2014年8月15日金曜日

まずは暗記から始めよ

わが子たちの夏休みの宿題。
 
とんたん(小2);九九の暗記
はっちゃん(小4);都道府県名と県庁所在地を覚える
 
いいですねー。
基礎となることは「丸覚え」しなくちゃいけないんです。
覚えるべきことをきっちりとやらせてくれる我が子たちの学校、いいですねー。
 
とんたんの九九は、例によって九の段から開始。
学校では一の段か二の段から始めるのが普通でしょうが、九の段からやるのがいいんです。
九九がうろ覚えの子は、たいてい6,7,8の段があやふやです。
きちんと覚えられないのは、6,7,8の段の練習量が足らないだけなんです。
一の段、二の段は易しい。覚えるのも簡単です。
易しいのはそんなに練習する必要はありません。
覚えにくい,難しいことは何度もくり返して練習しないといけないのです。
だから、九の段から始めて、覚えにくい8,7,6の段の練習量をたっぷり確保するんです。
 
毎日朝夕10分間くらいを、九九の練習に当てています。
唱え方の書いてあるプリントを3回読み、百マスプリントに唱えながら3回書く。
ひたすらこれをくり返しています。
今日から3の段に入りました。
夏休み終了まであと半月。
全ての段を覚えきることができるでしょう。
百マスプリントで10分以内でできる程度に仕上げたいですね。
 
はっちゃんには、都道府県名や県庁所在地を書く白地図をパソコンでプリントして、やらせています。
ほぼ半月で都道府県名、全部覚えられ,漢字でも書けるようになりました。
毎日1回、ひたすら白地図に書き込むだけです。
最初は30分以上かかっていましたが、今は5分程度で完了。
一山越えるまでが辛いだけなんですよね,勉強ってのは。
スラスラできるようになると嬉しい。自分が誇らしく思える。
今は時々県名の復習もやらせつつ、県庁所在地に取り組ませています。
ついでに、なぜ県名と県庁所在地が異なる県があるのかをレクチャ。
ちょっと江戸時代のことや明治時代のこと、大政奉還などの話をしたりして。
歴史にも興味を持ってもらえるといいですね。
 
知識というのは「核」「タネ」がないと増えていかないんです。
核、タネがあれば、その周りにどんどん知識がくっついてくる。雪だるまのようにね。
だから最初の核、タネを身につけることが大切。
そこは強制的にやらせるんです。
 
何事も,初学者は覚えることが重要なんです。
暗記、暗記、暗記なんです。
基礎的なことをがっちりと暗記すると、そこから思考が始まります。
なにも記憶していない段階では、ろくな思考はできないのです。
 
東大物理学者の上田先生はこんなことを言っています。
 
###
私が東京大学のフレッシュマンに行う授業の最初にいつも話すことに、「優秀さの3段階」という話があります。
これらは「マニュアル力」「考える力」「想像力」であり、それぞれ高校、大学、大学院で問われる優秀さの尺度です。
高校、大学(学部)、大学院の各段階で優秀層の顔ぶれが大きく変わるのですが、私はその要因が優秀さの尺度の変化にあると考えています。
上田正仁『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』ブックマン社\1300-
###
 
マニュアル力=暗記力です。
しっかり覚えて,その通りに行動する。
高校までの教育は,それが重点なんです。
小学校の9割、中学の8割、高校の7割の勉強は、暗記、記憶だと言っていいでしょう。
もちろん暗記だけではつまらないので、徐々に考える方法も教えていった方がいいでしょうね。
それで我が家は時々,仮説実験授業に参加させたりしているわけです。
 
記憶力に優れたこの年代に,その特性に合わせた教育をするのは当然です。
高校までにこのマニュアル力を鍛えた子が、大学に入って「考える力」を修得できるのだと思っています。
だからまずは暗記、記憶です。
それができれば、あとは放っておいても大丈夫。
覚えるから好奇心も沸いてきて、雪だるま式にどんどん知識は増えていくんです。

0 件のコメント: