆使されていて驚きました。スーパーコンピューターの「京」は、あまりにもすご過ぎていまいち理解できませんでしたが、そのような素晴らしい技術を持っている日本のすごさを改めて実感しました。

・今までのプロ研で学んできたものとは異なる観点から、新たに教育が何なのかを学ぶことができた。大学で受けている講義とは少し違った様子の授業は高校時代を思い出し、懐かしくもあった。さまざまな観点から、教育について学んできた私たちだが、この授業を受けてまた別の新しい観点を開拓できたのは、大きかったと思う。教育に対する考え方や姿勢だけでなく、それを具現化させる技術も大切なんだと感じた。

・今日の講話を聴いて、発問させるのに2種類のパターンが使われていることが分かりました。たくさん挙げてもらった方が話を豊かにでき、収縮的であれば逆に焦点を絞り込むことができるので、それをどう効率的に使うかが、教育技術の1つになるのではないかと思いました。前段が長かったのは、「技術」とはどのようなもので、どのように使っているのかを示すためだなと思いました。


・今日の講義でより教師という職業に就こうという思いが強くなった。「教師は子どもに夢を与える」という言葉が印象に残った。今日の講義で学んだことをいかして理科に興味をもつ子どもを育てていきたい。

・実験を実際に見せることで生徒(学生)は興味を持つし、質問することで考えたり話し合ったりして色々な発想が出てくる。スーパーコンピュータの技術はすごい技術をもっているのだと思った。大学で学問をしつかりと行い、知識を身につけ、社会に出たときに少しでも役に立つようにしたい。「形が変わると働きが変わる」「形が変わると強さが変わる」形にも多くあり、その中で○や△が強いこともわかった。

・関口さんがやっている仕事の大きさがよくわかった。最初教員をやって塾の講師をして、そして科学者になる。職を人生の途中で変えるのは相当大変で、かなりの意識の強さが必要だと思っている。素晴らしい経験ができた。

・CPUの比較をするなら二世代前のCPUではなく、現行のHaswelbでの比較を知りたかった。消費効果率の差で違いはでるはずと書こうと思いましたが、200年という答えだったので、問題はそんなことではないとわかりました。

・「教育技術」でも「うそ」を言って書かせたりしていたけれども、私としてはこの技術を小・中学校で使ってはいけないと感じた。教師とは、子どもに夢を与える仕事である。そして、夢を実現させるために技術を教える仕事。この言葉に確かにそうだと感じました。私も教師をめざしています。子どもたちに教える以前に自分に技術がなければダメ。これからの大学生活、勉学に励みながら、がんばっていこうと思います。

・理研の方と聞いていたのですが、堅い話を聴くのかと思っていたが、想像していたのと違い、とても楽しい講義になってよかった。拡散的発問や収束的発問など興味深い単語が出てきて、後々調べてみたいと思った。スーパーコンピュータ「京」の話も聴けてよかった。

・純粋におもしろかった。こういう人間力のある人が教師で、出会えると大きく人生観が変わると思う。拡散的発問、収束的発問など、これから大学生活を過ごす上で何をすべきか、かつどのように教師をすべきかといったビジョンが少しはっきりしてきた気がした。

・そもそも展開が意外でおもしろかった。細かい技術のことではなく、拡散的発問、収束的発問という大きなことで、考えがすっきりまとまったと思う。

・今日の授業では前々から興味を持っていた「京」のお話しを聞けてよかったです。自分は教師になるつもりはありませんが、教育技術に関しては、これからの自分のためになりそうなので興味深かった。

・スーパーコンピュータ「京」の存在を初めて知りとても驚愕しました。教育技術の数をわざと多くしてるのも教育技術なのだと思った。これからの講義を受ける時の目が変わると思う。わりと仮説を立てたりするのが好きだったので、とても面白い講演だった。

・今日の講義を受けて、凄い勉強になったと思いました。目の前で実験をするなど専門的なことを教えてくださってよかった。

・関口先生の話の中で、印象深かった言葉は“専門バカでない人はただのバカである”だ。やはり知識があってこその教師なんだと思う講義だった気がする。

・はじめに問題を出し、その後に実験で答えを見せる。それを踏まえまた問題…という流れが、答えを出すために考えがしやすく、また間違えた場合、なぜそうなのかの興味が出て楽しかった。同じ物質でも形の違いで強度が変わるというのはぼんやりとはわかっていたが、実際に見てみることでより理解できた。丸が一番強度が強いことに驚いた。関口さんの“教育技術”というものが興味深かった。今までは、話を聴くだけで曖昧なイメージしかなかったのが、実際に体験し自ら考えることで少し理解できた気がする。

・関口先生からは、自信を持って授業を行い、生徒一人一人に直接聞き、積極的に参加することを再度学んだ気がしました。技術として授業を見る、これから自分もその目線で頑張っていきたいと思いました。



・工夫の大切さを知った。元教員で現在は技術者として活躍されている関口さんの「教育技術」について聴き、将来は先生になりたいという思いが決心へと変わりました。これからは、工夫、考える、発見を大切にしていきたい。

・環境大のどの先生よりも面白くて、考えさせられ、役に立ちました。ありがとうございます。

・実験はためになるし、「京」の話もすごく今後に役立つと思います。たくさんアイデアを出させることの大切さを知りました。

・スパコンが日本とアメリカだけしかできないというのにすごく驚いた。これからも技術を伸ばして、頑張ってほしいと思った。教員とは子どもに夢を与える仕事であるということ、教育技術について考え、今日は本当に為になった。

・今まで科学や物理に触れたことがなかったので、新鮮な講義だった。実験や質問で学生の意欲や関心を引き出そうとしておられた。何より、話が面白く聞き入ってしまった。これから、もっと大学の勉強に一生懸命取り組んでいこうと思った。

・授業がすごく面白かった。面白い授業には様々な工夫と技術があったんだなという驚き、教職への関心など、いろんなことを考えた授業だった。

・1つ1人ではできないことも、創意工夫していくことで少しずつ発展し、できないことも可能になる。教育技術、授業を聴く技術もこれから大切にしていきたい。

・想像し、チャレンジし、失敗しても続けていくということが大切であり、考えることを諦めないことを学んだ。今、学んでいる学問を怠らず、授業をしっかり聞いて、卒業後に生かせられたらいいなと思いました。

・教育技術は先生から教えてもらうことでない、受け身でないことがわかった。そして、自分の知識や技術がまだまだだということもわかった。

・実験や理研について知ることができてよかった。

・紙や道具を使ってわかりやすく説明してくれて、すごくためになり面白かった。一番心に残ったのはタオルをつまんで引っ張ること。なるほど!と思いました。これから、授業で寝ずに頑張ろうと思いました。

・普段なんとなく聞いている講義にもいろいろな教育技術が使われているんだなと感心した。今度からはどのような教育技術が使われているのかという視点で聞いてみようと思います。

・関口先生の話を聞いて、勉強を真面目にしようと思った。知識のない人は教育技術もないという言葉はとても身に染みました。社会人になってオドオドしないためにも、今直面している自己課題をこなしていきたいと思います。
 

2013年7月3日水曜日

三河湾のメヒカリ唐揚げが美味い!

本日勤務後、我がチームのスタッフたちにメヒカリ唐揚げをふるまう。
年に数回だけど、スタッフみんなで美味いものを喰う機会を作る。
それもリーダーのつとめだと思っている。

メヒカリは蒲郡に行ったとき、小田先生に教えてもらったお店から取り寄せた。
タコ、エビの唐揚げも買った。
合計2.4kg、あっという間になくなってしまった。
美味かったー!

http://www.yamasui.net/

2013年7月2日火曜日

教師力を高める

先週は足利先生に呼んでもらって、鳥取環境大へ。
目的は、1,2年生のプロジェクト研究という授業でお話しさせてもらうこと。
教職科目、教員志望の学生さんが多いと言うことで、お題は「教育技術」。

技術者は「夢を実現する仕事」。
教師は「子どもに夢を与える仕事」。
夢を見て、それを実現するには技術を持っていなくちゃいけない。
つまり、徒手空拳じゃダメなんだよ。

だから、子どもに技術を身につけさせるのが教師の仕事なんだ。
技術を持てない子どもは、未来に夢を持つことができなくなっちゃう。
だって、それを実現する術がないんだから。
夢を実現する術を持たない子どもは、夢も持たなくなっちゃうんだ。

技術を伝えるのも技術。
だから教師は技術を持たなくちゃいけないんだ。
技術を持たない教師はクズだ。
技術に対して自覚的になれ。
子どもにどうやったら上手く伝わるのか。
どうやったら子どもに身につくのか。
それはすべて技術があるからできることなんだ。

で、こんな構成にした。
まず、前半はスパコン「京」の話。
いつもサイエンスカフェなどでやっているものを40分くらいに縮めたもの。
いつもの調子で面白おかしく先端技術の話を聞いてもらった。
でもちゃんとこれが伏線になっていて、技術の重要性を理解してもらいたいからこの話を聞いてもらったわけだ。

