2015年4月4日土曜日

朝勉強のススメ

こんにちは
 
我が家の家庭での勉強は、岸本裕史さんの教え通り「学年×20分」です。
この春休みから、はっちゃんととんたんに、今年はこのくらい勉強しなさいって伝えました。
 
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はっちゃん
 5年生は毎日100分勉強しなくてはいけません。以下のようにやりなさい。
 
・学校のある日
朝40分;漢字の練習、言葉の練習、算数の勉強、英語の勉強
夕方60分;学校の宿題(日記は2ページ目標)、朝のやり残しと復習、理科か社会科の勉強
 
・学校が休みの日、夏冬春休み
朝50分;漢字の練習、言葉の練習、算数の勉強、英語の勉強
夕方50分;日記と音読、算数の勉強、国語の勉強、英語の勉強、理科か社会科の勉強
 
・お父さんが休みの日に図書館で勉強する日は、一緒に行って勉強したり本を読んだりし
なさい。
・お父さんから渡される本を、通学中やひまな時間に読むこと。
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とんたん
 3年生は毎日60分勉強しなくてはいけません。以下のようにやりなさい。
 
・学校のある日
朝30分;漢字の練習、言葉の勉強、計算練習
夕方30分;学校の宿題(日記は1ページ目標)、朝のやり残しと復習
 
・学校が休みの日、夏冬春休み
朝30分;漢字の練習、言葉の勉強、算数の勉強
夕方30分;日記と音読、算数か国語の勉強
 
・お父さんが休みの日に図書館で勉強する日は、一緒に行って勉強したり本を読んだりし
なさい。
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学年×20分は結構な時間です。
岸本先生は、学年×20分やれば学校のトップクラスに入れる、とおっしゃっていましたがその通りでしょう。
これだけやれる小学生は、そしてこれだけやらせられる親は(笑)めったにいない。
でも中高まで、学年×20分の家庭学習の習慣があれば、国内トップ大学だって合格間違いなしです。
中3で180分=3時間、高3で240分=4時間ですからね。
出来れば大学に入っても、こんなペースで毎日4時間~6時間くらい自学すれば、大学レベルの学力は確実に身につくはず。
事実、アメリカの大学はそうやって厳しく学生を鍛えていますしね。
 
はっちゃん5年生は100分。
連続100分はまだ10歳の子どもには難しいでしょう。
集中力がもたず、結局ダラダラやるだけになるでしょう。
ダラダラ長時間やっても、意味はありません。
 
だから我が家では朝夕に分けてやらせているのです。
連続して長時間より、短時間で頻度を多くした方が学習効率は上がるのです。
大人だって100分間ずっと集中することは難しいはず。
1時間くらい集中できれば、一流の人になれますよ。
 
ところで、日本の大学の教育がダメなのは、各科目が週に1回しかなく、それが90分授業だってこと。
大学の授業は、授業時間の2~3倍の時間予習復習しなければ着いていけません。
そういう仕組みになっています。
90分の授業の予習復習時間は180分~270分。
だって3時間から4時間半もやるんですよ。大変ですよ。
大変すぎるので、日本の学生のほとんどはやれないし、やる気も出ない。
だから身につかないのです。
 
アメリカの大学は、50分授業で週に何度もあります。
すなわち、分散して勉強させるんです。
学部、修士、博士課程でもカリキュラム、シラバスがしっかりしているので、複数の先生が授業を分担しています。
50分の授業なので、学生も予習復習する時間を取ることが容易。
100分くらいなら、授業前に予習を50分、授業後に復習を50分という具合に分けてやれば、それほど負担はありません。
容易だからやる気にもなりますよね。
ちゃんと予習復習して授業に臨むから、学生も授業に参加でき、ディスカッションにも加われるのです。
 
その上、アメリカの大学は1学期館に履修できる単位数の上限が決められているのです。
1学期間に15単位までのように決められていて、それ以上履修してはいけない決まりになっている。
授業をたくさん取れば、当然予習復習する時間の確保が難しくなります。
予習復習できなければ授業に着いていけず、学力も身につかない。
そんな学生を卒業させて社会に出すわけにはいかないのです。
卒業生の品質確保も、大学のブランド力を高めるために必要だから。
さすがアメリカ、システマティックですねー。
 
