2014年8月25日月曜日

夏休み自由研究レポート 執筆マニュアル



はっちゃん(小4)の夏休みの自由研究。


小4になったので、そろそろ本格的なものに取り組ませようと思いました。

それが「できる」年齢ですから。


本格的とは、1日か2日で完了するものではなく、何日も継続して取り組まなくてはならないものです。
研究そのものにも時間がかかる、そしてレポートにまとめるのにも時間がかかる。
小学校高学年からは、そういう課題に挑戦させるべき年齢だと思います。
時間がかかると言っても、毎日1時間ずつ取り組んで2週間程度で完了できる。
その程度でいいんです。

 幸い、新エネルギー財団主催の風力発電所見学ツアーに当選しました。
この見学をベースに研究レポートを書かせています。
研究レポートを書くためのマニュアルを作ってみました。
研究レポートには「定型」があります。
その型を知っていた方が書きやすいのです。
「自由に書きなさい」と指導することほど、不自由はありません。
型があるから、逆に自由に書けるようにもなるんだと思います。

はっちゃんは学校で週1回、パソコンも習っています。
4年生になってから、タイピングの練習もしているようです。
じゃあそれにも習熟させようと思いました。
まだまだIT機器へのキーボード入力の技能は必要です。
IT技術が進歩しても、あと数十年という単位でキーボード入力は残ると予想しています。
 
はっちゃんに、以下のマニュアルを提示しました。
( )は空欄にしておいて、書き込ませながら説明。
書くと頭に入るからね。
もちろんいっぺんに全部を説明するわけじゃなくて、研究レポートの進捗に合わせて、説明を加えていきました。
具体的には、

・書き始める前 1,2,3項
・下書きを書き始めるとき 4,5,6項
・下書きが書き終わったとき 7,8項
・パソコンに打ち込むとき 9項
・校正段階 10項


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研究レポートの書き方

1.   研究の目的
研究とは、見たり,聞いたり,調べたこと(「事実」)を元に、自分の思ったこと、考えたこと(「意見」)を述べ、(他の人)の役に立てるためにするもの。
役に立つとは、(他の人)が「へー、なるほど、そうなんだ」と思ったり、「自分も行ってみたい」と思ったり、「自分もやってみよう」と思ったりすること。
研究レポートはそのために書く。だから(他の人)が読んで役に立つように書く。

2.   最初に(目次)をつくる
下書きノートに(研究の題名)を大きく書き、その下にレポートに書く項目を考える。
最初のは「はじめに」、最後の項目は「おわりに」として、それらの間に書きたい項目の(タイトル)を箇条書きにしてみる。

3.   それぞれの項目の書く分量(ページ数)を決める
各項目でどのくらいの分量の文章を書くか、項目の横に(ページ数)を書き加える。


4.(書きたい)項目から書き始める。
・すでに(資料)や(図や写真)のそろっている項目で、今日書けそうな項目を一つか二つ選ぶ。
・一度にたくさん書くのは大変なので、()時間くらいで終えられる項目を選ぶ。
・研究レポートに使う(図や写真)を選び、コピーなどして切り取る。
・下書きノートに、切り取った(図や写真)をセロテープで貼り付けながら、文章を書いていく。
・ノートには()行おきに書いていく。間違ったり,書き直したいところがあったら、()で消して(空いている行)に書き直す。消しゴムは使わない。
・目標とする(ページ数)以上書けたら、今日はおしまい。
注意;「はじめに」と「おわりに」は最後に書くのがよい。

5.(次に)書きたい項目を選ぶ。
・その項目に必要な(資料)や(図や写真)を選ぶ。
・足りない(資料)は(図書館など)に行って借りてきて,読む。研究レポートに使いたい所に(付箋紙)を貼る。
・(資料)がそろって読んでもすぐ書き始めない。次に書く日まで(頭の中に保管)する。そうすると読んだ資料が自分のものになる。

6.4と5をくり返し、各項目の下書きを書く。
・書きたい項目、書ける項目から書く。順番は気にしない。
・書くことに詰まったら、別の項目を書く。
・1日に決めた分量だけ書き終わるまではがんばる。

7.「はじめに」と「おわりに」を書く
・「はじめに」には、研究しようと思った(動機)、研究の(目的)を書き、(読んでくれる)人に何を伝えたくて研究したのかを書く。
・「おわりに」には、研究を終えての自分の(感想)、()に研究してみたいことを書き、この研究でお世話になった人への(お礼)を書く。

8.参考文献を書く
・「おわりに」のあとに、この研究をするために(使った資料)、()の名称を書く。
・本やインターネットから文章や図を(引用)したときは、必ず名称を書く。

9.パソコンに打ち込む
・最初に(文章の部分)を打ち込む。
・文章を全部打ち込み終わったら、文章に合わせて、(図や写真)を貼り付ける。図や写真にはその説明を1行くらいで書き入れる。

10.校正をする
・プリントアウトして(自分)で読んで、(漢字や言葉)の間違いを直す。また、(わかりにくい)所をよりよい文章に直す。
・直したものを再度プリントアウトして、(お母さん)に読んでもらい、(意見)をもらう。もらった(意見)を参考にして、修正する。

これで完成です!

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