2013年4月25日木曜日

モンスターな人の残念な思考法


あなたの周りにもいませんか?
お前何様よ、と思うような人。
自分の実力を棚に上げて、エラソウに振る舞う。
エラソウな割に、向上心はまったく感じられない。

オレ様系の人の第一原理は「オレの方がエライ」である。
誰彼かまわず、自分の方がエライと言うことを示すために、自分のリソースすべてを使う。
問題が解決するかどうかはまったく気にしていない。

たとえば、モンスターペアレント。
こいつらも、先生よりオレの方がエライんだ、ということを示したいだけ。
子どもの担任の先生の、ごくごく小さなミスを素早く見つける。
驚くほど素早く見つけるんだな、これが。

まあ、たとえ小さなミスでも担任の先生に落ち度があったのは確か。
直すべきことだろう。
先生本人がそのミスに気づかないことだってある。
そっと指摘してあげるのも悪いことではない。

ところがモンスターペアレントは、担任の先生に直接言うのではなく、いきなり校長や教育委員会に訴える。
担任の先生に何回か言っても改善されない場合は、校長先生や教育委員会に言わざるを得ないこともあるだろう。
でもモンスターペアレントは、そういう順番、段取りを無視する。
いきなり校長、教育委員会に言いに行くのである。
なぜなら、担任の先生よりオレの方がエライんだ、と示したいからである。
改善してもらうことなど、どうでもよいからだ。

訴えられた校長や教育委員会も、ゴミみたいなミスではあるが、ミスはミスであるから、立場上その担任の先生を叱らざるを得ない。
いや、本当はそのくらいのことなら、適当にあしらえばよいのだが。
モンスターペアレントは、戦略的である。
オレの方がエライということを示すため、担任の先生に対して権力を行使しうる校長や教育委員会を利用するのである。

そうやって、我が子を教育してくれ、導いてくれるはずの担任の先生のやる気を奪う。
誰がそんなことをする親の子どもを、熱心に教えるだろうか。
またクレームを付けられるのは嫌だから、当たり障りなく適当に扱うだろう。

その子が本来受け取ることができた教育資源を破壊したのである。
自分は先生よりエライんだと思いがたいことと引き替えにね。
結果的に損をしているわけだ。
それに気づかない。
バカだなあと思うよ。

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