2009年12月8日火曜日

水と餌とねぐら


こんにちは

知人の子どもで、不登校になっちゃった中学生がいます。
学校でいじめられたのが原因のようです。
学校に行かないんだからその分の勉強を少しでも自分でやればいいんですが、日がなTVとゲームで過ごしてしまいます。
ゲームでも真剣にやれば少しはいいと思いますが、暇つぶしのためにだらだらやっている。
だんだん生活リズムも狂って、昼夜逆転。
おきまりのコースですね。
三度三度の食事は母親やおばあちゃんが作ってくれるので、一人前に食べます。
家からほとんど出ないので、運動しないからみるみるうちに太っちゃって、ぼくより巨漢になってしまっています。
ちょっと過保護にされすぎているように思いますよ。
彼を見ていると、研究用に飼育されている実験動物を見ているような気持ちになってしまいます。

晶ちゃんの教え子の中にも、中学時代不登校だった子がいました。
その子は今東京に出てきて、女優の卵として頑張っています。
もちろん一人暮らし。
親から援助してもらっているとは思いますが、バイトをしながら生き生きと貧乏生活を楽しんでいます。

不登校やひきこもりが成立するためには、必ず親や家族の存在が必要です。
親や家族がその子の衣食住のめんどうを見なければ、不登校も引きこもりも成り立ちません。
一人暮らしのひきこもりなんて聞いたことがありませんよね。
一人暮らしをするには、腹が減れば飯を食いにいったり、スーパーに買い物に行ったり、何らかは社会と関わらざるを得ないわけです。
親や家族が至れり尽くせりし過ぎちゃうのも、不登校やひきこもりを助長してしまうのではないかと思います。

確かに学校でひどいいじめに合ったなら、休ませるのは正しいことだと思います。
でもね、休むのなら家で勉強させるとか、家事の手伝いをさせるとか、お使いに行かせるとかした方がいい。
学校へ行くのと同等の負荷を子どもにかけないと、成長期の貴重な時間を無駄に浪費してしまうように思うのです。
学力がついたり、家事が上手くできたり、お使いに行ってお店の人と交渉が上手くできたりすれば、子どもの自信になります。
自信が着けば、いじめにもそうそう遭わなくなるのではないでしょうか。

養老猛司『まともな人』中公新書\700-から引用します。

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実験動物は、生まれたときから籠の中で、水と飼料を十二分に与えられて育つ。
籠の外に出すと、恐る恐る歩いて、逃げ出したりはしない。おかれた机の端をヒゲで触って、どんなところかゆっくり調べているつもりらしい。
籠の中という環境は、自然の状況に比較したら、きわめて単調である。
そこでは動物は、生まれ持った能力のほとんどを使う必要がない。
いまでは大学で出合う若者たちが、こうしたマウスやラットのように見える。

だからといって、日本の将来を悲観しているわけではない。
そうした育ちのネズミが籠から出てしまうことがあった。
一週間もすると野生化して、簡単には捕まらなくなる。
当時の大学は、いまとは比較にならないほど管理も悪く、建物もボロだった。
野良猫が自由に出入りしていたり、廊下をクマネズミが歩いていたりした。
そういう環境に放された籠のネズミは、アッという間に野生化する。
水と餌とねぐらを、自分で探さねばならない。
周囲は危険に満ちている。
そういう状況に置かれたとたん、籠育ちのネズミが急速に育つ。

いま教育問題がやかましい。
子どもの評価のなんとかとか、指導要領のなんとかとか、教育の問題を議論する会合に年中呼び出される。
教育の根本はなにかというなら、話は簡単である。
水と餌とねぐら、それを自分で探すようにさせる。
そうすれば、アッという間に子どもは育つ。(34-35p)
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水と餌とねぐらを自分で得ることができるようにすること、それが教育の根本の原則なんだと思いました。
はつき君、とんたんにも野性味のある人間に育ってもらいたいです。
そして、自分で水と餌とねぐらを見つけるだけの実力を持ってもらって、自分の家族をつくっていってほしいなーって思っています。

マイペースとは何か


こんにちは

人生とは自分というリソース(資源)の使い方なんだと思っています。
自分というリソースをよく把握し、うまく使いこなして命を輝かせることだと思います。
使い方を間違えたり、分配を間違えると、命はすり減ったり錆び付いたりしちゃうものなんだと思います。