我が家も同様に勉強時間を朝夕に分散することで、集中力を増し、効率を上げようと思っているわけです。
朝は親子とも5時半に起きます。
10分くらいボーッとしたり、トイレに行ったりしてから、勉強開始。
とんたんは30分で終わりますから、勉強後に雨戸開けや玄関掃除のお手伝いをします。
はっちゃんの40分間の勉強が終わった時刻に合わせて、お母さんが朝ご飯を出してくれます。
朝ご飯を食べて、着替えをして登校です。
 
夕方も学校から帰って、宿題をこなす。
宿題をやってまだ時間が余ったら、自主課題に取り組む。
とにかく毎日コンスタントに学年×20分勉強するのです。
勉強が終わる頃合いに、夕食時間になります。
晩ご飯を食べて、お風呂に入ると20時頃になってしまいます。
家族でおしゃべりしたり、遊んだりして20時半頃には寝床に入る。
21時には寝てしまうのです、親も子も(笑)。
 
朝勉強、とてもいいですよー。
 

2015年4月2日木曜日

今年も科学技術週間サイエンスカフェ! 4/18、19


今年も科学技術週間サイエンスカフェやります!
 http://stw.mext.go.jp/cafe.html

今年のお題は「小学理科で分かる先端技術」。
X線自由電子レーザー「SACLA」について、技術を中心にお話しします。

4/18(土)11:00~
 東京北の丸科学技術館
 
 東京会場予約方法 
      電子メール sciencecafe@devotion-japan.com 宛に
       参加希望日時、
       サイエンスカフェのタイトル、
       氏名(フリガナ)、
       職業(学年)、
       緊急連絡先をご記入の上お送りください。

    なお、親子でご参加の場合は、保護者とお子様両方の氏名をご記入ください。
   また、当日は空席がございましたらご参加頂けます。
   ※電子メールの件名は「科学技術週間サイエンスカフェ参加希望」とお書きください


4/19(日)11:30~
 大阪科学技術館
  
  大阪会場予約方法
    大阪科学技術館の電子メール kan-info@ostec.or.jp
    もしくはFax 06-6443-5310 に、
   参加希望日時、 
   サイエンスカフェのタイトル、
   参加者全員の氏名(フリガナ)、
   職業(学年)、
   緊急連絡先をご記入の上、4月17日(金)17時までにお申込ください。
 
なお、親子でご参加の場合は、保護者とお子様両方の氏名をご記入ください。
また、当日は空席がございましたらご参加頂けます。
※電子メールの件名は「科学技術週間サイエンスカフェ参加希望」とお書きください。


都合を付けてぜひ!!

2015年3月22日日曜日

成長を感じさせる仕組み

先週末で今年度の修了式.

子どもたちは元気に1年間登校し,ほとんどお休みすることはなかったので,皆勤賞または精勤賞をいただきました.
子どもたちへがんばったご褒美としてお小遣いをあげるよう,義兄にもお願いしました.
子どもたちには褒められるチャンスを,お義兄さんにはありがとうをもらえるチャンスを.
もちろんおじいちゃん、おばあちゃんにもお小遣いのお願い。
 
通信簿もよかったですよー。
とんたん、なんと全部の項目が「とてもよい」です!
え?体育も??
という気もしないではありませんが、できるできないより真面目に取り組む、頑張るってことを評価してくれたんでしょうねー。
ありがたいです。先生に感謝です。
 
はっちゃんももちろん全部「とてもよい」でした。
素晴らしいですねー。
はっちゃんも真面目で努力家ですから。
勤勉こそ最優先で育むべきことです。
 
通知表が大変よい成績だったので。今月のお小遣いから値上げ決定。
我が家の方針は「学年×1000円」ですから、はっちゃんは5年生5000円、とんたんは3年生3000円です。
お小遣いの金額でも自分の成長を感じられるように。
 
もちろん、お小遣いも増えますが、義務も増やします。
子どもの仕事は「勉強、お手伝い、遊び」ですから、この三つを発展していくように。
ここでも自分の成長を感じてもらうのです。
 
何をどれだけやればいいか、口頭で説明するだけじゃなく、ちゃんと紙に書いておきます。
その紙は、子どもも親も見やすい場所に貼っておく。
子どもより親が忘れちゃうからね(笑)。
きちんと約束したことが履行されたかチェックするのも親の役目。
そして、約束していないことについてつべこべ言わないため。
 
