2009年4月22日水曜日

礼儀は吉

こんにちは

袋筋太郎『男子のための人生のルール』理論社\1200-にこうありました。

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最近、オレが息子に教えているのは、外で飯を食うときには「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさまでした」って言うとして、それとは別に、お店の人に「おいしかった」「また来ます」みたいに、必ずひと言を付け加えるようにしろ、ということ。
これはオレ自身、オレの親父から繰り返し教わっていたことだった。(23p)
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ぼくも我が子たちを連れてお菓子屋さんなどに行ったとき、レジでお金を支払ったあと必ず「ありがとうございます」と言わせるようにしています。
最近の若者は、何か買ったあとも「ありがとう」と言う人いませんよね。
きっと、お金を支払う客の方が偉いんだ、という意識なんでしょう。
だから客は「買ってやった」んだからお店の人がありがとうというのは当然だが、何で客がお礼を言わなきゃならないんだ、と思っているんでしょう。

それは経済の本質を知らなすぎです。
お店の人にとって、商品の価値<お金、だから買ってくれると嬉しい。
お客にとっては、商品の価値>お金、だから買えて嬉しいわけなんです。
どちらもありがとうと言って当然なんです。
Win-Winなんですから。

ありがとうと言わない客はだから、商品の価値<お金、と思っているわけです。
つまり、高い金を払って安物を買った、ということになります。
そういう損なことをしている。
だから不機嫌な顔で、お金を投げつけるように支払う。
そんなんなら買わなきゃいいのにね。
自分にとって価値のない品物にお金を使っているバカ者だということを、自らアピールしているわけです。

外食したとき「おいしかった」「また来ます」と言うことも同じですね。
料理の価値>お金、であったことを伝えているわけです。
お店の人にも自分にもね。
Win-Winです。
こういうお客さんだったら、お店の人もいっぱいサービスしたくなっちゃうでしょ!
あはははは。
こんなふうに、礼儀には「実利」が込められているんだとプラグマティストのぼくは思っています。

ぼくの同僚や一緒に仕事をしている人たちを観察して分かることがあります。
仕事が上手くいかない人は、かならずしも能力不足なわけではありません。
それよりも、礼儀を欠いている、のが上手くいかない原因みたいです。
挨拶をしない、約束を守らない、突然予定を変える、ありがとうを言わない。
ことごとく失礼なんですよね。
無視されるだけならまだしも、意地悪なことを言われたりやらされたり。
だって、そういう奴ってかわいくないもんねー。
とても損な人生だと思います。

たぶんこういう人は、ありがとうの意味を知らず、誰からも教えてもらえず、躾けられてこなかったんでしょう。
人生はたくさんありがとうを言い、どれだけありがとうを言われるかで、その価値が決まると思っています。
はっちゃん、とっちゃんも、礼儀正しく、そしてその本質が伝わるように育てていきたいと思います。
ありがとうをたくさん言い、ありがとうをいっぱいもらえる人生を創っていってもらいたいと思います。

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