2011年8月12日金曜日

読書は人生の基礎


こんにちは

夏休み、本をたくさん読むようにしています。
はっちゃんの学校の課題図書50冊、全部読んじゃおうと思っています。
図書館で借りまくっていますよ。

伊藤氏貴『奇跡の教室』小学館にこうありました。

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英語の成績が急伸する生徒には、「国語ができる」もしくは「本好きである」という明らかな共通点が見つかった。
たとえば英語の長文問題。
わからない単語が出てくる。一文の意味がつかめない。
こうした「壁」に出会うと、国語力のない生徒は、往々にしてその壁の前で立ち止まり、うずくまってしまう。戦わずして戦意喪失してしまう子が多いのだ。
「学ぶ力の背骨」が弱い、最近の流行語に置き換えると、「体幹」が弱い生徒と言えるだろう。
そんな「壁」を前にしたとき”なんとかして乗り越えてやろう”、と腕まくりするのが読書量の多い生徒だ。
単語がわからなくても、文法が難解でも、前後の文脈から類推しようとする。
意味のわからない一文があっても、とにかく読み進めて行き、後の文章からヒントを探そう、結論から逆算してみよう、などとあれこれ方策を練る。
押してみたり引いてみたり、下から見たり、離れてみたりと、「壁」をなんとかして「階段」にすることで乗り越えようとするのだ。
この「壁を階段にする力」こそが、エチ先生が『銀の匙』の子どもたちに授けた果実なのだろう。(78p)
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エチ先生とは、灘中学の伝説の国語教師です。
中学3年間の国語の授業は『銀の匙』一冊だけをじっくり読む。
高校受験がある学校だとこういう授業はなかなかできないですが、中高一貫校である灘なら可能。
一冊だけを読むと言っても、授業の中だけの話。
灘中では、生徒をヒマにしてたくさん読書させるのだそうです。
授業での精読と自主的な乱読。
この二つが灘の生徒を育てている。

学力とは国語力、だと思っています。
どんな教科でも国語力がしっかりしていないと、学力は伸びません。
英語だって国語が基礎になるんです。
そして国語力の基礎は、読書。

本を読むこと、すなわち他人の考えを受け容れる、ということです。
すべての学習は、他人の考えを自分で咀嚼して受け容れることから始まります。
どんなにオリジナルな考えだって、きちんとした基本的な学習抜きではあり得ません。
だいたい、読書しない人ほど、他人の話を聞こうとしませんね。
他人の話を聞かないことを個性的であると誤解しているんです。
もちろん先生の話も聞かないわけですから、勉強もできるようになりません。
大人でも、読書する習慣のない人はろくな仕事ができないものです。
他人から学ぼうとしないからね。
読書することは、他人の話をよく聞き、自分のものにする「方法」を身に着けることができるのです。

まだはっちゃんは1年生ですから、乱読と言っても親が読み聞かせることが必要。
毎晩寝る前、2冊くらいずつ読み聞かせています。
ついでにとんたんも聞いている。
とんたんの語彙もすごく増え、おしゃべりになりましたよ。
素晴らしい!

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