はっちゃんは今年度こんなふうにやります。
 
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溌貴君
 
子どもの仕事は、勉強とお手伝いと遊びです。みんなしっかりやりなさい。
 
勉強
5年生は毎日100分勉強しなくてはいけません。以下のようにやりなさい。
 
・学校のある日
朝40分;漢字の練習、言葉の練習、算数の勉強、英語の勉強
夕方60分;学校の宿題(日記は2ページ目標)、朝のやり残しと復習、理科か社会科の勉強
 
・学校が休みの日、夏冬春休み
朝50分;漢字の練習、言葉の練習、算数の勉強、英語の勉強
夕方50分;日記と音読、算数の勉強、国語の勉強、英語の勉強、理科か社会科の勉強
 
・お父さんが休みの日に図書館で勉強する日は、一緒に行って勉強したり本を読んだりし
なさい。
・お父さんから渡される本を、通学中やひまな時間に読むこと。
 
お手伝い
・洗濯物(溌貴、峻貴、お父さん)をタンスにしまうこと。お風呂掃除。
・週に一度、洗濯をする。洗濯機で洗濯、ベランダに干す、乾いたら取り込む、たたむ。上履きも自分で洗うこと。
・週に一度、料理をつくる。目標は、5年生が終わるまでにカレーライスを全部ひとりで作れるようになりなさい。
 
遊び
・3DS、iPad、iPod、パソコンでのゲームは休日だけ貸出。
ただし、勉強のために使う場合はその他の日も貸し出しますから、何に使うかお父さんかお母さんに言ってください。
 
お小遣い
勉強、お手伝い、遊びとも一生懸命できたら、毎月20日に5000円渡します。
・毎月最低2000円は貯金しておくこと。臨時お小遣いは絶対にあげません。
・その他は自分で自由に計画的に使いなさい。おやつも自分で買いなさい。
ゲームソフトなど値段の高いものを買いたいときは、お母さんと相談して貯金から出しなさい。
・マンガ等楽しみのための本や、おしゃれのために服は自分で買いなさい。
ボウズ刈り以外の髪型にしたければ、床屋代も自分で出しなさい(中学生までロンゲ禁止です)。
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そしてとんたんはこれ。
 
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峻貴君
 
子どもの仕事は、勉強とお手伝いと遊びです。みんなしっかりやりなさい。
 
勉強
3年生は毎日60分勉強しなくてはいけません。以下のようにやりなさい。
 
・学校のある日
朝30分;漢字の練習、言葉の勉強、計算練習
夕方30分;学校の宿題(日記は1ページ目標)、朝のやり残しと復習
 
・学校が休みの日、夏冬春休み
朝30分;漢字の練習、言葉の勉強、算数の勉強
夕方30分;日記と音読、算数か国語の勉強
 
・お父さんが休みの日に図書館で勉強する日は、一緒に行って勉強したり本を読んだりし
なさい。
 
お手伝い
・雨戸の開け閉め。
・玄関掃除、食事前と後のテーブル拭き。
・週に一度、床のモップがけ。
・週に一度、料理すること。焼き肉とご飯の炊き方を覚えなさい。
 
遊び
・3DS、iPad、iPod、パソコンでのゲームは休日だけ貸出。
ただし、勉強のために使う場合はその他の日も貸し出しますから、何に使うかお父さんかお母さんに言ってください。
 
お小遣い
勉強、お手伝い、遊びとも一生懸命できたら、毎月20日に3000円渡します。
・毎月最低1000円は貯金しておくこと。臨時お小遣いは絶対にあげません。
・おやつは自分のお小遣いで買いなさい。
・その他は自分で自由に計画的に使いなさい。
ゲームソフトなど値段の高いものを買いたいときは、お母さんと相談して貯金から出しなさい。
・週に1冊、好きな本を買ってあげます。マンガでもいいです。
 

2015年3月15日日曜日

健全なる精神に健全なる肉体が宿る

昨年脳梗塞を患った女房のお兄さん(独身、ひとり暮らし)を、春になって暖かくなるまで我が家で預かっています。
病院から退院してすぐ、岩手で独身で一人暮らしは無理だろうと思ったので。
再発などして何度も女房が行ったり来たりすることになっても大変だしね。
子どもたちにとっても病人と暮らすことは貴重な経験になるだろうと考えました。
独身、ひとり暮らしは気楽かもしれないけど、リスクである、ということも伝えておきたいし(笑)。

