2010年12月7日火曜日

ツッパリ君はなぜそり込みを入れるのか


こんにちは

昨日は和光研に建設している脳センター新棟の受電でした。
ぼくはこの建物の電気設備の監督員ですから、責任者ですので、一日中ずっと立ち会いしました。
スタッフの人たちも段取りよく進めてくれたので、とてもスムーズに作業が進みました。

まあぼくもこの仕事を15年もやっていますし、電気保安を司る電気主任技術者の仕事も長くやりましたので、そりゃーちょっと不備なところも見えてしまいます。
以前だったら「おい、ここを直しておけ!」みたいに怒ったんですが、ぼくはもう「怒りキャラ」を卒業することにしたんです。
穏やかに「ここ直しておいてね」と言うようにしました。

最近はとんと見なくなりましたが、以前ツッパリ君たちは額に「そり込み」を入れていましたよね。
おでこの生え際にM字型にそり込みを入れる。
なんであんなことをするんでしょうか。

呉清忠『からだの取扱説明書』サンマーク出版\1600-にこう書いてありました。
著者の呉さんは台湾のエンジニアで、中国医学をエンジニアリングと見て人の体を説明している本です。

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多くの病気と同様、長期間の怒りの感情は体に痕跡を残します。
一見して性格が荒くて怒りやすい人は、多くの場合、頭部が薄くなり、もっとひどい場合は、頭頂部の形さえも変わってしまいます。
怒りの程度が軽めだと、前髪がM字型に薄毛になりやすくなり、このような人は短気な性格の持ち主が多いのです。
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なるほど、なるほど。
昔のマンガによく登場したハゲオヤジ。
よく怒っていましたよね。
頭から湯気を出し、こめかみに血管浮き上がらせて。
沸騰したヤカンのようにね。
つまり、ハゲは怒りのシンボルなんですね。
たしかにぼくの身の回りの人たちを見回しても、ハゲオヤジほど怒りっぽく、いつも何かに不満を持っていたりします。
つまり、ハゲだから怒るのではなく、怒るからハゲるのですねー。

で、往年のツッパリ君たち。
このことをシンボライズしていたんですね。
怒りのシンボル、短気であることをアピールするためにそり込みを入れた。
なるほど、納得です!

同書にはこうも書いてありました。

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中国医学による分析では、癇癪を起こしたとき、「肝臓の気」は上昇して頭頂部までの昇り、頭頂部を発熱させるので薄毛になりやすくなります。
怒りを激しく爆発させると、肝臓内で出血することもあり、さらにひどくなると吐血することさえあります。
この吐血は肝臓からの出血で、怒りの程度が軽いと肝臓内にたまり、時間が経てば血瘤になります。
これは読者の皆さんを脅かしているのではなく、事実なのです。
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うわあ、恐ろしい!
怒りはハゲを導くだけじゃなく、内臓にも悪影響を与えるんですね。
人生の折り返し点をすぎたぼくにとって人ごとではありません。
ぼくは孫の顔を見るまで長生きしたいんです。
ならば怒るのは止めよう、と決意したんです。

同書によると、直接的な怒りだけではなく、心の中にため込んでいる不満も体に悪いそう。
おとなしそうな人が、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったりしますよね。
その人はおとなしそうに見えても、内面で常にイライラを募らせている。
そのイライラが病気を呼び込んでいるのだそうです。

だから穏やかにハッピーに暮らさなくちゃ。
怒りキャラはもう卒業なんです。
実を言うと我が家はM字ハゲ家系なんです。
ぼくもかなりM字が来ちゃってます。
おまけに頭頂部の冷却能率も上がってきています。
怒りキャラを卒業することによって、これらの進行も遅らせることができるかもしれませんぞ!

先週末は神戸研に建設中のiPS細胞研究棟へ送電する高圧分岐引き出し工事立ち会いでした。
狭い場所での作業ですが、落ち着いて念入りに施工したのでバッチリでした。
もちろん、怒ることなく完了しましたよ。

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