2015年3月15日日曜日

健全なる精神に健全なる肉体が宿る

昨年脳梗塞を患った女房のお兄さん(独身、ひとり暮らし)を、春になって暖かくなるまで我が家で預かっています。
病院から退院してすぐ、岩手で独身で一人暮らしは無理だろうと思ったので。
再発などして何度も女房が行ったり来たりすることになっても大変だしね。
子どもたちにとっても病人と暮らすことは貴重な経験になるだろうと考えました。
独身、ひとり暮らしは気楽かもしれないけど、リスクである、ということも伝えておきたいし(笑)。

義兄の我が家での療養も今月でまる3ヶ月が経ちました。
養生の甲斐あってすごくよくなりましたよ。
歩くにはまったく支障が無く、話すことにもそれほど違和感なくなりました。
そろそろ復職に向けて行動開始です。
ひとりであちこち出かけたりして、行動半径を広げていって、体力、耐力も回復させていきたい。

まず我が家での家事分担をお願いしました。
食事後のお茶碗洗い。
義兄はひとり暮らしでしたから、茶碗洗いの技能はありますから、無理矢理やらせているという感じにはならないだろうと思いました。
子どもたちにも、「おじさんがお茶碗を洗ってくれたんだよ。お礼を言いなさい」と指示。
毎日、ありがとう、と言われる機会を増やしました。

義兄の現在休職中の職業は、タクシー運転手。
病気が病気ですから、またタクシー運転手に復職するのは難しいかもしれません。
復職できるとしても、お客さんを乗せて安全に運転できる自信が持てるまでにかなりの時間がかかるでしょう。
なので、別の道への可能性も持っておいてもらいたいと思いました。
盛岡でまたひとり暮らしをするのも少々不安です。
病後にすぐ仕事を始め、ひとり暮らしで家事のあれこれもやるのは、心身への負担も大きいでしょう。
きちんと病院に行ってるか、お薬を飲み続けているかなど、晶ちゃんも心配しなくてはならないでしょう。
とりあえず東京で就職し、仕事に慣れるまで我が家でご飯を食べたり、お風呂に入ったりしながら、義兄の様子を見ながらの方が安心かなと。
それに東京の方がいろいろな仕事があり、就職もしやすですしね。

身体の負担が少ない仕事として、ボイラー技士はどうだろうか、と思いました。
今のボイラーは石油炊き、都市ガス炊きですから、昔のボイラーと違って石炭をくべたり、肉体労働ではありません。
監視業務が主ですし、操作も難しくありません。
また、ボイラー技士の免許があるだけで、求人もかなりあります。
義兄はもともと高専に通っていたので理系です。
ボイラー技士国家試験くらい、楽々合格できるだろうと思いました。

というわけで、義兄にボイラー技士取得をオススメしてみました。
義兄もその気になってくれ、ご自身で実技講習の申し込みや、国家試験受験申請をしました。
今週、実技講習です。
三日間びっしりの受講。
場所は新橋なので、都心の雰囲気を味わうのもいいでしょうしね。
ボイラー技士国家試験は4/20です。
一発合格を狙って、勉強するために毎日図書館に出かけるようにもなりました。
試験会場は千葉の五井ですが、一度下見に行ってみたい、なんて言っています。
それもいいことだと思います。

ぼくが図書館に行ったとき、東京仕事センターの講習の案内のチラシをもらってきました。
中高年のための警備員講習。
この講習を受講完了すると、仕事センターで就職の斡旋までしてくれるそうです。
これにも申し込んでもらいました。
先週、講習の説明会が飯田橋仕事センターであり、参加。
説明会後、1次面接があったそうです。
昨日、1次面接合格の連絡があり、今週2次面接に呼ばれました。
義兄も面接合格は嬉しい様子です。
やる気が増幅している感じがします。

「健全なる肉体に健全なる精神が宿る」と言います。
でもこれは逆ではないかと思っています。
健全なる精神に健全なる肉体が宿る。
人は心が健全じゃないと、身体も健康でいられないのだと思うのです。
心を健全に保つには、自分の存在価値が自分で感じることが大事。
誰かから「ありがとう」と言われるってこともそのひとつ。
試験に合格するってこともそのひとつ。
仕事があり、自分を受け入れてくれる場所があるってこともそのひとつ。
お給料がいただけるってことは、自分に価値があるってことの証拠。
これらが満たされると、身体も元気になっていくんじゃないかなーと思っています。
義兄にも、あせらなくてもいいから、少しずつ元気な心と身体を取り戻してもらいたいと願っています。

仕事をして、お給料をもらい、自分自身を養うだけでなく、少し余裕を持てるといいですね。
その余裕で、我が子たちにお年玉でもあげられるように(笑)。
子どもたちから「ありがとう」をたくさん言ってもらえるように。
そしてまた、心と身体がより元気になるように。

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