そのためには、自分を自分のコントロール下に置き、決して他人にコントロールさせないことです。
他人に振り回された生き方をすると、自分というリソースをいたずらに浪費してしまいます。
具体的には、どんなことに注意すべきなのか。

一番は、他人にスケジュールを握られないこと。
そして、まだかまだかと催促されないこと。
催促されると自分のペースを崩され、他人のペースに自分を合わせなくてはならなくなります。
すると自分のリソースのある部分だけを過度に使ったり、逆に遊ばせておかなくてはならない部分ができたりします。
非常に非効率になります。

だから大切なのは、催促されないようにすることです。
催促されないように、たとえ他人から与えられた締め切りでも、締め切り通りに仕上げたり、それよりちょっとでも早く仕上げられるように自分で段取る。
締め切り日は他人が決めたものかもしれませんが、それに至るまでは自分で決められます。
自分で決められるから、自分というリソースを自分でコントロールし、適切に配分することも可能です。

また、きちんと期日、締め切り日を決めておかないのもいけません。
「なるべく早くね」と言われていた仕事を、翌日に「できた?」なんて催促されたことはありませんか。
「早く」は人によって違うものです。
自分は来週までくらいだろうと思っていても、他人は明日までと思っているかもしれないのです。
だから、曖昧な約束はしないことです。
期日が双方明確であれば、期日までは催促されないことが確約されます。
ならば、それまでの期間は自分でコントロールできることになります。

マイペースというと、他のメンバーのことを考慮しないで自分のことをやる人、と思われています。
でもそれは違う。
そういう人は、催促されちゃいますからね。
本当のマイペースとは、他のメンバーに迷惑をかけずにザクザクと気分よく、自分の立てた計画に従って仕事をこなす人ってことだと思います。

つまりは催促されないこと。
時には催促でもされないとやる気が起きないようなこともありますが、原則は催促されなくて済むようにすることが大切だと思います。
これが自分らしく生きるための「技術」のひとつだと思っています。


催促されないと余裕が生まれます。
沼津出張ついでに、乗りたかった「特急あさぎり」に乗れました!

2009年12月7日月曜日

悩むな、踏ん切れ


こんにちは

昨日は「ダンドリ力検定」を受験してきました。
ぼくは別名「ダンドリー関口」と呼ばれるほどのダンドリ好き。
この試験も難なく全問回答できましたよ。
もちろん試験対策できちんと勉強したことによって、プロジェクトワークの知識と技術を整理できました。
ますますダンドリーでいられますぜー。
ぼくは、毎年ひとつは何らかの資格を取り、自分の腕を上げていくことを目標としています。
今年もこの目標はクリアできそうです。

さて、前便で「悩むことは無駄」と書きました。
と言っても、ぼくだってまったく悩まないわけではありません。
少しは悩むこともあります。
以前、ちょっとおかしな奴から理不尽な要求を突きつけられたことがありました。
どう考えても不合理な要求で、その目的は明らかに「関口憎し」なんですよ。
ぼくは一部の人からとても嫌われていますからね。

いえ、あえて一部の人から嫌われるようにしているんです。
嫌われてもいいやって思っている。
すべての人に好かれるようにすると、自分自身ってもんがなくなっちゃいますから。
どんな社会、どんな組織にも10%くらいのおかしな人を抱えているものです。
こういう人にまで好かれたいと思うと、時間と精神を浪費します。
ぼくはぼくを応援してくれる人、ぼく自身が価値を見いだしたものに、ぼくの時間と心と労力を使いたいんです。
それが合理的だって思うから。

で、その理不尽な要求に対して悩みましたよ、一晩。<-短すぎる?
ケンカするのも嫌だし、大した手間でもないからその要求通りにやっちゃおうかとも思いました。
でもねー、不合理なことをやるのはぼくの信条に反しますし、公的に見ても無駄です。
でもそいつに説明し、説得しようと思ってもそれも無駄。
だって最初から目的は関口憎しで感情的になっているだけで、正しいことを要求しているわけではないからです。

頭のよい人と悪い人の違いは何か。
頭のよい人にだって感情はあります。
怒ることだってあるのは当然です。
でも自分の感情と異なる合理的な説明があり、自分もそれに納得できる場合、自分の感情を抑えることができる。
感情より合理を上位に置ける人が、頭のよい人だと思っています。
なので合理を理解できず感情に振り回されるだけの人に、いくら説明しても絶対に納得はしてもらえないのです。