義兄の我が家での療養も今月でまる3ヶ月が経ちました。
養生の甲斐あってすごくよくなりましたよ。
歩くにはまったく支障が無く、話すことにもそれほど違和感なくなりました。
そろそろ復職に向けて行動開始です。
ひとりであちこち出かけたりして、行動半径を広げていって、体力、耐力も回復させていきたい。

まず我が家での家事分担をお願いしました。
食事後のお茶碗洗い。
義兄はひとり暮らしでしたから、茶碗洗いの技能はありますから、無理矢理やらせているという感じにはならないだろうと思いました。
子どもたちにも、「おじさんがお茶碗を洗ってくれたんだよ。お礼を言いなさい」と指示。
毎日、ありがとう、と言われる機会を増やしました。

義兄の現在休職中の職業は、タクシー運転手。
病気が病気ですから、またタクシー運転手に復職するのは難しいかもしれません。
復職できるとしても、お客さんを乗せて安全に運転できる自信が持てるまでにかなりの時間がかかるでしょう。
なので、別の道への可能性も持っておいてもらいたいと思いました。
盛岡でまたひとり暮らしをするのも少々不安です。
病後にすぐ仕事を始め、ひとり暮らしで家事のあれこれもやるのは、心身への負担も大きいでしょう。
きちんと病院に行ってるか、お薬を飲み続けているかなど、晶ちゃんも心配しなくてはならないでしょう。
とりあえず東京で就職し、仕事に慣れるまで我が家でご飯を食べたり、お風呂に入ったりしながら、義兄の様子を見ながらの方が安心かなと。
それに東京の方がいろいろな仕事があり、就職もしやすですしね。

身体の負担が少ない仕事として、ボイラー技士はどうだろうか、と思いました。
今のボイラーは石油炊き、都市ガス炊きですから、昔のボイラーと違って石炭をくべたり、肉体労働ではありません。
監視業務が主ですし、操作も難しくありません。
また、ボイラー技士の免許があるだけで、求人もかなりあります。
義兄はもともと高専に通っていたので理系です。
ボイラー技士国家試験くらい、楽々合格できるだろうと思いました。

というわけで、義兄にボイラー技士取得をオススメしてみました。
義兄もその気になってくれ、ご自身で実技講習の申し込みや、国家試験受験申請をしました。
今週、実技講習です。
三日間びっしりの受講。
場所は新橋なので、都心の雰囲気を味わうのもいいでしょうしね。
ボイラー技士国家試験は4/20です。
一発合格を狙って、勉強するために毎日図書館に出かけるようにもなりました。
試験会場は千葉の五井ですが、一度下見に行ってみたい、なんて言っています。
それもいいことだと思います。

ぼくが図書館に行ったとき、東京仕事センターの講習の案内のチラシをもらってきました。
中高年のための警備員講習。
この講習を受講完了すると、仕事センターで就職の斡旋までしてくれるそうです。
これにも申し込んでもらいました。
先週、講習の説明会が飯田橋仕事センターであり、参加。
説明会後、1次面接があったそうです。
昨日、1次面接合格の連絡があり、今週2次面接に呼ばれました。
義兄も面接合格は嬉しい様子です。
やる気が増幅している感じがします。

「健全なる肉体に健全なる精神が宿る」と言います。
でもこれは逆ではないかと思っています。
健全なる精神に健全なる肉体が宿る。
人は心が健全じゃないと、身体も健康でいられないのだと思うのです。
心を健全に保つには、自分の存在価値が自分で感じることが大事。
誰かから「ありがとう」と言われるってこともそのひとつ。
試験に合格するってこともそのひとつ。
仕事があり、自分を受け入れてくれる場所があるってこともそのひとつ。
お給料がいただけるってことは、自分に価値があるってことの証拠。
これらが満たされると、身体も元気になっていくんじゃないかなーと思っています。
義兄にも、あせらなくてもいいから、少しずつ元気な心と身体を取り戻してもらいたいと願っています。

仕事をして、お給料をもらい、自分自身を養うだけでなく、少し余裕を持てるといいですね。
その余裕で、我が子たちにお年玉でもあげられるように(笑)。
子どもたちから「ありがとう」をたくさん言ってもらえるように。
そしてまた、心と身体がより元気になるように。

2015年3月8日日曜日

めしの食える大人に育て!

