2013年2月17日日曜日

伝統を創る

こんにちは
 
昨日ははっちゃんの学校の発表会。
いわゆる学芸会ですね。
小学校と中学校との合同。
父母の数がすごいので、府中の森芸術劇場の大ホールを借り切っての開催です。
はっちゃんの演技もすばらしかったですが、自閉児クラスの子どもたちの演技がすばらしく、涙が出ます。
 
演目は、男子は体育マスゲームと音楽、女子はダンスと音楽の2種目。
普段の授業と業間休みでこなせるものなので、総練習以外授業時間を圧迫しません。
それでいて見栄えもいいものができる。
 
その秘密の一つは、毎年基本的に同じことをやることです。
種目は同じでも、子供たちは毎年成長していきます。
つまり、子どもたちは毎年違う種目に挑戦するわけです。
先生たちにとっては、毎年同じだから、準備や練習の見通しが立ち、合理的に練習できる。
 
子どもたちも上級生の演目を見て、来年はこんなのをやるんだな、と分かります。
ダンスや体育マスゲームの動きも、それぞれの学年で習得した動きに、次の学年の動きを加えていくような形になっている。
だから、子どもたちもステップを踏んで習得していけるし、先生たちも教えやすい。
やることがほぼ決まっているから、早めに練習に着手することもできます。
子どもたちも、これまでに覚えたことを元に発展させていけるので、自らの成長も感じられる。
 
そして全部が普段の授業の延長です。
背伸びはさせるけど、無理はさせない。
それが子どもを向上させる秘訣なんです。
 
ぼくが公立小学校の教師だった頃のことを思い出すと、やたら学芸会の練習に時間をかけていました。
その分、通常の授業時間がかなり圧迫されてしまっていました。
なぜそんなに練習に時間がかかるのか。
小規模校だったからかもしれませんが、演目が多すぎということもありました。
でもそれよりも、毎年毎年、すべての先生が新しい演目を採用することにも、その理由があったように思います。
 
新しいことを教えるのは、とても大変です。
先生も初めて、子どもも初めて。
試行錯誤が伴います。
小道具の用意だって、毎年毎年です。
 
にわか作りですから、どうしても仕上がりが間に合いません。
短時間でいろいろ教えられるので、子どもだって上手になりにくい。
イライラして、どうしても叱りながらの指導になってしまう。
結果的に、あまり見栄えのよくないものを父母の方たちにご披露する羽目になってしまうわけです。
 
それだけ苦労しても、学芸会が終わったらきれいさっぱり忘れる。
小道具はゴミとして捨ててしまい、せっかく覚えた劇の台詞、歌の歌詞、お遊戯の振り付け、器楽の技術も、そこできれいさっぱり捨ててしまう。
とてももったいないですよね。
つまり、指導がブチブチ切れているんですよ。
 
ゆとり教育の行き過ぎの反省から、指導要領が変わって、指導内容が増えました。
その割に、授業時数は増えていないようです。
行事などに使える時数もたくさんとれない状況なんです。
 
どうですか、この際学芸会を「学校の伝統」にしてしまうというのは。
学年ごとにやることを決めてしまう。
毎年毎年、同じことをやるようにするのです。
 
もちろん、伝統はすぐにはできないかもしれません。
うまくいかなくて、来年は変えた方がよい、と思うこともあるでしょう。
でもあきらめちゃだめですよ。
数年かけて創っていく、そういう意識を持つ。
悪いところだけ変え、よいところは残す。
最初の数年は先生たちは大変かもしれないけど。
 
伝統の良さを知り、伝統を創っていく。
これからの公立学校には必要なことじゃないかなって思っています。
 

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