こう言うときは「金持ちケンカせず」がベストチョイス。
最悪、ケンカになっても公の場でやればぼくの方に合理性があることを示すことができます。
議論とは1対1でやるものではないんです。
その他聴衆がいるべきものなんです。
どちらに合理性があり、正しい選択かは、その聴衆が決めるものなのです。
聴衆は岡目八目で感情的になっていないので、より合理がわかるものなのです。
よって、とりあえずそいつの理不尽な要求は無視することにしました。

森博嗣『自由をつくる自在に生きる』集英社新書¥714-にこうありました。

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僕は、だいたいにおいて、他人の目を気にしない人間だと思う。
自分が基準なので、自分が普通だと思うわけで、結局、「何故、みんなはあんなに人の目を気にするのか」と考えるはめになる。
ものごとを客観的に観察しようとすると、人の目といった想像上の(思い込みの)自分の目こそ疑いたくなる。
もう少し説明すると、「人の目を気にする」人間の大半は、「自分の周囲の少数の人の目を気にしている」だけである。
そして、「人の目を気にしない」というのは、自分一人だけの判断をしているのではなく、逆に、「もっと確かな目(あるときは、もっと大勢の目)」による評価を想定している、という意味だ。
それは、「今の目」だけではなく、「未来の目」にも範囲が及ぶ。
それが「客観」であり、「信念」になる。(55p)
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人の目を気にする人間の大半は、自分の周囲の少数の目を気にしている、ってホントですね。
やっぱり自分の周りにいる人の影響は大きいですから。
もちろん気にすべきことはしないといけませんが、合理性のない無意味な目まで気にしていてはいけないんです。
そういうときは「踏ん切る」しかない。
自分の方に合理性があり、多くの人に益することになり、よりよい未来を創り出せるという信念があればいい。
それが客観にもつながっていく。

ぼくはあまり悩まないようにしています。
なぜなら悩みの多くは、「問題」に変えられるからです。
問題とは、考えれば解決法が見えてくるものです。
考えて分かるものは考えればいいんです。
そして行動に移せばいいんです。

考えても解決法が分からないものが最後に残った悩み。
ごく僅かに残った悩みの大部分は、たいていは人間関係です。
人間関係は、自分の力だけで変えることはできない。
他人と過去は変えられない、のですから。
考えても分からないんだから、考えるだけ無駄、時間の浪費です。
こういうものは踏ん切るしかないと思っているのです。
踏ん切って、とにかく前に進む。
そうやれば、自分と未来は変えられるんですよ!


写真は、先週末職場で10年ぶりに復活した餅つき大会。
大盛況でしたよ。
ぼくはこういうことにぼくの労力と時間を使いたい。
だって、ハッピーマニアなんだもん!

2009年12月6日日曜日

愛すること、働くこと


こんにちは

先週木曜日12/3は、はっちゃんの幼稚園のお遊戯会。
はっちゃんの通う練馬幼稚園は、3学年16クラスもある少子化の時代でも園児の減らない名門校。
園児がたくさんいるので、お遊戯会も木曜日と金曜日に分けて開催します。

はっちゃんのクラスが木曜日になるのか金曜日になるのか、やきもきしていました。
なぜなら木金、ぼくは必ず関西に出張だからです。
お遊戯会の日程も、神戸スパコン現場への出張と重なっていました。
が、木曜日午前だったら何とかやりくりしてお遊戯会を見ることができる。
はっちゃんのクラスが木曜日になりますように!と祈っていました。

祈りが通じて、木曜日に決定したことが2週間前に分かりました。
2週前の神戸スパコンでの打ち合わせも、お遊戯会当日のことも考慮してザクザクとこなしました。
もちろん現地スタッフの皆さんにも事情を話して協力してもらいました。
よし、これならお遊戯会見てから出張に出発できるぞ、という状況を作り出せました。

その後、電力会社からどうしても当日打ち合わせないとならないというオファーが入りました。
午前にお遊戯会を見て午後一番に出発すれば、夕方5時には神戸に着きます。
5時から打ち合わせることで約束しました。

でも不安要素が。
はっちゃんのクラスの出番がプログラムの何番目になるか、まだ分からなかったんです。
最後の方になったら、プログラムは押せ押せで遅くなるのが常ですから、午前中に終わらない可能性も。
ようやくプログラムの公表があったのが、前々日火曜日。
すると、なんとはっちゃんのクラスの出番はトリ、最終プログラムだったんです。
うわー、ちょっとやばいかも?!