はっちゃんが先週受験した公立中高一貫校模試の結果を受け取ってきました。
練馬の栄光ゼミナールです。
ついでに塾の先生の面談も。
ナント、塾の先生から「とてもよくできてますよ!」と褒められちゃいました-。
偏差値も61です。
嬉しいですねー。
 
公立中高一貫校を受験するかどうか、現時点では決めていません。
でも公立中高一貫校の入学検定問題は、ほぼ記述問題なんです。
記述問題に慣れてもらいたい、というのがこの模試を受験させた意図。
無料ですしねー(もちろん、データ提供という塾側のメリットもあるわけです)。
 
はっちゃん、記述式のテストでも実力発揮でしたねー。
というより記述式の方が得意みたいだね。
毎日日記を書く、論理エンジンをやっている成果でしょう。
すばらしい!
 
塾の先生から、「このままでも大丈夫ですが、できれば算数だけでも通塾して応用力を身につけた方がいいですよ」とアドバイス。
もちろん塾への勧誘ですねえ。
その手にゃ乗らんぞ-(笑)。
通学時間からして、塾通いは難しいこと。
夜遅くまで通塾して、睡眠時間を削るのはまだ無理なこと。
それに、まだ基礎固めの時期ですから、塾で応用力を付けてもらうにも時期尚早だと思います。
基礎固めなら自宅学習で十分可能ですしね。
 
「時間的に通塾が難しいなら、個別指導もありますよ」と言われましたが、スルー(笑)。
もちろん塾は使い方さえ間違えなければすばらしい場所だと思います。
子どもの好奇心を満たし、ずば抜けた同年齢の子と一緒に学ぶことができる。
でも塾通いは、基礎固めが出来て体力もついた6年生になってからで十分だと思っています。
受験勉強のようなものは、やるにしても短期決戦でやるべきだと思っています。
半年、せいぜい1年でしょう。
そのくらいの期間なら、集中かつ無理も利くものです。
 
ところで「権力欲一定の法則」を知っていますか。
養老孟司さんの本に書いてあったことです。
人は、特にオトコは、どんな人であっても一定の権力欲を持っているのだそうです。
その欲望を本来権力を持つべき場所で満たせないと、別の場所で満たそうとしてしまう。
仕事で権力欲を満たせないオトコは、たとえばそれを家庭で満たそうとする。
そういうオトコがDV=家庭内暴力へと至る。
 
また、そういうオトコは家庭を持てない場合も多いんですよ。
甲斐性がないからね。
ではそういうオトコはどこでそれを満たそうとするのか。
ボランティアの場だったりするのだ。
助けてもらいたい人、弱い立場の人に対してむやみに威張るのです。
 
だから、特にオトコは注意しなくてはいけないのです。
そして努力せねばならないのです。
まっとうな場所で権力欲を満たせるように。
人は、オトコはある程度「出世」する必要があるのです。
 
男の子を育てるときも、権力欲一定の法則に注意しながら育てるのが大事。
花まる学習会の高濱先生も「めしの食える大人にしよう」とおっしゃっています。
めしが食える=お金が稼げる=役に立つってことです。
めしが食えて初めて人は心も安定するのだと思います。
衣食足りて礼節を知る、ですね。
めしの食えないオトコは、心もすさんじゃうのです。
めしも食えず、心も荒れたオトコに、誰が嫁に来てくれますか!
 
いつも叱られるばかりでは、ココロが満たされない。
いつも教えられるばかり、いつも助けられるばかりでは、ココロは育たないのです。
褒められること、誰かに教える機会、誰かの役に立つ経験をさせねばならないのです。
そのために第一番にやるべきことは、やはりしっかりとした学力を身につけさせることだ、とぼくは思うわけ。
褒め言葉のシャワーで有名な菊池省三先生もこう言っています。
 
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学力が低い子どもは、荒れる傾向があります。
授業がわからず自分が認められていないと感じている子にとって、教室は安心できる場所ではないからです。
荒れた学校を立て直すためには、学力向上が絶対条件です。
特に、基礎学力をつけることが重要です。
『菊池省三流奇跡の学級づくり』より
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2015年2月28日土曜日

働かざる者、喰うべからず

子どもの、生徒の、学生の学力低下の主原因は、休日が増えたからです。
これは間違いありません。
土曜日が休みになって、4時間減った。
それだけじゃなくて、1日分宿題をする日が減ったからです。

初等、中等教育における学力は、才能、能力と相関はありません。
学習頻度、学習習慣と大きく相関しているのです。
すなわち、やればできる、のです。
学力が足らないのは、単純にやらないからなのです。

