2011年7月6日水曜日

バッファー


こんにちは

神戸に単身赴任してまる3ヶ月が経ちました。
おかげさまで仕事の方もうまく回り始めています。
スタッフの皆さんが実力発揮しまくっていますからね。
ありがたいです。

ぼくもぼくなりに、スタッフの皆さんが持っている実力を発揮できるよう配慮しているんです。
ぼくら運転技術課のスタッフは技術者集団です。
エンジニアとして非常に高い技量を持っている。
だけど(だから)事務仕事は不得手だったりします。
だから極力、不得手な事務仕事はぼくが担当したり、事務補助のお姉さんに振ってあげたりしているんです。
不得手なことをやるほど不合理なことはありません。
不得手なことには時間と労力と神経を使います。
そのために、得意なこと、本来実力を発揮すべきことが侵害されるのです。
それはもったいないことだと思うのです。

もちろん、徐々に事務仕事もやってもらいたい。
技術者というのは、右手で技術、左手でお金を握っていて、両者のバランスを取れるのが一流なんですから。
事務もやれて、自分の担当する設備を保全するためのお金の算段もできるようになってほしいと思います。

でもいきなりは無理だと思うのです。
ぼくの事業所は動き出したばかりの組織で、前例がまだないのです。
何事もゼロから作り出すのはとても大変なこと。
だからまずはぼくが「前例」を作る。
ぼくは和光や他の事業所でやられている、参考となる前例を知っている。
だから今はぼくがやる。
そしてぼくらの事業所での前例を作っておくんです。
前例として書類を作り、それを残す。
前例があれば、それを実際の設備に合わせてチューニングしていくのは簡単です。
スタッフも大きな負担なく、引き継げると思うのです。

鎌田浩毅『知的生産な生き方』東洋経済新報社¥1400-にこうありました。

###
理系の私がよく使う用語に「バッファー」(buffer)があります。
もともと「衝撃や苦痛を和らげるもの」という意味ですが、さまざまな場面で使われてきました。
高度の化学では、賛成とアルカリ性を示すpHを一定に保つ溶液として登場しま
す。
生体や化学物質にはpHに敏感なものが多く、その制御が必要だからです。
人間の体内で言えば血液がそうで、外から異物が入り込んでも、致命的な影響が生じない働きをしています。
また、コンピュータのシステムで、データを一時的に溜めておく記憶装置に用い
られます。
さらに転じて、調停役をする人の意味でも使われてきました。
人間関係を潤滑にする人物を指し、これが国家の間では緩衝国という用法になるのです。
このようにバッファーは大変広く使われています。(10p)
###

ぼくの肩書きは「調査役」です。
一体何を調査する仕事なんでしょうか、って誰もが疑問に思う肩書きですよねー。
実際、別に調査なんかしてませんしね。
でも、上に述べたように調査じゃなくて「調整」はやっているわけです。
その意味でぼくの肩書きは「調整役」ってことなんでしょうね。

今日もスタッフの皆さんに存分に実力を発揮してもらうべく、ぼくも楽しくがんばります!

0 件のコメント: