2010年12月15日水曜日

誰もがリーダーになれるわけじゃない


こんにちは

11月に会社で受講した(義務!)リーダーシップ研修の講師の方から、こんなコメントをいただきました。

 関口さんは、明朗な人柄と積極的な働きかけにより周囲を盛り上げていける力を有しています。
 集団場面では、率先して飾り気のない発言をすることで場の参画姿勢を醸成したうえ、
 ユーモアあふれた発言によりチームのムードを高めることに貢献しました。
 ただし、ある程度の成果で満足し、より高みを目指すという言動は希薄でした。
 一方で対人場面では、面接で相手に気づきを与えることはできないという、
 自身の信念を貫き説得行為を選択せず、あたり障りのない面談に終始しました。
 最終的には、時間を大幅に残して自ら面談を取りやめました。
 今後は、自身の価値観に固執し過ぎたり、成果の獲得を途中であきらめたりすることのないよう、
 目標達成への責任感を今まで以上に高めてください。

嬉しいですねー。
ぼくが思う自分と、講師の方から見たぼくがほぼ一致しています。

この研修ではロールプレイなんてのをやったんですよ。
その課題は、成果は上げているけど会社の意向と違ったことをするスタッフに、会社の意向通りにさせようと、そのスタッフの上司に当たる人を説得する、というもの。
なぜ成果を上げているのに会社の意向に従わせないといけないの?
なぜその人本人じゃなくて、その上司を説得しなくちゃいけないの?
状況説明書を熟読しても、その意図がよく分からないし、納得できなかったんです。
自分で納得できないモノに対して、いくらロールプレイという仮想劇だとしても、熱を入れてやることはできませんでした。

というわけで、上のような講師の方のコメントになったわけですね。
ぼくのモットーは「創造的無能」。
強い部分だけじゃなく、意図的に弱い部分もつくっているんです。
ムードメーカーとしてチームをエナジャイズすること。
でも自分の意に反したことはしない。

このリーダーシップ研修って、参加者全員をリーダーにしようと思っているらしい。
この研修でも、自分の行動特性を心理学的に理解するという課題もありました。
DiSC理論では、人の行動特性を「D;主導型」「i;感化型」「S;安定型」「C;慎重型」に分類します。
このうちリーダーに向いているのは、D型かi型。ぼくはi型でしたよ。
人は誰でもこれらのモザイクですが、強い弱いがあります。
S型やC型が強い人は、D型かi型の特性をトレーニングで強めて、リーダーになろうというわけです。

でもね、誰もがリーダーになれるわけじゃないし、なりたいわけでもないですよね。
ある程度はトレーニングできるかもしれませんが、人間の根本の心理特性はあまり変わらないものです。
根本と異なることをやると、やっぱり苦しいので、長続きしないものです。
リーダーに向いていないのにリーダーを続けるのは辛いですよ。
短期間なら頑張れるかもしれませんが、いつかは破綻する。
結局のところ、会社の生産性を下げてしまうのです。
それは、本人にとっても会社にとっても不幸なことだと思います。

高橋俊介『スローキャリア』PHP¥1300-にこんな話が書いてありました。

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『盲導犬クイールの一生』という映画がある。かなり話題になったのでご覧になった方も多いと思うが、この映画でクイールを演じた犬は、ほんとうに盲導犬の訓練を受けた犬だという。
しかし現実にはトレーニングの最終段階で失格となり、ついに本物の盲導犬にはなれなかったそうだ。
技能が未熟など、訓練の過程で盲導犬になれずリジェクトされる理由は幾つかあるが、とくに動機に問題がある場合、その犬は盲導犬として長く続けることは困難なので、それがはっきりした時点でリジェクトされるらしい。
簡単に言うと、同じゴールデンリトリバーでも、相手のペースに合わせて歩くのに動機を感じるタイプと、自分のペースで走りまわりたいタイプの二種類がいて、後者だと、いくら技能はしっかり身についていても、人間で言えば自分を偽って働くことになるのでどこかに無理が来るし、なかには燃え尽きてしまう犬もいるらしい。
そうなると犬も人どちらにとっても不幸なので、早めに見つけてリジェクトするのである。
そして、今まではこのような犬のことをリジェクト犬と呼んでいたが、最近ではキャリアチェンジ犬と言い換えているそうだ。
盲導犬としての適正はなかったが、犬として失格というわけではないのだから、この言い換えはきわめて正しい。
こういう考え方は、人間の社会にもぜひ広めて欲しいものである。(210p)
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ぼくも犬だけの問題じゃないと思います。
訓練できる部分と、変わらない部分が人間にもある。
変わらないのは「動機」に関わる部分ですね。
これをやりたい、あるいは、これはやりたくない、という部分。
ここは生涯変わらない、変わりたくない、変えられたくない部分なんでしょう。
自分を偽ることになるからです。
短期間なら自分を偽ってでも成果を上げることができるかもしれませんが、継続は無理なんです。
楽しんでできないですからね。
だって、本当はやりたくないんですから。

一番効率的で生産性を上げられるのは、その人が楽しんでやれる仕事をしているときです。
それが「適材適所」です。
適材適所に配置することこそが「人事」なんだと思います。
だから、誰もをリーダーに育てよう、全員をリーダーにしようとしたら間違いの素だと思います。
自分自身でも自らが楽しんでやれる仕事ができるように、コントロールすることが大切だと思います。
もちろん楽しんでやれて、かつ会社にも貢献できることです。
そのポジションまでは昇進すること、そして、そのポジションに留まること。
それが「創造的無能」の極意なんです!


筑波細胞研究リソース棟も内装工事が佳境です。
現場は楽しいなー!

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