だから、やらせる仕組みを作ればいいだけなんです。
100マス計算で有名な陰山英男先生も言っています。
「学力は家庭で作られる」
家庭学習=ホームワークをいかに子どもに、生徒にさせるか。
短時間でもいいから、毎日勉強に触れさせることが重要なのです。

有能な先生なら、きちんと土曜日分、日曜日分の宿題も出します。
子どもの学習頻度、学習機会をきちんと保障しています。
でも、宿題を1日で終わらせてしまう子もいます。
あるいは、できない子に多いのですが、金、土曜日さぼっちゃって、日曜日に全部やろうとして、結局やりきれない。
要するに、休日が多いと毎日学習させるためのコントロールが利かないのです。

無能な先生は、土日は勉強なんかするな、休日はゆっくり休め、なんて言って宿題を出さなかったりします。
子どもたちは、わーい、なんて喜んじゃったりしますけど。
宿題を出すと、しかも土日分まで三日分も宿題を出しちゃうと、月曜日の丸付けが大変になります。
先生も面倒を増やしたくないので、宿題を出さない。
子どもたちの学力より、自分の楽ちんの方が大事なんですな。

祝日も多すぎます。
特に月曜日の祝日は直ちにやめてほしい。
完全に学習機会を奪っています。
月曜日が祝日だと、子どもは圡、日、月と三日間も勉強から離れてしまうのです。
これで学力を身につけろ、と言う方が間違っていますよね。

月曜日の祝日が増えたため、時間割の組み方が難しくなってしまいました。
各教科の時数を確保するために、時間割をしょっちゅう組み替えたり。
あるいは、面倒だからって月曜日に主要教科を入れないとか。
ちっともハッピーマンデーじゃないですよ。
子どもたちをバカにするための悪魔の祝日、ベリーバッドマンデーです。

教室にエアコンを導入するなら、夏休みも減らすべきです。
ぼくにも経験がありますが、夏休み明けは学力が下がっています。
1ヶ月以上も勉強から離れているんだからあたりまえです。
1学期にならったことなど、忘れちゃった子も多い。
復習から始めないと、2学期の勉強に入れません。

夏休みは2週間あれば充分だね、エアコンがあるなら。
登校日を増やして、毎日学校のプールに入れたり、1回位校舎内でキャンプやったりね。
そして毎日一定時間勉強する。
学力を保障しつつ、楽しいこともやる。
そういうのがホントのゆとりだよねー。

先生たちだってさあ、夏休み中、子どももいない、授業もない学校に、毎日出勤するなんて意味無いじゃん。
出勤してもつまんないでしょ(笑)。
子どもだって学校が休みで退屈しまくってるんです。
自主的に何かするほど自主性もない。
だって、自主性って高学力の属性ですから。

要するに「機会損失」なんです、勉強に対する。
先日キリスト教系の学校に出前授業しに行きました。
お休みは安息日1日だけ。
もう1日の休日は,お金にはなりにくいけど社会のためになる仕事=労作に使ってました.
週1日休めばいいように、人間はできているんですよ、昔から。

再度言います。
初等、中等教育における学力は、学習頻度にほぼ比例するのです。
知能ではないのです。
毎日、コンスタントに勉強に触れる時間を設ける。
それだけで学力はかなり上がるのです。

アメリカの学校は、スクールカレンダーで運用されているそうです。
祝日があっても学校は休みにしない。
週5日コンスタントに学校に来させる。
そしてきちんと宿題を出す。
システマティックに学校を運用している。
さすがプラグマティズムの国です。

子どもは祝日は要りません。
夏休み、冬休み、春休みも減らしましょう。
その代わり、子どもにも年休制度を取り入れればいいと思います。
年10日くらいに限って、好きな日に休める権利。

子どもだってたまには学校に行きたくない日もあるでしょう。
年休権があれば、たまに堂々とサボる。
罪悪感なしに。
親も同じ日に年休を取って、平日にゆったりと旅行するのもいいです。
GWなどみんなが一斉に休むから、観光地はめちゃ混むし、宿泊料も高いし、ゆっくりできない。

ところで、日本の生産性低下、労働力不足も、休みが多すぎるのが原因です。
中国など新興国に負けているのも、祝日が多いからなんです。
決して日本の労働者の賃金が高いからじゃないんです。
中国の技術が上がってきたわけでもない。
中国の人がハッチャキに働いている日に、日本人はお休みしている。
負けて当然ですよね。
労働だって頻度なんです。
休んでばかりで、働く頻度が少なければ、生産性は落ちるのは当然なんです。

