2014年8月16日土曜日

正しいリベンジの方法

こんにちは

電気設備学会賞受賞で,理事長からも感謝状をいただきました。
野依先生に「また来たか!」って顔されちゃいました。
ここ数年、年2,3度はいただいていますからー。

今回の感謝状は施設課長と一緒に。

彼はぼくの元部下。
部下の方が偉くなったわけ。
部下を自分より偉くするって、おれっていい上司だなあ!

電気設備学会賞の盾は大理石製。
なぜなら、大理石は非常に絶縁性に優れた性質を持っており、昔は電気機器の取付板によく利用されていたんです。
野依先生に大理石の絶縁性能について講釈たれちゃいましたー。

まだまだいろんな賞にチャレンジしますぜー。
今年度も、あと一つは受賞できそうなんです。
もちろん、受賞が目的ではなく、いい仕事をすることが前提です。
賞はあくまでその「結果」。
それでも賞を取っておけば、次の仕事に活きるものも大きくなるんです。

賞に応募し,受賞する一つの理由が「リベンジ」(笑)。 
おれはシツコイ人間なので、理不尽なこと,不合理なことをされたら必ず復讐する。
ただし、おれの復讐とは嫌なことをした奴よりハッピーになること。
直接的に反論、反撃はしない。ばかばかしいからね。

だって、嫌なことをするような奴は合理を理解できず、感情的に、嫉妬心だけで攻撃してきているわけだから。
そんなのに反論しても疲れるだけだ。
だから適当にスルーして、自分が、会社が、社会がもっとハッピーになるように努力する。
その方が合理的。

だ いたい、理不尽なことを言ってくるような奴は、実はおれのことを怒りたいわけじゃないのだよ,本当は。
自分がアンハッピーであるので、そのはけ口をどこかに 求めているだけ。
だからいつもその怒りのはけ口を見つけているんだ。
要するにネガティブコンプレックス。
ネガティブコンプレックスの強い人は、どんな有益なアドバイスでも「バカにしている、見下された」と思っちゃうんだよね。  
だから聞く耳を持たない。

こういう人は恐るるに足らず。 
鬱憤を晴らせる場所、時、相手を見つけたいだけ。
だから、その怒りを解消しようと思って、いろいろ説明したり説得したりしても無駄。
根本は、そいつがアンハッピーである、ということだから。
そいつの根本の 怒りを解消するのは、いくらなんでも他人のおれには不可能。
そいつをハッピーにすることはできないし、その義務もない。
だから、適当にあしらってスルーするってのが、一番合理的な対応なのだ。

と ころがところが、それが反って直接的な復讐になっているかもしれないのだ。
あるとき気づいた。
理不尽な怒りをまき散らしている輩には,腰痛や便秘症を患っていることが非常に 多いのである。

『腰痛は怒りである』という本を読んだ。
腰痛は心身症の一種であり、器質的な障害ではない,という話。
心の状態が身体の症状として顕れるの が心身症である。
特に強い怒りを抑圧しているとき、腰痛など激しい痛みを伴う病状を発するというのだ。
なぜなら抑圧しなくてはならない意識を、激しい痛みでもって逸らすため。
痛みが激しければ激しいほど、意識に登らせたくない感情から目をそらすことができる。
それが腰痛の根本原因なのだそうだ。

適当にスルーされると相手はどう感じるか。
怒りが増幅するのだ。
その怒りは心の奥底へと沈んでいく。
怒りの蓄積が進む。
そうやって高進した怒りの感情を紛らわすために、ますますそれが腰痛などの身体症状に出る、というわけである。
ああ、かわいそうに。 

2014年8月15日金曜日

サイエンスカフェ桑名、楽しかったです!

