2013年4月23日火曜日

給料の3倍働け

「おれはそんなに給料もらってねえ。これやらせるなら給料上げろ」
そうほざくおじさんがいます。
そのおじさんが言うところの給料は「手取額」だったりします。
ひどいおじさんだと、奥さんからもらう小遣い額だったり。

給料分しか働かない、という人に限って、給料分も働いていないのが常です。
自分自身の「人件費」を見誤っているからです。
会社がおじさんにどれだけのコストを支払っているか、知らないのです。

手取額は税、社会保険などを控除したあとの金額ですから、会社が本人に支払う給料はいわゆる額面額。
額面額は手取額の1.4倍くらいでしょう。
じゃあ、額面額の1.4倍働けばいいのでしょうか。
いえいえまだ足りません。

社会保険の半額を会社負担しています。
さらに、総務部門などが行っている間接費も必要です。
それらを合わせると、会社が本人に支払っている人件費は、額面の1.5倍にもなっているのです。

すなわち、人件費=手取額×1.4×1.5=手取額×2.1倍。
つまり、手取額の2倍強働いてはじめて、その人の人件費が出る。
ここまで働いてようやく、その人が会社にいても迷惑にならないギリギリの線なのです。

ここまで働かない人は、会社にぶら下がっている迷惑な存在。
できれば辞めてもらいたいくらいの人なんです。
ギリギリしか働いていない人の給料を上げることなんかできませんよ。
だってここまでしか働かないのでは、会社に利益が出ませんから。

昔から「給料の3倍働け」と言われます。
3倍くらい働けば、会社に利益をもたらすことができます。
そういう人なら、会社にとって必要な人材となり、辞めてほしくない、辞められると困るわけですから、給料も上げていくことができるってわけです。


写真は理研和光一般公開での講演の様子。
実験助手は長男はっちゃん!

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