祝日で一斉に休ませるのはやめましょうよ。
その代わり、年休権はしっかり行使できるようにしましょう。
社員は交代で休んでも、会社は常時開店営業中!
そうすれば中国にだって十分対抗できるはずです。

過労死が増えたり、サービス残業が問題になったり、セクハラ、パワハラが増えちゃったのも、週休二日と祝日増加と関係していると、ぼくはにらんでいます。
休みが増えた分を補うために、平日に押し込む。
無理して押し込まれた仕事が、サービス残業、過剰な超過勤務を生み、心身をむしばんでいるんです。

日本の景気が悪く、賃金が上がらないのは、単純に「働かざる者喰うべからず」なんですよ。
休みがすごく多いってことに加えて、実力主義評価と称する社員同士の足の引っ張り合いをわざわざさせたり、成果より社内政治を優先することなど、生産=労働と違うことばかりしているからなんです。

お休みは週1日で十分ですよ。
土曜日も仕事しましょうよ、半ドンでいいから。
そして、本当の「余裕」を取り戻しましょう!

よいテスト、悪いテスト

1/16に学校で受検した漢字検定の結果が届きました。
はっちゃんは5級(小6修了レベル)、とんたんは9級(小2修了レベル)に挑戦しました。
結果は二人とも合格!
すばらしい!
 
はっちゃん5級は、182点/200点=91%。
とんたん9級は、144点/150点=96%。
二人とも90%超えました!
週末に間違えたところを復習して、上級への挑戦を始めましょう。
 
目標は,小6で新書が読めるレベルになる,です。
漢字の読み書きはそのためのツール。
漢字の練習は、語彙力増強と密接に関係しています。
たくさんの言葉を覚え、理解できれば、高度な本も読めるようになります。
知識を増やすのは、読書が一番効率的。
専門書の一歩前の入門書が新書ですから、新書が読めぬ人に専門書が読めるわけがないのです。
小6で新書を読み始め、いろんな学問分野に触れ、自分の適性、進路を見つけていって欲しい。
だからそこまで鍛えてやるのは親の仕事だと思っているのです。
 
テストには2種類あると思っています。
ひとつは「評価のためのテスト」です。
選別のためのテストと言ってもいい。
入学試験などはこれですね。
受験者の優劣を判断し、選別するためのテスト。
よって、子どものためと言うより評価者のためにやるテスト、ということになります。
 
もうひとつは「育てるためのテスト」。
学校でやる小テストや定期テストがそうです。
学校でテストする理由は、子どもを育てるためが第一であって欲しいと思います。
もちろん、評価するためにもテストをすることもあるでしょうが、評価のためだけのテストは学校でやって欲しくない。
 
育てるためのテストは、子どものためにやるテストですから、子どもを元気づけ、自信を付けさせるものでなければいけないと思います。
そのために、きちんとハードルの高さを示し、それを目指して努力させ、最終的によい点数を取らせる。
努力とよい結果を結ぶテストが、育てるためのテストなんだと思っています。
だから、学校で、特に小学校段階の子によい点数を取らせないテスト、取らせられない先生は罪悪だと思います。
子どもの元気を奪い、自信を失わせ、やる気もなくなるからです。
 
子どもが、テストを好きだとしたら、学校で「育てるためのテスト」がやられているってこと。
子どもが、テストは嫌いだとしたら、学校で行われているテストは「評価のため」だけのテストだってこと。
実を言うと、育てるためのテストをやると、子どもの学力は上がります。
すると、評価のためのテストでもいい点数を取れてしまいます。
ますます自信が付き、テストなんか恐くなくなります。
だから、子どもをテスト好きにしなくちゃね。
 
漢字検定もそうでなくてはならないと思います。
漢字検定は出題範囲が明確です。
過去問もたくさん用意されており、何をどれだけやればいいかが明確。
子どもの年齢にもよりますが、半年程度毎日10分間程度やり続ければ、90点以上取れるレベルに必ずなります。
一定量の努力をコツコツと続けさせ、学習習慣=努力する習慣を身につける。
合格させ、しかもよい点で合格し、学年相応の漢字力=語彙力を身につけさせる。
それによって子どもに自信を付けさせ、元気づける。
漢検は上手く使えばとてもよいシステムだと思います。