こんにちは

過日、三重県桑名市のボーイスカウトから呼ばれて、サイエンスカフェをやってきました。
今年で3回目ですね。
スカウトの子たちの成長を見るのも楽しいです。

今回は技術ネタではなく、生物ネタ「解剖」です。
練馬13団ボーイスカウトでもやったネタを、ポリッシアップ。
煮干しの解剖から始めて、生イワシの解剖までやってみる。
煮干しで解剖への抵抗感を減らし、好奇心も高めておいて、生イワシに挑戦するわけです。
煮干しで概略の身体のつくりを知ってから,生イワシを解剖するので、よりわかりやすいってわけ。

ボーイスカウトのリーダーさんもお手伝いいただけたので、解剖したイワシを蒲焼き風に調理して,みんなで食べたりもしました。
普段,魚なんか食べない子も、煮干しをポリポリ食べたり、イワシを食べたりして「食育」にもなったかなーと思います。

なかなか楽しい授業プランになってきました。
ぼくの定番のひとつになるかな。
ただし、ぼくの仕事との関連があまりないのがちょっと寂しい。

感想をいくつか。

・なりたいものがなんとなく決まったのでよかったです.(小6)
・元素が好きで,何か役に立つことがしたい.理科大好きです.(小5)
・勉強になりました.科学者にきょうみを持ちました.また来たいです!ありが
とうございました.(小4)
・はじめて魚をかいぼうして楽しかったです.(小4)
・もっとかいぼうして物知りになりたい.(小3)
・マリーキュリーみたいによいまほうつかいになりたいです.(小2)
・私を10%の恋人にしてください!(大人)
・実験の内容がちょうどよかったです.絶妙でした.(大人)
・中学校の理科がこんなに面白かったら,理科が大好きになっていたのに...
とっても面白かったです.(大人)
 


まずは暗記から始めよ

わが子たちの夏休みの宿題。
 
とんたん(小2);九九の暗記
はっちゃん(小4);都道府県名と県庁所在地を覚える
 
いいですねー。
基礎となることは「丸覚え」しなくちゃいけないんです。
覚えるべきことをきっちりとやらせてくれる我が子たちの学校、いいですねー。
 
とんたんの九九は、例によって九の段から開始。
学校では一の段か二の段から始めるのが普通でしょうが、九の段からやるのがいいんです。
九九がうろ覚えの子は、たいてい6,7,8の段があやふやです。
きちんと覚えられないのは、6,7,8の段の練習量が足らないだけなんです。
一の段、二の段は易しい。覚えるのも簡単です。
易しいのはそんなに練習する必要はありません。
覚えにくい,難しいことは何度もくり返して練習しないといけないのです。
だから、九の段から始めて、覚えにくい8,7,6の段の練習量をたっぷり確保するんです。
 
毎日朝夕10分間くらいを、九九の練習に当てています。
唱え方の書いてあるプリントを3回読み、百マスプリントに唱えながら3回書く。
ひたすらこれをくり返しています。
今日から3の段に入りました。
夏休み終了まであと半月。
全ての段を覚えきることができるでしょう。
百マスプリントで10分以内でできる程度に仕上げたいですね。
 
はっちゃんには、都道府県名や県庁所在地を書く白地図をパソコンでプリントして、やらせています。
ほぼ半月で都道府県名、全部覚えられ,漢字でも書けるようになりました。
毎日1回、ひたすら白地図に書き込むだけです。
最初は30分以上かかっていましたが、今は5分程度で完了。
一山越えるまでが辛いだけなんですよね,勉強ってのは。
スラスラできるようになると嬉しい。自分が誇らしく思える。
今は時々県名の復習もやらせつつ、県庁所在地に取り組ませています。
ついでに、なぜ県名と県庁所在地が異なる県があるのかをレクチャ。
ちょっと江戸時代のことや明治時代のこと、大政奉還などの話をしたりして。
歴史にも興味を持ってもらえるといいですね。
 
知識というのは「核」「タネ」がないと増えていかないんです。
核、タネがあれば、その周りにどんどん知識がくっついてくる。雪だるまのようにね。
だから最初の核、タネを身につけることが大切。
そこは強制的にやらせるんです。
 
何事も,初学者は覚えることが重要なんです。
暗記、暗記、暗記なんです。
基礎的なことをがっちりと暗記すると、そこから思考が始まります。
なにも記憶していない段階では、ろくな思考はできないのです。
 
東大物理学者の上田先生はこんなことを言っています。
 
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私が東京大学のフレッシュマンに行う授業の最初にいつも話すことに、「優秀さの3段階」という話があります。
これらは「マニュアル力」「考える力」「想像力」であり、それぞれ高校、大学、大学院で問われる優秀さの尺度です。
高校、大学(学部)、大学院の各段階で優秀層の顔ぶれが大きく変わるのですが、私はその要因が優秀さの尺度の変化にあると考えています。
上田正仁『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』ブックマン社\1300-
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マニュアル力=暗記力です。
しっかり覚えて,その通りに行動する。
高校までの教育は,それが重点なんです。
小学校の9割、中学の8割、高校の7割の勉強は、暗記、記憶だと言っていいでしょう。
もちろん暗記だけではつまらないので、徐々に考える方法も教えていった方がいいでしょうね。
それで我が家は時々,仮説実験授業に参加させたりしているわけです。
 
記憶力に優れたこの年代に,その特性に合わせた教育をするのは当然です。
高校までにこのマニュアル力を鍛えた子が、大学に入って「考える力」を修得できるのだと思っています。
だからまずは暗記、記憶です。
それができれば、あとは放っておいても大丈夫。
覚えるから好奇心も沸いてきて、雪だるま式にどんどん知識は増えていくんです。

2014年8月13日水曜日

楽しい日記を書く技術

はっちゃんにもとんたんにも毎日、日記を書かせています。
大人になってリーダーとなって活躍するには,文章力は欠かせません。
暴力やオドシではなく、文章、言葉で誰かを動かすのが現代社会のルールですからね。
だから、学力の最終的な目標は「論理的で誰にも分かる文章を書けるようにする」ことだと思っています。
 
ところが文章を書ける子どもってほとんどいないんです。
ぼくがサイエンスカフェなどやって、感想文を書いてもらっても、1行か2行。
「面白かった」だけだったり、ひどいのになると「特になし」だったり
ちっとも書かない子も結構います。
がっかりしちゃいます。
 
それは子どもが悪いんじゃない。
書く訓練を誰からもしてもらってないんですね。
学校でも家庭でも。
 
我が家ではまずは書き慣れるため、毎日書かせているわけです。
とんたん(小2)はまだ3行くらいでしょうか。
とにかく毎日書く習慣作りをしている段階。
はっちゃんはノート1ページ200文字くらいはスラスラ書けるようになりました。
 
スラスラ書けると言っても、なんとなく面白くない文章。
「今日は○○しました。そして・・・」という文章が毎日続きます。
ここらでちょいと、面白い文章を書く技術を伝授してやらねば。
 
と思っていたら、脚本家である友人の今井雅子さんがFaceBookでこんな投稿をしてくれました。
今井さんにも小2の娘さんがいます。
 
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【言葉がおどる絵日記を書くヒント】
夏休みの宿題の絵日記。
「今日わたしは…」で始まるかしこまった文章だったので、「鍵カッコのセリフで始めてみたら?」と提案。
すると、どうでしょう。言葉が生き生き、おどりだしましたよ。
セリフから始めると。書き言葉の固さが抜けて、気持ち言葉が出やすくなるようです。
助走なしで加速がついて、頭よりハートで書くかんじ。
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おお、これはいい!
さっそく真似してはっちゃんにやらせてみました。
 
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8/10
「これは、どうしてそうなるのですか?」
今回はこのことばがメインです。
今日も仮説実験授業がありました。
最初に言ったことと同じくらい大切なことがあります。
それは、「予想を立てて、それから実験する」と言うことです。
ぼくもこの二つをしたら、すごく実験が楽しくなりました。
またやりたいです。
 
8/12
「こうちゃん!ひさしぶりー」
「はっちゃん、大きくなったね!」
何でこんなことを書くかというと、今日は久しぶりに田舎に住んでいる,年上のこうすけ君、つうしょうこうちゃんが遊びに来たのです。
3DSやiPadで一緒に遊んだり、お昼ご飯を食べたりしました。
今日はこうちゃんと一緒に遊べてとても楽しかったです。
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いいですねー。
夏休み中、ずっとカギ括弧から始める日記を書かせ続けようと思います。
2学期からは長文にも挑戦させようと思っています.
2学期からは400文字に増やそうと思います.
長い文章を書く時に「」は有益な技術だと思います.
 
小6までに,1200文字程度の小論文を1時間くらいでささっと書けるようになるといいなあって思っています.
いろんな「書く技術」を教えながら、少しずつ練習ですねー.
 

