2010年5月18日火曜日

ダラダラ残業をしない技術


こんにちは

ぼくは残業はめったにしません。
だからといって残業は絶対しないことにしているわけじゃなく、必要ならきっちりやります。
残業するにも余裕が必要です。
毎日毎日残業続きの人に、それ以上の残業をする余裕はありません。
そういう人に新たな仕事が舞い込んだらどうなるでしょうか。
パニックに陥ってしまい、普段のルーチンワークにさえ支障が出てしまうでしょう。

ぼくの専門である設備工学でも、変圧器や冷凍機の常時稼働率は60~80%になるように設計すると、故障も少なく寿命も伸びて、安定稼働するのです。
常時稼働率60~80%であれば、緊急的に負荷が増えても楽々対応できます。
人間だって同じだと思います。
常に100%フルロードさせちゃいけないのです。

残業して残業代もらうのも堂々ともらいたいですね。
残業代は普段の時給の25%増しですから、やっぱりやる仕事も25%増しになるよう、集中してやらなくちゃ。
毎日残業続きでへとへとなのに、さらに残業しなければならない事態になったらどうなるでしょうか。
へとへとなので体力も気力もなく、ダラダラやるしかないじゃないですか。
効率が悪いので、ますます長時間残業することになります。
でもダラダラ残業で余分にお金をもらっちゃ、そりゃあ詐欺ですよ。
ダラダラ残業している立場から見れば、こんなにへとへとになるまで残業させられてるんだから、もっと金よこせ!って気持ちかもしれませんがね。
それは、残業代を払う方にとってももらう方にとっても損で不幸なことだと思います。

長野慶太『プロの残業術』草思社¥1300-にこうありました。

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これはとくに管理職である読者に申し上げたいことだが、こういうこと(ダラダラムダ残業)をやめさせるためには、上司のリーダーシップが求められる。
だれが何をやっているかをつねに把握し、仕事にかかる時間の見積もりをつねに聞くことだ。
そして見積もりで想定された「予定時刻」が来たら帰れと言うべきだ。
そこで、「いや、どうしてもまだ・・・」と部下が言うならさらに続けさせる判断をしてもいいし、見積もりを間違えた罰として予定どおり家に帰すという判断をしてもいい。
つまり、どんな残業も管理されなければならない。(180p)
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上司が優秀できちんと管理してくれればいいんですが、上司自身がダラダラ残業している人だったり、残業時間の多さが貢献度だと勘違いしている人だったりすると、それは期待できません。
なので自分で管理しちゃうんです。
管理とは「見積もりと実績」です。
今日やらねばならない仕事がこれだけある。
なので何時間の残業が必要だ、と見積もります。
その見積もり=目標を達成するよう、段取りよくこなしていく。
残業も時間無制限だと思うと、キリなく残業してしまうものです。
何時までに終わらせるぞ、と思えばそれに見合った仕事をするようになるんです。

そして実際、何時間残業したかをチェックする。
その繰り返しをすることによって、自分の実力も分かってきます。
見積もりも正確になってきますから、必要残業時間も自分で管理できるようになるんです。

何も管理しない上司であっても、活用することができますよ。
残業時間を自分で見積もったとしても、自分の中に閉じたものでは強制力として働きにくい。
そういうときは上司に「本日、○○の業務のため△時まで残業します」とメールを打つ。
そして残業が終わったら「今△時です。予定していた業務が完了しましたのでこれで退勤します」とメールします。
上司から返事があろうがなかろうが気にしない。
宣言する相手として上司を利用するんです。

それに毎回上司に残業の用務と時間を報告しているんだから、堂々と残業代の請求ができます。
時々、「お前こんなに残業してるけど何やってるの?」なんて嫌みなことを言う上司もいたりします。
そういうイヤミからも開放されるんです。
ぜひお試しを!


写真は和光研に建設中の脳センター新棟です。
躯体が立ち上がってきました。
この仕事もon timeに仕上げていこうと思います。

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