2011年6月2日木曜日

スキマを埋めろ!

こんにちは

神戸での単身赴任も2ヶ月が経過しました。
仕事の方もまずまず順調で、昨日から兼務になっている研究支援部の仕事にも着手することができました。
運用技術部の仕事の方は、優秀なスタッフに支えられてこの2ヶ月でうまくまわるようになってきましたので、ぼくも時間的な余裕ができてきましたからね。
おかげさまで我がスタッフたちの運転するスパコンのインフラ設備は、まずまず順調に稼動しており、スパコン立ち上げは支障なく進んでいます。
スタッフたちも楽しげに仕事をしていて、とても安心です。
ぼくの出番もなくなってきましたよ。
今月、来月とちょっと仕事が滞っていた研究支援部の担当する施設のルーチンを造り上げたいと思っています。

誰もが能力を持っている、というのがぼくの持論。
能力を発揮できないのは、コントロールが上手くいっていないだけ。
上司からのコントロールだったり、自分自身でのコントロールだったり。
コントロールが上手くいかない主な原因は、仕事の定義がなされていないこと。
自分の仕事は何なのか、権限を有するのはどこなのか、どこまでに責任を持つ必要があるのかが不明瞭なだけなんですよ。
その切り分けをスパッとやってあげれば、あとはどんどん自律的に仕事が進むようになるんです。
仕事がうまく回るようになると、仕事が楽しくなります。
楽しくなれば、ご機嫌になります。
ご機嫌になれば、さらに能力を発揮して、自分を高めていけるようになるのです。
その人の得意な部分を把握して、得意なところで能力を発揮してもらう。

ぼくの今の職場での立場は、部付きの調査役。
ラインではなくスタッフ職です。
組織上、上司は部長、部下はいない。
部長からの特命事項だけやる、というポジションです。
で、ぼくの特命事項は何かと言うと「スキマを埋めろ」だと思っているんです。
部長は何も言ってくれていませんが、自分で勝手にそう思っているわけ。

トラブルというのはスキマから生まれるものです。
スキマとは、誰の仕事かよくわからないで、誰もが自らやろうとしない仕事。
野球で言えば、ライトとセンターの間に落ちてくるボールみたいなものですね。
どちらの守備範囲かわからない場所に落ちてくるボール。
上手くいっていないチームだと、そこは俺の守備範囲じゃない、とライトもセンターも思っているので、ボールはスキマに落ちてしまう。
こういうグレーゾーンをなくすことが大切なんです。
上手くいっていない組織は、グレーゾーンが見えていないんです。
あるいは見えていても、誰もが見ようとしないんです。
だからそこでトラブルが発生するのです。
上手くいっている組織は、グレーゾーンがない。
あるいはあっても、互いに協調してカバーできる。
ぼくはそういう場所を見つけて、仕分けてやる役割だと思っているんです。

スキマでトラブルが発生すると、担当者はやっぱり怒られるわけですよ。
当人にしてみたら、え~そこも俺の守備範囲だったのー、知らなかった~、ということになります。
そういうのがたくさんあったら、たまりませんよね。
地雷の埋まっている道を歩くようなものだから。
あんまり地雷を踏みまくると、自分の進む道の地雷だけじゃなく、あらゆる場所にあるかもしれない地雷を恐れて、前に進めなくなっちゃうんですよね。
人は叱られてばかりじゃ不機嫌にもなるし、能力を発揮しようもなくなってしまいます。

研究支援部のスタッフの人も、きちんと自分の仕事の定義がなされ、活き活きと楽しく自信を持って仕事ができるようになってほしいですね。
さあ、今日もがんばろっと!

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