「京」の話が終わって、最初の発問。

 「ぼくがこれまで皆さんにお話してきた中で、
  たくさんの教育技術を使いました。
  どんな教育技術を使っていたか、ノートに書きなさい。
  時間は1分です。」

1分後、何人かに発表してもらいました。
ほとんどの学生はひとつ書けていましたが、どれも底が浅く、似通ったもの。

 「実はぼくは42個の教育技術を使ったんです。
  今度は机の前後に座っている者同士3,4人で一緒に考えてみましょう。
  時間を5分間とりますから、10個以上見つけて、ノートに書いてください。  さあどうぞ!」。

学生さんたち、以外と仲良く熱心に話し合いに入っていた。
この指示自体が教育技術だね。

5分後、全員起立。
10個見つからなかったグループ、座りましょう。コラッ(笑)。
ちょうど10個見つかったグループ、座りましょう。合格です。
残りは10個以上見つかったってことですね。素晴らしい!
11個のグループ座ってください。
まだ残ってますね。すごいです。
12個のグループ座ってください。
で、最後に残ったグループが13個でした。みんなで拍手!おーーー!!

じゃ、そのグループ、見つけた教育技術をホワイトボードに手分けして書いてください。
3分間でお願いします。
他の人は、書かれたものを見て「これはいい」とか「これは変だ」というものを見つけていてくださいね。

3分後、書き終わった各項目を指し、

 「この中で、これは違うんじゃないか、と思うものを見つけてください」。

書かれた中に「ルックス」というのがあって、大笑い。
これって技術?
学生さんの中から「ルックスは真似できないから技術じゃない」なんて意見が。面白いねー。

もうちょっと議論したかったけど、もうすぐ授業終了時刻。
発問にも技術があることを説明した。

最初に「拡散的発問」をするといい。
とにかくたくさん見つけなさいというの。
アタマから無理やり絞り出すようなことをさせる。
発想を広げてやるんだね。
それを個人でやらせたり、グループでやらせたりする。

さっきぼくは、使った教育技術は42個と言ったけど、実は嘘八百(笑)。
でも数を言ってたくさんあるんだと思うと、あれこれ考えるでしょ子どもは。
それも技術だよ。
嘘は絶対に言っちゃいけない、と思っている人もいるかもしれない。
絶対に言っちゃいけない嘘は、自分の利益のため他人を犠牲にするような嘘。
子どもたちをかしこくするためなら、技術として用いていいとぼくは思う。
ただし、最後にバラしてしまう。
それなら生徒も悪い気はしないものだよ。

で、たくさん無理に絞り出すと変なのも混じる。
どれが変で、それはなぜか。
それを問うのが「収束的発問」。
「拡散的発問」と「収束的発問」を組み合わせて授業する。
そうすると生徒は楽しんでアタマを使い、文字を書き、発言をするようになるんだ。
結果的にたくさん勉強する。
すなわちアタマがよくなる。
技術があるから、面白くて身になる授業ができるようになるんだよ。

だから技術は大事。
これからみなさんも、大学での授業でも技術という視点を持って、講義を受けてみてください。
先生は私たちに何を伝えようとして、どんな技術を使っているのか、想像してみる。
大学の先生にも技術が無い人もいるんだけどね。
それもまた観察してみるといいよ。

で、技術を身につけるには、見つけた技術を言語化してみること。
文字として書いてみる。
言語化できることは、真似ができるんだよ。

技術とは、

  正しい知識の確実な行為化、

だって、ぼくの尊敬する小学校教師野口芳宏先生は言っている。
技術は正しい知識がないとだめなんだよ。
知識があって初めて技術も身につく。

もちろん知識だけじゃダメ。
それを行為化、つまり実際に自分でやってみることだ。
やってみて結果を出す。
結果が出るまでやり通す。
それが正しい実践だ。

だからね、大学でしっかり学んで欲しい。
それは真面目に授業に出席しろってことじゃないよ。
この大学にも面白くない講義もあるかもしれない。
そういう講義は聴かなくてもいい。
出席もしなくてもいい。
落第しない程度にだけど。

でも勉強はする。自分でやる。
講義をさぼって遊んだりバイトしている場合じゃないんだ。
一つでいいから、自分の専門はこれ、というものを身につけて卒業する。

よく、専門バカってバカにする人いるけど、専門バカでいいんだよ。
専門の無い人はただのバカなんだから。
専門があれば、それが自信になる。
教壇に立ったとき、あるいは社会に出たとき、オドオドしなくて済むんだ。

みんなが中学、高校のときのことを思い出してみてよ。
嫌な先生って、無教養で怒ってばかりいたでしょ。
それでいてどこかオドオドしている。
そういう人にはなりたくないよね。

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