とりあえず、打ち合わせの相手方に「もしかして30分か1時間遅れるかもしれないけど、大丈夫ですか」と連絡を入れました。
「大丈夫です。安全に来て下さい」と言ってもらいました。
ホッと一安心。

はっちゃんの出番を無事見終わって、飛び乗った新幹線の中で斉藤孝『フロイトで自己管理』角川oneテーマ¥705-を読みました。

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フロイトは、人生の目的は愛することと働くことだ、といった。
まず、父親が「働くことは大事なんだ」と示す。
人生の中心が働くことにあって、「それはとても充実した幸せなことだ」というメッセージを伝える。(187p)
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なるほど。
子どもに愛情を注ぐのは父親として当然のことですが、それは「働くことを通して」愛情を示すことも大事なんですね。
お遊戯会ではっちゃんのがんばる姿もしっかり見て、夕方からの打ち合わせもやりきることができ、仕事も滞りなく実行することができました。
ちょっと綱渡りみたいな一日でしたけど、家族を愛することと働くことの充実感も味わうことができた一日でしたよ。
スバラシイ!

2009年12月3日木曜日

三毒追放!

こんにちは

とうとうコーヒーを止めることにしました。
これまで朝起きるとすぐにコーヒーを入れて、マグカップ3杯がぶ飲みしてました。
そうしないと頭が眠りから覚めない感じがするんです。
もっと以前は一日中コーヒーを飲んでいましたが、夜寝付きが悪くなるので午後からは一切飲まないようにしていました。午後からは水か白湯です。
でも朝だけはコーヒーを止められなかったんです。

勝間和代さんの本に、麻薬もお酒もタバコもコーヒーも「奴隷の嗜好品」、と書いてありました。
どれもひどくツライ現実を一時的に忘れるためのもの、ってことです。
ぼくは麻薬はもちろん、お酒もタバコもやりませんが、コーヒーもそうだったとは知りませんでした。
たしかにコーヒーのカフェインは、イライラした気分を沈めますからね。
さらに林望先生の本にも、加齢臭の原因は酒、タバコ、コーヒーだと書いてありました。
これは大変、ぼくもそろそろ加齢臭が気になる年齢です。
これでコーヒーを止める意志が固まりました。
朝もお茶にしようと思います。

医学的研究によると、タバコやコーヒーを飲むと気分がスッキリすることは事実だそうです。
でもそのスッキリレベルですが、タバコやコーヒーを飲まない人の通常の意識レベル程度なのだそうです。
つまり、タバコやコーヒーの効果が切れると、普通の人以下の意識レベルに脳がダウンする。
そこで再度タバコやコーヒーを飲むと、普通の常態に戻るだけなんです。
実際、酒、タバコを止めてみると、仕事の効率が3割から5割もupするそうです。
薬物って恐いですね、確かに奴隷のものだって言うのも分かります。
現実のつらさを意識レベルを下げることによってやり過ごすってことだからです。

勝間さんの本に「三毒追放」ということが書いてありました。
三毒とは、妬まない、怒らない、愚痴らない、ということです。
もともとは仏教の教えにあることだそう。
三毒を追放すると、ツライ現実をごまかす必要がなくなるので、ニコチンとかアルコールに頼ることをやめることができる。

要するに三毒とは「悩み」、「煩悩」なんですよね。
悩むことほど人生の浪費になることはありません。
仕事でも成果の上がっていない人は、たいていその人の能力が低いわけではなくて、悩んでいる時間がすごく長く、実践している時間が短いだけ。
逆に成果の上がっている人は、悩んでも長くは悩まず、小さいことは気にせずに、ガシガシと行動し、実践に移せる人です。
勝間和代『ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』ディスカバー¥1600-にこうありました。

