2010年9月27日月曜日

飽きることを乗り越える


こんにちは

ぼくは時々「根気があるね」と言われたりします。
一日中ずっと事務仕事をしたり、延々と本を読んだり、勉強し続けたりするのを見かけるからかもしれません。
確かにぼくは、そのようなことができちゃったりします。
でもぼくは子どもの頃から飽きっぽい性格ですし、それは今もちっとも変わっていません。
すぐ飽きてしまうので、それをなんとか工夫するクセが着いただけです。

たとえば一日中ずっと事務仕事を続けているとしても、ひとつの仕事だけするのではなく、二つか三つの仕事を平行して仕上げているのです。
ある仕事に飽きたら別の方の仕事に切り替える、それに飽きたらまた元の仕事に戻る。
あるいは、一つの仕事を続けるにしても、前から処理していて飽きたら後ろからやってみたりします。
一日中本を読んでいる、勉強しているにしても、同じく二つか三つを平行しているのです。
それを適当に切り替えるので、気持ちも切り替えることができます。
そういうことをくり返して、飽きることをやり過ごしているのです。
それが傍目から見ると「根気がある」ように見えるというわけです。

この能力が備わったおかげで、暇をつぶすのがそれほど苦にならなくなりました。
いつもカバンやポケットの中には、本や勉強道具や、時には仕事の書類が入っています。
すき間時間ができたり、スケジュールが狂って空白時間ができても、その時間をそれほど無駄にしないでやり過ごすことができます。
だから、たとえ干されても(笑)何とかやりすごすことができるんじゃないかって思っています。
暇つぶしも能力のうちだと自分勝手に思っています。

正高信男『0歳からの子育ての技術』PHP\1250-を読みました。

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おもちゃを選ぶときには、極力、素朴でシンプルな形状で、いろいろな遊び方を創造できるものを選ぶといいでしょう。たとえば先ほど出てきた押し車や、積み木、小さなボールなどです。
遊び方の限定されたおもちゃだと、子どもは、「遊び方」を考えないようになってしまいます。
ひとつの遊び方に飽きたら、新しい遊び方を工夫して発見し、「飽きた」段階を克服するという知的な作業が、子どもの脳を発達させるのです。
ひとつのおもちゃに別のおもちゃを組み合わせたり、紙や、布箱など日常の中にあるものを使ったりして、まったく違う遊びをすることができる。
そうした”余地”のあるおもちゃが、よいおもちゃです。
また、一度にたくさん与えすぎるのは禁物です。
次々に新しいおもちゃが手に入ってしまうと、「飽きたら新しいものをもらえばいいや」と考えるようにな
り、「心の飽和状態(=飽きること)を自分で考えて乗り越える」ことを学べません。
それでは飽きっぽい、集中力や思考力のない子どもになってしまいます。(100-101p)
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我が子たちにもこの「暇つぶしの能力」を身に着けてもらいたいな、って思っています。
正高さんは、飽きることを乗り越えることが大事だ、と言っています。
飽きても今あるリソースを工夫することによって、新たな楽しみを見いだすことが、飽きることを乗り越える能力を育てる。
だから、やたらとおもちゃを買い与えちゃいけない。
それが返って子どもの能力の発達を阻害することにもなる。
工夫の余地がないビデオゲームもよくないのは、そういう理由もあるんですね。
ナルホド、心しておかなくちゃ。

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