2013年6月18日火曜日

ついで主義者の愉悦

ぼくは「ついで主義者」です。
目的のことだけやるんじゃなくて、ちょこっともうひとつ「ついで」にやる。
たとえば工事の現場監督のために出張に行ったとき、その仕事だけじゃなくて、ついでにすでにできあがっている研究棟をぶらぶらする。
建物を観察したり、その使われ方を見たり、電圧電流を計ったり、そこで働く人とちょっとお話ししてみたり。
せいぜい30分か1時間程度ですが、余分に現地にいる。
これが意外と有効なんです。
何より楽しい。

蒲郡の小学校での出前授業でも、「ついで主義者」であるぼくはそれだけじゃもったいないから、小田先生に近所の科学館とかでもやらせてよ、と無理なお願いをしました。
さすが小田先生は理科教育のプロで、顔も広い。
すぐコーディネートしてくれました。ありがたい!
で、午後に蒲郡生命の海科学館のワークショップとして講演させてもらうことになったんですよ。
これがまたとても楽しかった。

ワークショップには、小2のお子さんから80歳過ぎの方まで20名程度が参加してくれました。
午前中は全校生徒相手で大勢に向けて話をするのは大変でしたが、このくらいの人数だとゆったりできます。
参加の皆さんも熱心に聞いてくださり、とてもハッピーでした。

で、科学館の学芸員である浅井先生からこんなメールをいただいちゃいました。
浅井先生は元小学校の校長先生だそうです。
退職後この科学館の学芸員を務めていて、年150回くらい市内の保育園から高校までで出前授業をしているそうです。
そういう出前授業のプロから褒められて、すんごくいい気分。
「ついで」はいいなあ!

###
関口様

本当にありがとうございました。
講義内容も、好奇心をかき立てるものであり、もっと、お話を聞いてみたいと思えるものでしたが、さらにすばらしかったのは、関口様の子どもたちや保護者の方たち一人一人への語り口、目線、対応等とても温かく、関口様のこれまでの生き様を伺わせると同時にお人柄がにじみ出た、関口様「ならでは」の空間を作り出されていたことです。
だから、参加者の誰もが安心して、その時間に身を任せることができました。
こうした雰囲気を醸し出すワークショップはなかなかありません。
使い古された言い方かもしれませんが、まさに、私自身のワークショップのあり方を見つめ直す機会ともなりました。
 
後で、ワークショップに参加していた他の職員とも話し合ったのですが、是非、「未来の科学者」たちのために継続的にお願いできればと思います。
また、今回は、子どもたちを中心としたものでしたが、次回は「今からでも頑張れば科学者になれる」大人を対象とした「市民講座」のような形で関口様の専門分野やSACRA等理研の活動内容をたっぷり交えたお話をしていただくような形も可能なのではと思います。

今回は、西部小学校でのワークショップに便乗させていただく形で、講師料も無料という大変ありがたい形で行えたのですが、次回以降は、正式に科学館として関口様を講師としてお招きすることもできますので是非よろしくお願いいたします。
###

0 件のコメント: