2015年8月2日日曜日

初めてのこと、やったことのないことをやる価値

こんにちは
 
とんたんの今年の夏休みの自由研究は、「千川上水」です。
千川の最上流から最下流まで、自転車で行ってみることにしました。
現地を自分の目で見て、その上で本などを読んで調べる。
それをレポートにまとめる、という算段にしました。
ぼくも千川の取水口や末端は見たことがありません。
ワクワクしますねー。
 
我が家は千川上水のちょうど真ん中あたりにあります。
千川の総延長は22kmだそうです。
行って帰ってくる重複距離まで含めると、50kmくらいになるでしょうか。
かなりヘヴィですね。
1日では無理そうなので、7/28と8/1、二日間で行くことにしました。
 
初日は取水口まで行ってみました。
取水口から数kmは、川の流れが復元されており、たどりやすい。
川が目に見えるから、どっちに進めば取水口に行けるか分かりますからね。
ところが上石神井あたりから下流は暗渠化されて、川の流れが目で見られなくなります。
それでも暗渠化された上部の道路には「千川通り」という名が付けられており、通りに沿っていけば千川をたどることができます。
 
富士見台あたりからは、歩道に桜並木も続きます。
千川沿いに植えられていた桜ですね。
とんたんに「桜の根はガッシリしているから、川の縁に植えておくと堤が壊れにくくなるんだ」なんて話もしました。
初日は江古田あたりまでたどって、疲れたのでそこまでにしました。
ここまでで約30kmのサイクリング。
夏の暑さで、結構疲れました。
 
二日目は千川の末端まで行く。
ぼくも東長崎から先には行ったことがありません。
10年ほど前武蔵高校の生徒が千川を調べた資料をNetで見つけました。
http://www.geocities.jp/sirakigi/senkawa1.html
ここに載っていた地図を頼りに、千川の末端まで行ってみようと思いました。
とんたんと二人で出発です。
 
東長崎を過ぎたあたりから千川通りの名前が消えます。
地図を頼りに進んでいくと古い桜の並木を発見。
こっちが千川だな、とわかりました。
 
ところが、大山あたりからはその桜並木もなくなります。
地図だけが頼りですが、本当に千川沿いなのかどうかはっきりわからなくなってしまいました。
地図も10年ほど前のものなので、結構現状と違うんです。
迷ってしまいました。
 
交番で聞いてもはっきり分かりません。
おまわりさんだって地元の人でもないし、昔のことなんか知らなくて当然ですよね。
板橋を過ぎ、小滝橋の公民館の警備をしていた地元の人らしいおじいさんに聞いても、はっきりしませんでした。
資料によると、千川は小滝橋で石神井川に接続、放流されているとありましたから、ここで末端まで来たことにする。
まあまあのところで妥協ですね。
 
夏の炎天下の中、あちこち迷いながら来たので、とんたんは不機嫌。
「ちゃんと調べてから来ればいいのに。。。迷ったのはお父さんのせいだ」
なんてぶつぶつ言っている。
ぼくは気にせず、帰り道に向かいました。
 
帰り道の途中、江古田でお昼ご飯を食べることにしました。
機嫌を直そうと思って(笑)とんたんの大好きなステーキ。
美味しいものを食べて機嫌が直ってきたところで、こんな話をしました。
 
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とんたん、初めて行く場所で大変だったね。
よくがんばりました。
何でも初めてやるって大変なんだよね。
迷ったり、失敗したり。
よく調べて準備していても、失敗することが多いんだよ。
 
でも初めてのこと、まだやったことのないことに挑戦することは大切なんだ。
初めてのこと、まだやったことのないことは難しいことだからね。
難しいことができたら、すげーじゃん。
大変だから価値があるんだ。
 
とんたんが将来、社長さんになったときのことを想像してみてよ。
社長さんは、社員に働いてもらってお給料を渡すんだよね。
難しい仕事があったとするでしょ。
それをある社員にやってもらおうと思う。
その時その社員が「嫌だなあ。こんなことやったことないよ。無理、無理。もっと簡単で楽な仕事にしてください」なんて言ったら、社長はどう思う?
社長としてこういう社員に高い給料を払うだろうか。
払いたくないよね。
お給料を払うどころか、こんな奴辞めて欲しい、って思っちゃうでしょ。
 
別の社員は「やってみます。がんばってみましょう!」と言う。
社長は嬉しいよね。
こいつは役に立つ人間だなあ、って思うでしょ。
よし、この仕事がうまくいったらこの社員の給料を上げてやろう、って。
 
逆に、とんたんが将来、会社の社員になったときのことも想像してみよう。
社長さんが、ラクで簡単な仕事ばっかり取ってくる。
「我が社は難しいことはやりません」ってね。
そんな会社、儲かると思う?
儲からなければ社員のお給料も少ないのは当たり前。
もっといい会社に転職した方がいいかもね。
社長さんが「この仕事は大変です。でもやってみましょう。完成すればたくさん儲かります。みなさんのお給料もアップします!」って言ったら、社員だってがんばろう!って気になるよねー。
 
夏休みの自由研究も初めてやることで、大変だし難しい。
ラクじゃない。
それを子どもにやらせるのはなぜだろう。
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ステーキを焼きながら、喰いながらなんで、ちゃんと伝わったかどうか分かりません。
いっぺんに理解することは無理だし、理解できなくてもいい。
大事なことは、チャンスを捉えて何度でもシツコクくり返さないとね。
 

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