2014年2月10日月曜日

尋常心を育てる


先週末、蒲郡で企業の経営者のみなさんに講演してきました。
学校の先生方も何人か聴講してくださいました。
そこでのぼくのメッセージは、
 
 現代は知識社会である。
 日本が停滞している原因は大きく二つある。
 
  小学校レベルの読み書き計算を持つ人材が減ってしまった
  大学レベルの知識を持つ人材が非常に少ない
 
 ゆとり教育と少子化の影響で、子どもたちが昔ほど勉強しなくなっている。
 学歴あっても学力なし、という若者が増えてしまった。
 ここを何とかしたい。
 
というものでした。
特に、小学校レベルの読み書き計算は重要で、これがないと「尋常心」が持てないのです。
尋常心がないと、すぐ感情的になり、自分にとって不利益な行動をしてしまいがちなのです。
 
なので、我が子たちにもみっちりと読み書き計算を教えています。
ぼくが赴任先から戻ってくる土日祝日だけ,この教材を使って算数の先取り学習をしています.
 

 
オーソドクスな問題ばかりで,基礎力を付けるにはとてもよい教材です.
はっちゃん(小3)は,4年生の半分くらいまで終わりましたよ.
とんたん(小1)は、1年生の応用編をやっています。
 
はっちゃんは,矩形の面積計算の理解ができたので,こういうパズルもやらせてみました.
「大人向けのパズルだけど,やってごらん」って.
 

 
最初の1問が解けたので,鼻高々.
かなり興味を持ったようです.
自分は算数ができるんだ,という意識を錯覚でもいいから植え付ける.
それが算数好き、勉強好きに育てる秘訣です.
 
この本は『たのしい授業』で紹介されていたものです.
良いと思ったものは即買いです。
小学生でもきちんと段階を追って論理を積み重ねれば、解くことができる。
おすすめ.
 
こう書くと、たくさん勉強させているように見えるかもしれませんが,学年☓20分を守っています.
学年×20分、というのは、100マス計算の生みの親である岸本裕史先生がおっしゃっていたこと。
 
 落ちこぼれにしたくなければ、学年×10分。
 トップクラスに育てたければ、学年×20分。
 小学生のうちに、家庭学習させる習慣を作りなさい。
 
我が家の場合、朝に半分,夕方に半分という感じです.
平日は、登校前に漢字の先取り学習(漢検対策),下校後は宿題(音読,日記,ドリル程度が普通).
宿題は土日に持ち越さずに,金曜中にやるように言いつけています.
 
で,ぼくのいる休日は算数の先取り学習や「論理エンジン」を一緒にやっています.
もちろん休日も,日記と音読は欠かさず.
休日の音読は,ぼくが読ませたいものを読ませるようにしています.
それによって読書の幅を広げるように.
 
学年☓20分であっても,基礎が身につくに連れ学習スピードが速くなってきますから,かなりの量をこなせます.
長時間ダラダラ勉強するより,短時間でも集中して勉強したほうがよいのです.
決められた時間,きっちり勉強したら,あとは自由にしています.
昨日,今日は雪でしたから,外であまり遊ばず,ふたりとも終日iPadでゲームしたり,パソコンでユーチューブのアニメを見たりしています.
 
きっちり勉強して、お手伝いも済ませたら、多少ダラダラ過ごしていても文句は言わないんです。
これは大人になっても同じでしょう。
義務的なやらねばならない仕事を済ませてしまえば、比較的自由にさせてもらえるんです。
 
とにかく、
 
 毎日一定時間勉強する習慣
 学校よりちょっと先まで予習しておく
 
ことが小学校レベルの子どもには大切です。
 
教育界には「中1ギャップ」という言葉があるそうです。
中学校に入学したとたん,勉強が難しくなり、ギャップが大きくて戸惑う生徒が多いのだそう。
それは、小学校段階で家庭学習習慣と予習の技術が身についていないだけなんです。
小学校でだらけた結果が,中学校で顕在化するんです。
だから、小学校は読み書き計算。
これをきっちりと身につけさせて,中学に進学させる。
尋常心を備えた子どもに育てるんです。

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