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みなさんの周りにも、どうしてこの人はこんなにたくさんいいアイデアが浮かぶんだろうという人がいると思います。
ぜひ、そういう人の生活を見てみてください。
たいてい、人生を楽しそうに生きているのではないかと思います。
髪を振り乱し、悲愴な顔をしながら、いいアイデアが浮かぶというよりは、ふわふわっとした感じで、ニコニコ笑い、おいしいものを食べ、運動もしっかりして、自分の人生も楽しんでいる。
そんなときに、新しいアイデア、新しい考え方が浮かぶのではないかと思います。
健全なる精神と健全なる肉体こそが発想力の源です。このことをもっともっと重視していきたいものです。(272p)
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意識的に三毒を追放する。
そうすると悩みから解放される。
悩みから解放されると行動するようになる。
行動すれば現実が変わっていき、よい方向へと向かう。
よい結果が得られれば、ニコニコ笑え、メシも美味くなる。
酒、タバコ、コーヒーなど薬物の力なんか借りる必要がない。
人生は楽しくなっていく。
そういう好循環の中で生きていきたいと思っています。

まずはコーヒー追放!!

2009年12月2日水曜日

産業は米

こんにちは

振り替え休日を利用して、我が家も無線LAN化してみました。
デスクトップパソコンは子どもたちに占有されてしまうことが多く、ちょっとメールチェックしたいときなど不便になっていました。
無線LANルータも1万円しないようになってきたので、チャレンジです。
最初メールがつながるようにならなくて、ちょいと設定に手間取りましたが、半日ほどで完了。
ぼくのモバイルパソコンを家の中どこででも使えるようになりました。
快適です。
ついでに嫁さんにも冬のボーナスでノートパソコンを買ってあげることにしました。
メールはもちろん、ちょいと調べ物でもインターネットは便利ですからね。
ともかく、自分で無線LANルータを設定したことで、無線LANの仕組み、ルータの仕組みもより理解できるようになりました。
仕事でも活用できる知識がちょっぴり増え、ちょっとだけ腕も上がったかな。

さて、我が家ではお米はいいものを食べています。
水田トラスト(http://www.nurs.or.jp/~suiden/index.html)で山形の農家と契約して、さわのはなという在来種のお米を、無農薬、無化学肥料で造ってもらっています。
玄米で送ってもらって、自分の家で都度5分づきに精米して食べています。
今年も新米が届きました。
これが美味いんですよ。
おかずがいらないくらいです。
一汁一菜で十分。
我が子たちも、ごはんだけでバクバク食べてます。
水田トラストのお米は、10kg\8000-くらいになりますからちょっと高い。
でもおかずをあまり多くする必要がないので、食費全体としては安いくらいになります。

さわのはなを食べ続けて4年目ですが、美味しいだけじゃなく健康にもいい。
だんだん風邪を引きにくくなりましたし、ぼくの持病のアトピーもひどくなることが少なくなりました。
我が子たちも丈夫ですよ。
同年代の他の子より、熱を出したりすることがないんです。
身体だけじゃありません。
精神的にも安定しているように思います。
生田哲『心の病は食事で治す』PHP新書¥700-にこうありました。

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愛車に良質のガソリンを注入するあなたが、自分の脳のガソリンの質を考慮しないのは理不尽というほかない。(154p)
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確かに食べ物は身体のガソリンです。
身体には脳も含まれています。
脳の機能が心なんですから、心が食に影響されるのは当然です。
同書には「ジャンクフードやファストフードの特徴は、「安い、うまい、脳に悪い」の三つである。(155p)」とありました。
いい食べ物は身体と心に必要なんです。
食べ物をケチると結局は損。
体と心の健康こそ、最大の節約なんですから。

ところでお米など農作物は、太陽と水があれば勝手に育つと思っている人がいるかもしれません。
まったく間違いです。
当然、農家の方の労力が必要です。
それ以外に、トラクターなど農業機械を使わないといけません。
農業機械はガソリンや電気で動きます。
現代の日本の農業では、食料1カロリー生産するために5~10カロリーものエネルギーが必要になっています。

そのエネルギーのほとんどは、海外から輸入する石油なのです。
つまり、日本の食を維持するためには石油が必要なのです。
石油を買うには、外貨を稼がないといけないのです。
つまり、外国に買ってもらえる物を生産し、外貨を稼ぐことは日本に必須のことなのです。
内需拡大だけではまったくダメなんですよ。
日本が外国に買ってもらえるものは、技術力しかありません。
他国にできない技術力を持ち、他国が欲しいものを生産する。
それから得られる外貨で石油を買うしか、日本は食さえ維持できない。
外貨を得られる産業が立ちゆかなければ、日本は、日本人は生き残れないのです。
「産業は米」というのはホントなんですね。

なのでスパコンなんです。
日本の技術力を維持し、向上させるために必須のツールなんです。
これなしに、日本の産業は立ちゆかなくなります。
低い技術力で作られた魅力のない製品は、他国の人に買ってもらえなくなります。
それでは食糧自給率を上げるどころの話ではなくなります。
少子化対策どころの話ではなくなるのです。


水田トラストの大試食会が12/13(日)渋谷であります。
山形の美味しいものが食べ放題です!
http://www.nurs.or.jp/~suiden/005_EvntAct/2009shukakusai.pdf

2009年12月1日火曜日

ちょっと背中を押す

こんにちは

冬のボーナス交渉も先週で終わりました。
ぼくも労組委員長としてボーナス交渉は夏に続いて2回目。
だいぶん様子が分かってきました。

今回は戦略を変えてみました。
ボーナス交渉だからって金額の上乗せばかり要求しないことにしたんです。
だってね、交渉相手の役員だって所詮は雇われ役員。
お金についての権限はそれほどないわけです。
権限のない相手と交渉することほど無駄な時間はありませんよ。
結局せいぜい100円か200円上乗せできるかどうかの戦いになる。
毎度毎度100円200円の攻防に終始してしまうわけです。
なんかもったいないですよねー。
労使とも時間単価の高い人たちが時間をかけてああだこうだと言い合って、その結論が100円か200円。

もちろん100円だって労働者数を乗じればかなりの金額にはなりますよ。
でもボーナスをもらう個々人にとってはまったく影響のない金額と言っていい。
それで「勝ち取った」と言うのはちとせこい話なんじゃないかって、ぼくは思ったんです。
よって今回は、使用者側が一定の譲歩を見せてくれたらそれでよし、としました。
それ以上の金額を強硬に求めることはせず、こっちも譲歩する姿勢を見せる。

その代わり、ボーナス金以外のところで成果を得るようにしました。
今期労組の大きな目標は、時間短縮、年休取得促進です。
よのなかはワークライフバランスですからね。
メンタルヘルス問題をなくし、女性が社会参加しやすくする。
そのためには男性も働き方を変えなくちゃいけないと思っています。

もちろんやるときにはやる、残業も休日出勤もしてでも仕上げなきゃならない時もある。
特に我が社のように研究開発を主たる仕事をしていれば、当然のこと。
でもそれを「常態」にしてはいけない。
やるときにはやるけど、それは1~2ヶ月の範囲に止め、それ以外の時期は余裕のある働き方をする。
逆に言えば普段余裕を持って仕事をしていれば、いざというとき火事場の馬鹿力も出るってもんです。

時短、年休取得促進のためのアイデアをいくつか提示しました。
もちろんいっぺんに全部を認めてもらおうとは思いませんよ。
その中のひとつ二つでも実施できればと思ったのです。
徐々に少しずつでも働きやすい職場を作っていく、その方向に向かう。
幸い国の人事院勧告にも時短につながる勧告もありましたし、人事院勧告完全実施と抱き合わせで育児休業法改正案も国会に提出されていました。
なので使用者としても、やらなきゃいけないなー、と思っている事項なんです。

これらの施策を実行するには、就業規則など社内規程を変更する必要があります。
規程を変えることなら、交渉相手の担当理事や人事の人たちに権限がある。
相手に権限があるなら交渉のし甲斐もあるってもんです。
その結果、育児休業制度改正の早期実施と加重超過勤務をさせないため管理する方策を実行できることになりました。
まずまずです。

やっぱり世情とか時流とかは大切です。
アンテナを張って、今よのなかの流れがどうなっているのかをチェックしておく必要があります。
そして使用者側も「そろそろ考えなくちゃ」と思っていることを、交渉していくのがいい。
つまり、ちょっと背中を押してやるんです。
トリガーを引いてやる、と言ってもいいかな。
「いや~、労組から強く言われちゃってねえ~、やらなくちゃいけなくなっちゃいましたよ」というエクスキューズを相手に与えることもできるしね。