2014年7月23日水曜日

夏休みもゴキゲンでいるための技術

夏休みになりましたねー。
我が家の今年の夏休みは、旅行など行かず,ひたすら家を満喫です。
ぼくも休みをぱらぱらと「おやじ取り」して、としまえんプールに子どもたちと行く。
そんなのんびりした夏休みにしたいと思っています。

でも、のんびり=ダラダラではありませんよ。
やるべきことはきっちりやる。
夏休みでも,子どもたちは勉強とお手伝いは毎日やります。
勉強メニューは以下のように決めました。

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溌貴
朝勉強 40分間
・算数4年応用編
・日本語プリント
・算数5年基礎編(お父さんと)
・夏休みの宿題
・パソコン タイピング、プログラミング(お父さんと)
夕勉強 40分間
・日記
・池上彰さんの本の音読
・論理エンジン(お父さんと)
・県名、県庁所在地

峻貴
朝勉強 20分間
・算数2年基礎編
・漢字練習
・九九(お父さんと)
・夏休みの宿題
夕勉強 20分間
・九九(お父さんと)
・論理エンジン(お父さんと)
・日記
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やっぱり学年×20分を朝夕に分けてやります。
各項目5分~10分。細かく刻んで,くり返す。
短時間のユニットで、集中力も付けます。

このメニューとお手伝いさえやれば、あとは自由。
好きなことを思いっきりやってくれ!です。
というより、毎日これだけ勉強し、きっちりお手伝いもやったなら、親としても文句の言いようがないでしょう。

よく、夏休みは子どもがだらけちゃって、とぼやく親御さんがいます。
確かに子どもはダラダラして、テレビを見たり、ゲーム機で遊んだり、漫画を読んだり。
ついイライラして、「少しは勉強しろ!」って怒鳴ったりね。
怒鳴られれば子どもだってイライラしますし、ノビノビできません。

でも、子どもがダラダラするのは「やることを決めていないから」なんですよ。
怒鳴られたって,子どもは何をやったらいいか分からないんです。
小学低学年、中学年のうちは、やることは親が決めてやる必要があります。
子ども自身ではまだ決められないでしょう。
小学生のうちに親の決めたメニューを実行する中で、自分でメニューを決める力も育っていくのだと思います。
中学生になる頃に,親の手が離れるように徐々にしていけばいいのです。

負担が大きすぎない範囲で、やることとやる時刻を決めておく。
それをきちんとやらせる。
そうすれば親もイライラしなくてすみますし、怒鳴る必要もなくなります。
子どもも思いっきり好きなことができるのです。
両者ともハッピーですよねー。

ハッピーであればゴキゲンになれます。
人はゴキゲンなときに最もパフォーマンスがよくなります。
だから不機嫌になってはいけないのです。
ハッピーに生きるには実力が要ります。
実力は常に向上させていけないと,継続的にハッピーでいられません。
実力を向上させていくための道具が,読み書き計算の確実な力だと思っています。
人生ずっとゴキゲンでいるためにも、勉強することは意義があるんだと思っています。
そしてハッピーになるには「仕組み」が必要だと思っています。
イライラせずゴキゲンで居続けるにも「仕組み」。
仕組みを作ってそれを着実に実行していく。
そういう「技」も子どもたちに伝授していきたいですね。

2014年7月22日火曜日

和泉市図書館で夏休み科学教室8/23開催!

大阪和泉図書館とシティプラザ図書館で、8月23日(土)に夏休み科学教室を開催!
お近くの方はぜひ!
http://www.library.izumi.osaka.jp/event/kagaku/140823.1.html


2014年7月16日水曜日

桑名サイエンスカフェ 7/27

今年もお呼ばれされまして、7/27(日)に三重県桑名でサイエンスカフェをやりまーす。
今年で3回目になります。
夕べ、この授業プランがほぼできました。
なかなか楽しい授業になりそうですよー。

そういえば去年は台風で大変だったなあ。
名古屋から桑名に向かう電車が止まっちゃったんだよね。
「ホントにやるの?」ってメールしたら、「みんな集まってます!早く来てください!」って。
嬉しかったなー。

さて、今年のお題は「解剖」です。
エンジニアのぼくがなぜ解剖?
いやいや、現在の医学だって生物学研究だって、それを支えているのは技術者なんですよ。
たとえばiPS細胞の発見だって、工学部出身の高橋さんの力が大きい。
山中先生だけでは成し遂げられなかったと思うのです。

7/27は今年も午前、午後のダブルヘッダーです。
大勢の子どもたちと大人の方たちに楽しんでもらおうと思います!