2011年12月2日金曜日

アトピーにもワセリンごしごし

こんにちは

ぼくは子どもの頃からアトピー性皮膚炎。
子どもの頃は肘の内側とか膝の内側とかひっかいて、いつも血が出ているような状態でした。
大人になって、生活習慣や食習慣に気をつけたり、保湿剤を塗ったりして、まずまずコントロールできるようになりました。
でも、特に冬の乾操した時期などは、肌も乾燥してかゆみも増してしまいます。
かゆいからひっかくと、肌はぼろぼろになってよけいに乾燥します。
そしてますますかゆくなる。

踵のアカギレも冬はひどくなります。
何箇所もバックリと割れて痛い。
歩くのにも支障が出るほどだったんです。
これも踵が乾燥して、弾力がなくなるからでしょう。

踵については、去年からお風呂上りにワセリンを塗りこむようにしています。
おかげで去年は、ぱっくり割れたのは1ヶ所だけですみました。
それは、出張中めんどうで2,3日ワセリンを塗り忘れたためでした。
今年も寒くなってきたので、踵にワセリンを塗りこむ作業を始めました。

ワセリンを塗りこむ方法は、『傷はぜったい消毒するな』の夏井先生の本に書いてあったことを実践したものです。
ワセリン塗りこみは、踵の他に背中の肩甲骨のあたりがいつもガサガサしているので、ここにも塗りこんでいます。
かなり改善しました。

夏井先生のホームページを読むと、ワセリン塗りこみはアトピー性皮膚炎にかなり有効であるとありました。
http://www.wound-treatment.jp/next/case/944.htm
アトピー性皮膚炎も、かゆいからひっかくため、細かな傷がたくさんできるわけです。
引っかき傷から湧き出してくる細胞液を餌にして、皮膚常在菌が繁殖する。
皮膚常在菌は普段はおとなしいのですが、異常繁殖すると毒素を出すんです。
異常繁殖した細菌がかゆみのものとになる毒素を出し、引っかき傷が増える。
そこでまた細菌が繁殖する。さらにかゆみが増す。
そういうメカニズムらしい。
だから、その引っかき傷を治してしまうのがいいわけです。
傷を治すなら、夏井先生の開発したワセリンゴシゴシ方が有効、というわけです。

ワセリンを塗りこむにもコツがあります。
ワセリンを直接患部に塗ってはいけません。
まず小匙半分程度のワセリンを手のひらに乗せ、両手でよく揉み込みます。
するとワセリンは体温で溶けて、液状になります。
液状になったワセリンを患部に塗りこむのです。
そうすると皮膚のでこぼこの奥にもワセリンが届き、皮膚によくなじみます。

ワセリンを塗ると、皮膚がベタベタ、ヌルヌルして気持ち悪いかもしれません。
そういうときは、キッチンペーパーでゴシゴシと拭きとるといいです。
拭きとっても皮膚表面にはちゃんとワセリンコーティングが残りますから、効果は薄れません。
ベタベタ感もなくなって、快適にもなります。

ワセリンは高分子の油脂であり、体の細胞と反応しません。
だからまったく薬理効果はないわけで、逆に言えば副作用もない。
単純に皮膚表面を保護するだけなんです。
皮膚の乾燥を防ぎ、湿潤環境を保ち、傷ついた皮膚の再生を促す。
皮膚が再生すれば、皮膚常在菌の異常繁殖もなくなり、かゆみも減るわけです。

もちろんこれは「対症療法」であって、アトピーを根治するものではありません。
それでも、ステロイド軟膏を塗ったり、尿素系保湿剤、保湿クリームを塗るよりは効果があり、安全で安価な方法だと思います。

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